「庄内交流会」を開催! 山形県庄内地域で組合員と生産者が交流しました
株式会社平牧工房の前で、組合員と生産者のみなさん。
今年で46回目となる「庄内交流会」が7月22日~26日に開催され、各地から組合員63名が参加しました。
山形県庄内地方は多くの提携生産者が集中する生活クラブの一大産地です。1971年に当時の遊佐町農協(現・庄内みどり農協遊佐支店)のお米の共同購入を始めたことから提携の歴史がはじまりました。現在では、豚肉・加工肉、農産加工品、青果物、酒類まで数多くの生産者が生活クラブの消費材を生産し、「地域丸ごと」と言われるほどに提携の輪が広がっています。
今年の交流会は「生活クラブの主要品目である米と豚肉の産地・庄内の『自給』『循環』『加工』」をテーマに、庄内の各提携生産者のもとを巡りました。
今年で46回目となる「庄内交流会」が7月22日~26日に開催され、各地から組合員63名が参加しました。
山形県庄内地方は多くの提携生産者が集中する生活クラブの一大産地です。1971年に当時の遊佐町農協(現・庄内みどり農協遊佐支店)のお米の共同購入を始めたことから提携の歴史がはじまりました。現在では、豚肉・加工肉、農産加工品、青果物、酒類まで数多くの生産者が生活クラブの消費材を生産し、「地域丸ごと」と言われるほどに提携の輪が広がっています。
今年の交流会は「生活クラブの主要品目である米と豚肉の産地・庄内の『自給』『循環』『加工』」をテーマに、庄内の各提携生産者のもとを巡りました。
生産者との対話から課題と解決の糸口を
庄内交流会が初めて開催されたのは、遊佐町農協(当時)のお米の共同購入が始まって数年後の1974年でした。組合員が遊佐町を訪問し産地見学したことがきっかけです。後に「ポークウインナー」の生産者・株式会社太陽食品(現在の株式会社平牧工房)の産地点検とあわせて実施されるようになり、しだいに規模が大きくなりました。
今回の交流会は、JAさがえ西村山(トマト、りんご、洋梨など)のりんご園からはじまり、鈴木食品製造株式会社(青果物のピューレ、ラ・フランスジュースなど)、羽黒・のうきょう食品加工有限会社(漬物、農産加工品)、生活クラブのオリジナルのお米「遊YOU米」の田んぼ、平田牧場の豚肉を加工する、本社ミートセンターなどを見学しました 。
JAさがえ西村山では、6月に降った雹(ひょう)の被害を生産者から聞きました。成長途中のりんごや洋梨の実に傷がつき、今年の出荷量に影響があるかもしれないということです。生活クラブではこうした雹害果も、例えば加工品として利用するなど、何らかの対策を検討する予定です。
今回の交流会は、JAさがえ西村山(トマト、りんご、洋梨など)のりんご園からはじまり、鈴木食品製造株式会社(青果物のピューレ、ラ・フランスジュースなど)、羽黒・のうきょう食品加工有限会社(漬物、農産加工品)、生活クラブのオリジナルのお米「遊YOU米」の田んぼ、平田牧場の豚肉を加工する、本社ミートセンターなどを見学しました 。
JAさがえ西村山では、6月に降った雹(ひょう)の被害を生産者から聞きました。成長途中のりんごや洋梨の実に傷がつき、今年の出荷量に影響があるかもしれないということです。生活クラブではこうした雹害果も、例えば加工品として利用するなど、何らかの対策を検討する予定です。
JAさがえ西村山のりんご園で生産者の説明を聞く組合員。
共同開発米「遊YOU米」の生産者とも意見交換しました。生産者の説明を聞くだけではなく、組合員が質問を受ける場面もありました。「どんなお米が食べたいのか」、「どうすれば食べたいと望まれるお米をつくり続けられるのか」など、さまざまな視点から遊YOU米の今後を考える貴重な機会となりました。
参加した組合員のみなさんは、「遊YOU米」の利用を広げる呼びかけを続けるとともに、自分たちが食べることで生産者を支えていくことの意義を再度確かめることができました。
参加した組合員のみなさんは、「遊YOU米」の利用を広げる呼びかけを続けるとともに、自分たちが食べることで生産者を支えていくことの意義を再度確かめることができました。
地域の活性化をめざす「庄内・遊佐太陽光発電所」
スケールの大きさに圧倒される「庄内・遊佐太陽光発電所」。
昨年の交流会から見学コースに加わったのが、遊佐町の「庄内・遊佐太陽光発電所」です。建設に2年ほどをかけ、2019年2月から発電・送電が始まりました。ここで発電された電力は「生活クラブでんき」を通じて、庄内地域のみなさんや生活クラブ組合員、多くの提携生産者へと供給されています。原発に頼らない社会をめざすとともにエネルギーの地域循環をつくりだす、生活クラブと生産者の新たな試みです。
発電所の管理担当の方からは、雑草には除草剤を使わず人手をかけて草刈り機で刈っていると聞きました。お米や青果物を栽培するところでなくても、できる限り農薬は避ける生活クラブらしいやり方です。とはいえ、太陽光発電所は端から端まで歩くと30分はかかる広大な土地です。大変さを想像した組合員からは驚きの声があががりました。
発電事業で得られた収益は、基金を通じて地域に必要な施設の建設やサービスの提供などに活用され、庄内地域へ還元される予定です。
