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若者の自立を支援する「伴走者」を支える 首都圏若者サポートネットワーク若者おうえん基金第1回報告会


6月22日、首都圏若者サポートネットワークが立ち上げた「若者おうえん基金」の第1回報告会が東京都内で開催されました。

この基金は、社会的養護*のもとに育った若者や困難な状況にある若者の自立を支える「伴走者」の活動を助成するしくみで、生活クラブの組合員も多くのカンパを寄せました。

*虐待等の理由で、家庭で生活のできない子どもを社会が養育・保護するしくみ

1,000万円近い組合員カンパを基金に

報告会の冒頭で宮本みち子さん(運営委員長)は、「社会的養護のもとで育った若者たちへの支援はとても手薄で、喫緊の課題」と指摘。若者自身に対してではなく、伴走支援に対して費用を助成する「若者おうえん基金」の活動について、「若者たちが実社会に巣立つ支援として有効であることを証明し、先鞭をつけたい」と挨拶しました。

続いて、活動報告がありました。「若者おうえん基金」に生活クラブの組合員カンパ(東京・神奈川・埼玉の各単協)981万1,434円を含む1,371万3,509円の支援金が集まり、9団体10件の活動に対して1,056万7,020円を助成しました。

就労を希望する若者と働く場とのマッチングによる就労支援の取り組みでは、生活クラブ東京やワーカーズ・コレクティブなどが就労体験を受け入れ、2名が就労する成果もでています。

宮本みち子さん(運営委員長)

一人ひとりに寄り添う支援

「一般枠」で助成を受けた4団体からの活動報告です。

養護施設を出た若者の地域生活支援をする「ステップハウス自立援助ホーム湘南つばさの家」(神奈川県)の前川礼彦さんは「現在の制度では18歳になると施設などを出て自立することを求められます。しかし、保証人となる親族のいない子はアパートの賃貸契約が難しい場合が多く、ホーム名義で借り上げて部屋を提供しています。食事や金銭管理などの支援をし、新しい環境への定着を見守ります」と話しました。

「自立援助ホーム マラナ・タ・ハウス」は、青年が児童養護施設向けの奨学生制度を利用し遠方の大学に進学しました。サポートが応募要件なので職員の訪問費用などのために助成をうけました。

「児童養護施設若草寮」(東京都)は、入所者が専門資格取得をめざす費用の一部について助成を受けました。

竹家彩香さん(児童養護施設若草寮)
「アフターケア相談所ゆずりは」(東京都)の高橋亜美さんは「幼少期に性的虐待や被害を受けた子が成長後にかかえる症状のアフターケアはとても難しい。2人の女の子の伴走支援をし、当事者が受けたい支援のしくみをつくる費用に、今回の助成金を活用したい」と、この基金に期待を寄せました。

「若者おうえん団」の栗林知絵子さん(NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長)は「このような問題があることを多くの人に知ってもらうことが必要だと思います。孤立している若者を地域の子ども食堂に連れてきてください。つながっていきましょう」と話しました。

栗林知絵子さん(若者おうえん団)

息の長い支援で関わり続ける

次に、より広範な若者支援事業で既存の予算では支援や活動が難しい「先駆的実践枠」の助成を受けた団体の活動報告がありました。

「こもれびホーム」(東京都)は児童養護施退職者たちが地域に拠点を設け、退所者のアルコール依存症やDV被害などの相談やサポート、関係機関との連携に取り組んでいます。「一般枠」の助成で退所後に生活保護を受けていた女性の出産後の支援も行ないました。

「一般社団法人Masterpiece」(神奈川県)は女性向けシェアハウスを運営し、施設退所者に保証人不要で低家賃の部屋を提供し食糧支援をしています。男性向けシェアハウスも立ち上げ予定です。

「NPO法人なんとかなる」(神奈川県)は少年院や児童養護施設などを出院・退所しても帰住先のない若者の社会復帰や再犯防止に役立つ活動を展開しています。「なんとかなり荘」の運営、職業の紹介、就職・学習機会の提供に取り組んでいます。

「NPO法人パノラマ」(神奈川県)は課題を抱えた生徒が多数在籍する2つの高校でカフェを開き、交流相談による中退防止、有給職業体験を実施しています。不登校・中退後生徒は学校外での伴走支援や職業マッチング事業も行なっています。

「自立援助ホーム夢舞台」(埼玉県)は自立援助ホームから次の一人暮らしへつなげるためのステップハウスを運営しています。初期支援の取組みについて助成を受けました。

最後に、運営委員であり、若者おうえん基金助成選考委員も務めた伊藤由理子さん(生活クラブ連合会常務理事)は、「若者たちの伴走支援の中に市民の存在も必要です。支援を受けた人がやがて地域社会の一員として支える側になる社会にしていきたいです。6,000人以上の生活クラブの組合員がカンパで支援に関わりました。成果を伝え、次のカンパや地域での受け入れなどにつなげたいです」とまとめました。

引き続き2019年度も、生活クラブ東京・神奈川・埼玉の各単協は「若者おうえん基金」へのカンパを呼びかけます(9月から11月末の予定)。
【2019年7月19日掲載】
 

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