生活クラブ連合会第30回通常総会を開催 ゲノム編集食品を受け入れない特別決議を採択
2019年6月24日、生活クラブ連合会は東京都内で第30回通常総会を開催しました。会員生協の代議員(定数369名)をはじめ、来賓・傍聴者・事務局等の総勢およそ560名が集まりました。
2018年度の活動報告、決算報告等に続き2019年度の活動方針、予算等が提案され、全ての議案が賛成多数で決定されました。
今回の総会では役員補充選挙も行なわれ、代議員(出席者)による投票の結果、理事10名と監事1名の立候補者全員が当選しました。
また、特別決議「ゲノム編集食品の商業流通に懸念を表明し、生産者とともに対策をすすめます」が提案され、満場の拍手で承認されました。
総会終了後、同じ会場で生活クラブ共済連の第10回通常総会が開催され、全議案が賛成多数で提案通り決定されました。
生活クラブ連合会 第30回通常総会
第7号議案 特別決議
ゲノム編集食品の商業流通に懸念を表明し、生産者とともに対策をすすめます
2019年6月24日
日本で遺伝子組み換え食品の商業流通が認可されたのは1996年のことです。私たちは、その翌年の1997年度連合総会において遺伝子組換え食品を取り扱わないことを決定し、生産者の協力を得て原材料を含めた対策を開始しました。あわせて、国に対し流通規制や表示義務などを求める政策提案運動を継続して展開してきています。消費材の遺伝子組み換え原料対策は、現在では一部の消費材に微量原材料の課題を残す水準まで到達しています。
一方で産業界では、遺伝子操作技術を経済活動に利用するための研究開発が活発に推進されています。ゲノム編集も遺伝子操作技術の一つですが、その操作効率の高さから遺伝子組み換えに比べて時間とコストがかからないため、急速に実用化に向かっており、今年中にも表示義務もなく市場に流通するといわれています。多角的かつ長期的なリスクに関する情報が十分に公開されることなく、ゲノム編集食品の経済効果だけを重視した商業化と、それを後押しする行政対応が進められていることに、私たちは重大な危機感を持たざるを得ません。
昨年の本総会で、ゲノム編集の4つの問題点(食の安全性、生物多様性、種子の独占、規制ルール)を確認し、商業化への懸念を表明しました。これを受けて、生活クラブ連合会、会員単協および生産者は学習会を開始し、問題点の共有をすすめています。
私たちは、「生活クラブの消費材10原則」の改定にあたって、組合員と生産者がともに検討を重ね、「共に対等な立場で消費材を開発し、その共同購入を通じて“健康で安心して暮らせる社会”の実現」を掲げ、第2原則では「遺伝子操作された原材料は受け入れません」として、「生命の倫理に反し、企業による支配を招く“食べ物の遺伝子操作”に反対します」と定めることを決定しました。
この原則をふまえ、ゲノム編集食品についても、消費材の原材料に受け入れないことを基本姿勢とします。
「生活クラブの消費材10原則」を堅持し、食の安全・健康・環境を尊重し、持続可能な社会を生産者とともにつくりあげていきましょう。
一方で産業界では、遺伝子操作技術を経済活動に利用するための研究開発が活発に推進されています。ゲノム編集も遺伝子操作技術の一つですが、その操作効率の高さから遺伝子組み換えに比べて時間とコストがかからないため、急速に実用化に向かっており、今年中にも表示義務もなく市場に流通するといわれています。多角的かつ長期的なリスクに関する情報が十分に公開されることなく、ゲノム編集食品の経済効果だけを重視した商業化と、それを後押しする行政対応が進められていることに、私たちは重大な危機感を持たざるを得ません。
昨年の本総会で、ゲノム編集の4つの問題点(食の安全性、生物多様性、種子の独占、規制ルール)を確認し、商業化への懸念を表明しました。これを受けて、生活クラブ連合会、会員単協および生産者は学習会を開始し、問題点の共有をすすめています。
私たちは、「生活クラブの消費材10原則」の改定にあたって、組合員と生産者がともに検討を重ね、「共に対等な立場で消費材を開発し、その共同購入を通じて“健康で安心して暮らせる社会”の実現」を掲げ、第2原則では「遺伝子操作された原材料は受け入れません」として、「生命の倫理に反し、企業による支配を招く“食べ物の遺伝子操作”に反対します」と定めることを決定しました。
この原則をふまえ、ゲノム編集食品についても、消費材の原材料に受け入れないことを基本姿勢とします。
「生活クラブの消費材10原則」を堅持し、食の安全・健康・環境を尊重し、持続可能な社会を生産者とともにつくりあげていきましょう。
以上
【2019年6月25日掲載】