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【生活クラブの共同開発米 第1回】生産者が語る、共同開発米の魅力と日本の農業をささえるかたち

生活クラブで扱うお米は、提携する生産者と生活クラブ組合員(消費者)が、品種や農法を話し合って決めてきたもの。数十年に渡る提携の結果、現在では農薬や化学肥料を減らした米の取組みを実現し、さらに休耕田での飼料用米や加工食品原料の生産という水田を活用した自給力向上への取組みへと提携の幅を広げてきました。

これからも生産者と消費者で協力して産地の環境や食の安全を確保し、お米の持続可能な生産と消費を続けていきたい。
そんな思いから2019年秋、生活クラブで扱う山形、栃木、長野、宮城のお米のブランド名を新たに「共同開発米」と名付けました。

このコラムでは生活クラブの「共同開発米」の魅力を、生産者と消費者、それぞれの立場から紹介します。
第一回目は、生活クラブの「那須山麓米」の生産者、JAなすの「どではら会」の山口勉さんに共同開発米の魅力や、消費者と一緒に米を開発することへの思いを伺いました。
 

長年の経験をもとに、安心安全な米作りを追求


 
栃木県の北部、那須連山のふもとに広がる広大な扇状地、那須野ヶ原で40年以上米作りに励んでいる山口勉さんは那須塩原市の生産者グループ「どではら会」(地域のことばで「お腹いっぱい」を意味する)の会長。天候、台風などの自然災害、雑草、害虫、需要減などによる価格の低下など、お米作りを取り巻く厳しい環境の中、どではら会の28名の仲間と情報を共有し、力を合わせながら、生活クラブの組合員へ安心・安全で美味しいお米を届けるために日々米作りに励んでいます。

那須の大自然で育まれた、なすひかり100%の那須山麓米


 
生活クラブがどではら会と共同開発しているお米の一つ、栃木県産の独自品種なすひかり100%の「那須山麓米」。なすひかりは、コシヒカリの遺伝子を4分の3程度受け継ぐ、2007年に完成した比較的新しい品種です。米の食味ランキングでほぼ毎年特Aランクに評され、美味しさで高い評価を受けています。「粒がこしひかりより一回り大きく、噛みごたえがあるお米なので、ぜひ若い方にも味わってほしい」と山口さん。粒が大きいことで粘りが出づらく、冷めてもベタつかず美味しさを保つので、お弁当にもおすすめだそうです。
味の良さに加え、比較的寒さに強く、倒伏(稲が倒れること。稲が倒れると、穂が水につかり発芽するなどによる品質低下を招く)しにくい品種であることも、共同開発米の品種として選ばれる決め手となりました。

共同開発は「約束」。約束を守るために小さな努力を積み重ねる

生活クラブ組合員や地域の子どもたちと生きもの調査で田んぼの生態をチェックしている

共同開発米の安心・安全への取り組みといえば、まずは農薬や化学肥料を減らすこと。「那須山麓米」の場合、地域では16成分までの農薬使用を基準としているところ、どではら会ではその半分の8成分以下という基準。農薬使用を減らせないかという生活クラブ組合員の要望に対し、生産者の努力により実現した基準です。「私の田んぼではできるだけ農薬は使わないようにと、実際は1成分減らしてほぼ毎年7成分のみの使用で作っています。そのために大事なのは田んぼの代かき※を丁寧にやって平らにすることと、水を深めにすること。そうすると、雑草の丈より水が深いことから、雑草が生えにくく、除草剤の使用を1成分減らせます」。より地域の環境や食べる人に安心なお米づくりに向け経験に基づいた緻密な水管理と丁寧な田んぼ作りなど、地道な努力を積み重ねています。

また、密集して植えることは避け、スペースにある程度余裕を持たせることで、稲へのストレスを減らす工夫をしているそう。「いい環境で植えると、稲が自分で考えて穂を出し、『倒れるのが嫌』と倒れにくくなるように思う」と稲の成長をまるで我が子の成長のように話すのが印象的です。
※代かき:田植え前の準備の作業。田に水を入れて土を砕いてかきならす作業。

食べる約束をする「よやくらぶ」は一番の励みに

毎年、田植えと稲刈りの時期に組合員が産地を訪れる

「息子は農業を継いでくれていますが、今大学生の孫となると『継いでほしい』とはなかなか言えないですね…」と山口さんは苦しい胸の内を明かします。農家の高齢化、後継者不足が言われて久しい日本の農業。最も心配なのは、少子高齢化や食習慣の変化でお米の消費量が減っていくこと。「経営安定のため、米作りだけでなく、野菜や飼料米を作るなど試行錯誤しています。そんな中、気になるのは農家が減っていること。農家が減っていくと、世の中で農業が疎かにされてしまう。こんな状況で国産農産物が食べられるのがいつまで続くかと危惧しています」。

そのような厳しい状況下で、山口さんたち生産者にとって、支えとなっているのが生活クラブの「よやくらぶ」です。

安心安全な国産米作りを後押ししていく


 
生活クラブの「よやくらぶ」は、あらかじめ必要な数量を申し込んでおけば、定期的に品物がとどくしくみ。生産者にとっては、作ったものを確実に予約して食べてくれる人がいることで、「作っても食べてくれる人がいない」ということが避けられ、生産の安定につながります。

山口さんは「『よやくらぶ』は作る人と食べる人の約束だと思っています。作る人は手間をかけて、安心・安全と美味しさ、そして予約された数量を確実に出荷するという約束を果たす。食べる人は、求めに応じて作ってもらったお米を責任持って食べるという約束を果たす。予約して食べる人が増えると、私たちも生産意欲が上がります。ぜひ『よやくらぶ』を通じて継続的に食べることで農家を応援していただきたい」と期待を寄せます。

ぜひ産地に遊びに来てほしい


 
年に数回ある田植え・稲刈りなどの交流会では、毎年来てくれる組合員の家族もいるとか。小さかったお子さんの成長を見られるのは生産者にとって大きな楽しみだそうです。「中学生になると忙しくてなかなか来てもらえないけれど、小学生のお子さんはたくさん来てくれます。田植え機に乗ったり、刈り取りの体験をしてみたり、短時間の経験でも米や野菜は工場で作られているのではないことを伝えたい」と笑顔で話します。組合員と顔を合わせること、組合員に応援してもらうこと、それが山口さんたち生産者にとって、励みとなっています。

「組合員の方との交流はどのようなものが求められているか勉強にもなり、また楽しみの一つにもなっています。ぜひ共同開発米を食べ、そしてそれが作られている産地にも遊びに来てください」。

JAなすの どではら会 会長 山口 勉さん
首都圏に近い、栃木県那須塩原市の生産者グループ「どではら会」の会長を務め、仲間や生活クラブとともに減農薬、循環型農業を試みながら、持続する農業を目指している。
毎日食べるご飯が産地を救う

定期的にお米が届く「よやくらぶ」は継続的に食べる約束によって、通常価格よりおトクな値段に。買って食べ続けることで生産者の励みとなる、食べる人にも作る人にもうれしいシステムです。
予約のカタログ「よやくらぶ」についてはこちらから
*生活クラブのインターネット注文eくらぶサイトが開きます
【2019年10月21日掲載】

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