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生産者が自ら結束!紀伊半島エリアの農業振興・活性化プロジェクト 紀伊半島エリア再生産組織(KARP)

生活クラブ生協連合会(本社:新宿区新宿)の、紀伊半島エリアにおけるミカン、梅、柿などの提携農業生産者である4団体、和光農園グループ、農事組合法人果宝園、旬彩くまの、農業生産法人有限会社王隠堂農園は、「株式会社・紀伊半島エリア再生産組織」(略称:KARP)を発足するにあたり、5月11日(金)に奈良県果樹・薬草研究センターにて設立総会をとり行いました。

設立総会に集ったKARPの役員と生活クラブ生協(東京)の増田和美氏(右から3番目)、左から農果宝園の川上勝次氏、(有)王隠堂農園の和田宗隆氏、旬彩くまのの中平英也氏、増田氏、和光農園グループ内芝和哉氏(KARP代表取締役)、(有)王隠堂農園の王隠堂誠海氏

本総会では、昨今の国内農家の高齢化や後継者不足等の問題、若者の果物離れによる果樹消費量の減少を打開すべく立ち上がった組織「KARP」の発足発表、さらに「KARP」により紀伊半島の生産者同士が協同し、自発的にミカンなどの主力生産物の産地基盤をつくり、地域農業の発展の強化を目指していくことが宣言されました。当日は、組織関係者をはじめ、来賓として奈良県知事特命参与の福谷健夫氏、五條市教育委員会教育長の堀内伸起氏、また和歌山県桃山町(現紀の川市)元町長の山下忠男氏もご参加頂いての開催となりました。

各登壇者によるコメント

まずは、KARP代表取締役 内芝和哉氏による開会の挨拶からスタートしました。「農業生産者は皆頑張って生産を行ってきたが、生産者だけでは生産の維持が難しい状況になっている。別の団体でそれぞれ生産してきた生産者同士が繋がり、生産者だけではなく消費者が協力し合っていかなければ安定かつ継続的な生産は続けられない」と現状の問題を提起。「KARP設立まで、4つの生産者団体と関係各団体と話し合いを2年重ね、やっと今日この日を迎えることができた。お互いに良いところは積極的に取り入れ、悪いところは改めて積極的に生産に取り組んでいきたい。生産量を増やすこと、生活クラブからの要望に応えてグレープフルーツやアボカドなどの新しい品目の生産に取り組み、生産者からも消費者からも信頼を得られる産地となるよう頑張っていきたい」と設立の喜びと熱い意気込みを語りました。
 
また、生活クラブ生活協同組合(東京)副理事長の増田和美氏は、みかんジュースなどをはじめ、普段親しんできたみかんの加工品が年々入手し辛くなってきている現状から農業の活性化に必要性を日々実感していると話し、「KARPの設立はすぐに結果を出すことは難しいとは思うが、4つの団体が共通の良いやり方を追求し、KARPに賛同する生産者や生産量を増やしていくことが大切。そのために私達消費者はKARPの生産物を食べることで応援していきたい。自分たちの子どもやその先の世代のことも思いながら、KARPを応援していきたいと思う」と、子どもたちの未来を見据えた明るいエールを送りました。

地域の学校との連携については、五條市教育委員会教育長の堀内伸起氏がコメント。地元・五条市にある五条市立奈良県立五条高等学校賀名生(あのう)分校では、KARPの生産者団体の1つである王隠堂農園で農業研修を行っている現状を背景に、「賀名生分校は、少子化で学生が減少しており、一時は廃校の検討もされたが、これまで地域で果たしてきた役割を鑑み、廃校にせず農業に特化した高校へ変革し、全国から学生を募集した。今年の入学生は26名。昨年の約6倍の生徒が入学した。KARPは農業を学ぶ学生たちの研修の場所となるであろうし、また卒業後の進路となる可能性もある。学生たちの就農によって将来の移住・定住の可能性も広がり、KARPと一緒に学生たちの将来も作ってけるのではないか」と今後の学生たちへの大きな期待を語りました。

今後の具体的事業計画について

内芝氏は2018年度の具体的な事業計画として、「みかん生産者の産地づくり、仲間づくりをすすめつつ、生活クラブ生協へのみかん出荷を実施する」と説明。その後、KARP組織の中に部会を発足させていき、みかん以外の農産物の生産(グレープフルーツ、栗、ブルーベリー、花卉など)や、KARPで生産された農産物を原料とした加工食品を開発し、それを生活クラブに供給するなど順次進めていく予定と話しました。
 さらに、「KARPの生産者一人ひとりの生活クラブへの理解を進めるための学習会や、生活クラブ組合員との交流、農薬使用基準などを生産側・消費側双方で相談して決めていくなど、生活クラブとの連帯活動も進める」と、生協である生活クラブとの連携を強くすることによる、一般消費者との繋がりの大切さを語りました。
 また、総会終了後、KARP取締役のひとりである農業組合法人有限会社王隠堂農園の和田宗隆氏は「4つの生産者団体が1つになったことで、生産物のバリエーションが増えた。特産品(ギフト品など)を考えたいと思ったとき、今後はミカンだけでなく梅、柿、花などバリエーションが広がり、6次産業に繋げる可能性が広がった」とKARP設立によるさらなる可能性を語りました。
 
 今後も、生活クラブは4つの提携生産者とともに紀伊半島エリアの農業の活性化に努めていくとともに、「サステイナブル(持続可能)」な暮らし方を提案してまいります。

◇「紀伊半島エリア再生産組織(KARP)設立総会」 概要
■日程 : 2018年5月11日(金)
■時間 : 14:00~15:50 (受付:13:30~)
■会場 :奈良県果樹・薬草研究センター 2F会議室 (奈良県五條市西吉野町湯塩 1345)
■内容 : ・開会の挨拶
       和光農園 代表取締役  内芝 和哉様
      ・来賓紹介
                ・来賓挨拶
                    奈良県知事特命参与  福谷 健夫様
                    五條市教育委員会教育長  堀内 伸起様
                    和歌山県桃山町元町長  山下 忠男様
                    生活クラブ生活協同組合(東京)副理事長  増田 和美様
                    生活クラブ事業連合生活協同組合連合会専務理事  福岡 良行様
                ・生産者の紹介
                ・議長選出
                ・議事
                ・役員挨拶
                ・(株)紀伊半島エリア再生産組織への応援メッセージ
                    生活クラブ事業連合生活協同組合連合会 開発部部長 舘 勝敏様
                ・閉会の挨拶
                     和光農園 代表取締役  内芝 和哉様

◇紀伊半島エリア再生産組織(KARP)について
生活クラブと提携する、紀伊半島エリアの農業生産者である和光農園グループ、農事組合法人果宝園、旬彩くまの、農業生産法人有限会社王隠堂農園が協同し、地域の農業を発展させるために発足する組織。紀伊半島の主力生産物の産地づくりを進め、将来に向けた生産基盤を生活クラブと共に作っていくことを目指していきます。
【2018年5月14日掲載】
 

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