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コミュニティカフェたんぽぽ食堂から広がる助け合いの輪

ワーカーズ・コレクティブ蒲公英のみなさん
 
毎日の暮らしのちょっとした困りごとを、地域のなかで助け合って解決する。生活クラブでは、そんな助け合いのしくみづくりを各地ですすめ、誰もが幸せに暮らせる社会をめざしています。
山梨県北杜市にある「コミュニティカフェたんぽぽ食堂」も、そんな助け合いを生み出す拠点の一つです。ワーカーズ・コレクティブ蒲公英(以下、W.Co蒲公英)のメンバーが中心となり、レストラン・つながる広場・助け合いの3つの事業を行なう場としてオープンしました。個別配送の拠点としても利用されています。

今年から手づくり弁当の配食サービスをはじめるにあたり、生活クラブ共済事業連合生活協同組合連合会(以下、生活クラブ共済連)がCO・OP共済の割戻金を寄付として募った、「生活クラブ福祉事業基金」の助成金でリーフレットを作成。たんぽぽ食堂の活動がさらに地域に根づいていくことをめざしています。

地域に必要とされる場所を組合員の手でつくる

たんぽぽのイラストの看板が目印

たんぽぽ食堂があるのは、八ヶ岳や南アルプス山脈などの山々に囲まれた山梨県北杜市。有名な観光地が多数あり、その環境の良さから都会からの移住者が多いのも特徴です。そんな土地柄が、たんぽぽ食堂のような場所が必要だと考えた理由の一つだと、立ち上げから2018年6月までW.Co蒲公英の代表を務めた、明石泰子あかしたいこさんは語ります。

「生活クラブの食材と山梨の新鮮な野菜を使って、安心な食を提供する場をつくりたいと、組合員の仲間5人で計画したのが、たんぽぽ食堂のはじまりです。地域のコミュニティを生み出す場をつくりたいという想いもありました。これからの超高齢社会には、地域のなかでの助け合いが必要だと分かっていながら、自分も含め移住者が多く住むこのまちでは、コミュニティが育ちにくい一面があるのです。」

その頃、生活クラブ山梨は福祉プロジェクトをスタート。組合員同士がつながり、活動を伝えあい、助け合いをすすめる拠点づくりを方針としました。その方針と明石さんたちのめざす方向性が一致したことから、福祉プロジェクトに参加しながら計画をすすめることになりました。地域の状況をリサーチするなどプロジェクトの活動をしながら、2016年3月にW.Co蒲公英を立ち上げ、5月にたんぽぽ食堂をオープンしました。

「たんぽぽ食堂はW.Co蒲公英と生活クラブ山梨、そして食堂のある峡北エリアの3者の共同事業としてはじめることになりました。オープンにあたって、峡北エリアの組合員が支払う活動費を倍にする必要があり、組合員に向けての説明会の開催などに奔走しました。ただの食堂ではなく、個別配送をするための拠点、地域の助け合いの場になると丁寧に説明を続け、組合員のみなさんに理解してもらうことができました。このときに一緒に活動していた仲間が加わり、現在W.Co蒲公英には30代から70代までの24人のメンバーがいます。」
昨年まで代表を務め、いまは副代表の明石泰子さん
組合員宅への個別配送はW.Coわたぼうしが担います

たんぽぽ食堂の3つの事業

W.Co蒲公英のメンバーがランチの仕込み中
平田牧場の豚肉を使ったメンチカツ定食
たんぽぽ食堂で提供している食事は、生活クラブの食材と地元の食材を使い、旬が味わえることを大切にしています。肉か魚の主菜+三菜が基本のメニュー。シュウマイやのり巻きなどのお惣菜の販売も人気です。週に何回か通っているという81歳の男性は、「食事がおいしいだけではなく、たんぽぽ食堂に来るとワーカーズのみなさんのパワーを感じます。今はもう一人暮らしになったので、いろいろな方々と会える場所があるのがうれしいです」と話します。

食堂の中にある「つながる広場」は、誰でも利用できるレンタルスペース。組合員活動の場としても利用されますが、手芸教室や英語教室などにも使われています。パッチワーク教室を開いている奥野政子おくのまさこさんは次のように語ります。「たんぽぽ食堂にはよく食事に来ていました。W.Co蒲公英の方に声をかけていただき、今は4人の生徒さんといっしょにパッチワークを楽しんでいます。12月にはみんなで作品展を開催したいと思っています。たくさんの方々と交流が生まれていけばうれしいです」。教室に通う丹野安子たんのやすこさんは「昨年まで続けていた仕事が一段落して、これから世の中のためになることができればと、気になる存在だったたんぽぽ食堂を訪ねました。ここで働くみなさんの頑張りが広がって、もっと地域の方々に知ってもらえる場所になればと思います」と話します。
パッチワーク教室講師の奥野政子さん(左)と生徒の丹野安子さん(右)
組合員でなくても利用できる「つながる広場」
たんぽぽ食堂のもう一つの柱である助け合い事業。日々の生活のなかで困っていることがある人と、自分の特技や経験を活かしたい人を、W.Co蒲公英のメンバーがコーディネーターとなりつないでいます。利用者の依頼でいちばん多いのは病院の送迎です。利用者を助ける人として活動する小熊壽光おぐまとしみつさんは、こう語ります。「働くみなさんの一生懸命な姿を見て、活動に参加するようになりました。依頼される仕事以外にも、何かあったら声をかけてねと伝えるようにしています。いずれは、自分が助けてもらう側になる。たんぽぽ食堂から広がる家族のようなつながりが、地域にどんどん広がっていってほしいと思っています」。

ていねいな対応で利用者から信頼の厚い小熊壽光さん

「生活クラブ福祉事業基金」の助成が活動の力に

2018年に生活クラブ共済連が設立した「生活クラブ福祉事業基金」。全国150の生協でつくる病気やけがなどの保障制度、「CO・OP共済《たすけあい》」の割戻金の寄付でつくられた基金です。新たに福祉事業をはじめる団体や、既存事業から新たな転換や改善、拡充を図る団体を助成します。
W.Co蒲公英がこの基金に応募した経緯を、明石さんに聞きました。
「この地域は冬の寒さが厳しいため、冬の間は外にあまり出かけなくなります。そのため、以前から配食サービスをしてほしいとの要望をもらっていました。2019年の本格スタートに備え、基金の助成を受けて広報用のリーフレットを作成。新たな事業をより多くの方々に知ってもらおうと、プロのデザイナーにお願いしました。市役所や協力いただける場所に置いてもらっています。現在、お弁当を届けるだけではなく、小学校の謝恩会や地域の集まりなどへのケータリングもはじめています。自分たちだけでは、広報にお金をかけることはできません。ステキなリーフレットを見て来ましたと言ってくださる方もいてうれしく思います。」
「生活クラブ福祉事業基金」の助成で作成したリーフレット
人と人との縁がつながり、徐々に活動が広がっているたんぽぽ食堂。「高齢者を支援するための国や自治体の制度もありますが、そこに頼ってばかりはいられません。助け合える地域社会をつくっていくには自分たちでしくみをつくり、次につなげるための賃金を保証することも大切です。今後、若い人たちに参加してもらうためにも、必要なことだと考えます。」と、明石さん。日々のちょっとした困りごとを解決できる地域社会をめざし、今後もたんぽぽ食堂を続けていくといいます。

生活クラブでは、このような助け合いのしくみづくりをすすめ、必要な支援を続けていきます。住み慣れた地域で家族や仲間たちとともに、最期まで自分らしく幸せに暮らしていける社会づくりをめざします。
【2019年5月25日掲載】
 

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