「庄内・遊佐太陽光発電所」は、エネルギーを自給する拠点であり、人やお金の動きを生み出し庄内地域を活性化していく重要な拠点となることもめざしています。
昨年の交流会から見学コースに加わったのが、遊佐町の「庄内・遊佐太陽光発電所」です。建設に2年ほどをかけ、2019年2月から発電・送電が始まりました。ここで発電された電力は「生活クラブでんき」を通じて、庄内地域のみなさんや生活クラブ組合員、多くの提携生産者へと供給されています。原発に頼らない社会をめざすとともにエネルギーの地域循環をつくりだす、生活クラブと生産者の新たな試みです。
発電所の管理担当の方からは、雑草には除草剤を使わず人手をかけて草刈り機で刈っていると聞きました。お米や青果物を栽培するところでなくても、できる限り農薬は避ける生活クラブらしいやり方です。とはいえ、太陽光発電所は端から端まで歩くと30分はかかる広大な土地です。大変さを想像した組合員からは驚きの声があががりました。
発電事業で得られた収益は、基金を通じて地域に必要な施設の建設やサービスの提供などに活用され、庄内地域へ還元される予定です。
「庄内・遊佐太陽光発電所」は、エネルギーを自給する拠点であり、人やお金の動きを生み出し庄内地域を活性化していく重要な拠点となることもめざしています。
「この感動を早くみんなに伝えたい!」
遊YOU米の田んぼ。組合員は庄内の雄大な自然を体全体で感じます。
参加した組合員代表の石井清美さん(生活クラブ埼玉)は、次のように語ります。「生産者の方々と交流することで、みなさんの努力がよく分かりました。庄内地域の生産者同士でつながって原料の調達をするなど、地域内で資源の循環をつくっていること。それがエネルギーや福祉の分野にまで広がろうとしていることにも感動しました。一方で私たち組合員は、努力を続ける生産者の生産物をしっかりと消費できているのか、時代の変化に合わせながら考えていく必要があります。庄内交流会の良さは何日間も見て聞いて、話し合えるところだと思います。そんな機会がたくさんあるのが生活クラブの良さであるとも感じます」
また、庄内交流会の良さは生産者との交流だけに留まりません。「各地の組合員のみなさんと情報交換ができるのも、いいところです。最初は何日間も大変かも…という不安の声も聞こえましたが、帰りには『この感動を早くみんなに伝えたい!』という声ばかり。自分自身も、この経験をこれからの活動に活かしたいと思います」
参加した組合員代表の石井清美さん(生活クラブ埼玉)は、次のように語ります。「生産者の方々と交流することで、みなさんの努力がよく分かりました。庄内地域の生産者同士でつながって原料の調達をするなど、地域内で資源の循環をつくっていること。それがエネルギーや福祉の分野にまで広がろうとしていることにも感動しました。一方で私たち組合員は、努力を続ける生産者の生産物をしっかりと消費できているのか、時代の変化に合わせながら考えていく必要があります。庄内交流会の良さは何日間も見て聞いて、話し合えるところだと思います。そんな機会がたくさんあるのが生活クラブの良さであるとも感じます」
また、庄内交流会の良さは生産者との交流だけに留まりません。「各地の組合員のみなさんと情報交換ができるのも、いいところです。最初は何日間も大変かも…という不安の声も聞こえましたが、帰りには『この感動を早くみんなに伝えたい!』という声ばかり。自分自身も、この経験をこれからの活動に活かしたいと思います」
提携をさらに深め、庄内地域の未来をともに
46年にもわたる「庄内交流会」の歴史の中で、庄内地域の魅力を体感してきたのは組合員だけではありません。組合員の子ども向けの「こどもキャンプ」も同時に開催しています。「こどもキャンプ」に参加し庄内の自然を満喫した子どもが大人になり、自らが生活クラブの組合員になったというエピソードを耳にすることもあります。
産地の空気を感じ、生産者と交流することが、つくる・食べるという関係性、そして世代をもこえた絆を生み、提携関係をより深いものにしているのです。
参加した組合員は感じたこと、学んだことを、身近な組合員や生活クラブへ加入していない人たちへと伝え、生活クラブならではの良さと共感を広げます。生産者は組合員の生の声を、これからの消費材づくりに活かします。
庄内交流会は、あと数年の開催で50回目を迎えます。これからも交流の歴史はさらに積み重なり、生活クラブと庄内地域のつながりはいっそう深まるでしょう。
産地の空気を感じ、生産者と交流することが、つくる・食べるという関係性、そして世代をもこえた絆を生み、提携関係をより深いものにしているのです。
参加した組合員は感じたこと、学んだことを、身近な組合員や生活クラブへ加入していない人たちへと伝え、生活クラブならではの良さと共感を広げます。生産者は組合員の生の声を、これからの消費材づくりに活かします。
庄内交流会は、あと数年の開催で50回目を迎えます。これからも交流の歴史はさらに積み重なり、生活クラブと庄内地域のつながりはいっそう深まるでしょう。
【2019年9月11日掲載】