【生活クラブの共同開発米 第2回】組合員が語る「共同開発米」の魅力
10年間ずっと食べ続けているお米
夫のお母さんが組合員だったことから、生活クラブを知り、加入した木村さん。生活クラブ歴も気が付けば18年。加入当時赤ちゃんだった次女の美羽(みう)さんもこの春高校を卒業しました。…とはいえ、12歳の庄壱(しょういち)くん、7歳の美琴(みこと)ちゃんとまだまだ育ちざかりで、お子さん4人とご夫婦の合計6人で食卓を囲んでいます。
「お米は10年ほど前から予約購入しています」と木村さん。予約とは、あらかじめ必要な数量を申し込んでおけば、定期的に品物が届く生活クラブの注文方法のひとつ。自分のライフスタイルに合わせて重量や配達サイクルを選べ、一度申し込めば、毎回注文しなくてもよいしくみです。2015年から「よやくらぶ」と名付けられ、お米以外の卵や牛乳などの品目にも取組を広げました。「生活クラブの先輩組合員から『栃木のどではら会は30人足らずでお米を作っている』と聞いて、予約して定期的に購入することで支えたいと思ったのがきっかけです。それ以来ずっと『どではら会』のお米を買い続けていますが、飽きません。香りがよく、冷めてもおいしいので家族のお弁当にも好評です」。「どではら会」は生活クラブで扱う「那須山麓米」の生産者組織のこと。その水田は栃木県那須塩原市の東部に位置し、1992年から生活クラブとの提携を開始しました。農薬の削減やGMOフリーゾーン(※)宣言を始めとした環境保全型農業を生活クラブと一緒に進めています。
木村さんのお宅では、どではら会の「那須山麓米」の5kgを月に3回予約購入し、足りない時はほかの共同開発米の銘柄を買い足すこともあるそうです。イカキムチや肉みそなどごはんのお供と一緒にペロっと食べてしまうとのこと。夜にタイマーをセットして5合炊き、朝ごはん、夫のお弁当、昼ごはんと消費し、さらに夕ごはんで再びごはんを炊くことも多いそう。麺類なども食べながらの、このごはんの消費量はさすが大家族です。
※GMOフリーゾーン:遺伝子組み換え作物(GMO)が栽培されていない地域のこと。
「お米は10年ほど前から予約購入しています」と木村さん。予約とは、あらかじめ必要な数量を申し込んでおけば、定期的に品物が届く生活クラブの注文方法のひとつ。自分のライフスタイルに合わせて重量や配達サイクルを選べ、一度申し込めば、毎回注文しなくてもよいしくみです。2015年から「よやくらぶ」と名付けられ、お米以外の卵や牛乳などの品目にも取組を広げました。「生活クラブの先輩組合員から『栃木のどではら会は30人足らずでお米を作っている』と聞いて、予約して定期的に購入することで支えたいと思ったのがきっかけです。それ以来ずっと『どではら会』のお米を買い続けていますが、飽きません。香りがよく、冷めてもおいしいので家族のお弁当にも好評です」。「どではら会」は生活クラブで扱う「那須山麓米」の生産者組織のこと。その水田は栃木県那須塩原市の東部に位置し、1992年から生活クラブとの提携を開始しました。農薬の削減やGMOフリーゾーン(※)宣言を始めとした環境保全型農業を生活クラブと一緒に進めています。
木村さんのお宅では、どではら会の「那須山麓米」の5kgを月に3回予約購入し、足りない時はほかの共同開発米の銘柄を買い足すこともあるそうです。イカキムチや肉みそなどごはんのお供と一緒にペロっと食べてしまうとのこと。夜にタイマーをセットして5合炊き、朝ごはん、夫のお弁当、昼ごはんと消費し、さらに夕ごはんで再びごはんを炊くことも多いそう。麺類なども食べながらの、このごはんの消費量はさすが大家族です。
※GMOフリーゾーン:遺伝子組み換え作物(GMO)が栽培されていない地域のこと。
産地訪問で米作りの背景を知り感動!
「よやくらぶ」を始めた木村さんが共同開発米への思いをより強めたのは、産地を訪ねたことがきっかけでした。稲刈りに子どもたちと一緒に参加し、「いつも食べているお米はこうやって作られるんだね」と話しながら、かまで稲を刈る体験をしました。
産地訪問は、食べているお米が作られる場所を見るだけでなく、その周りにあるものも見ることができる貴重な機会。土地の言葉で気さくに話しかけてくれる生産者の方々の温かい人柄。そして、生産者と生活クラブ組合員とで約束した農法を実現するためには、産地でどのような対応が必要になるのかもよくわかったと話します。
「『農薬を減らしてください』と私たち食べる側は気軽に言ってしまいますが、それによって生産者の方がどんな工夫をしているのか、より具体的に知ることができました。除草剤がききにくいスーパー雑草が出てきても、強い除草剤は使えないから手で抜くしかないことを始め、私たちとの約束を守るために努力を重ねていることが印象深かったです。だから私も約束の数量をしっかり食べ続けたいと思いました」と木村さんは訪問時の印象を話します。
産地訪問は、食べているお米が作られる場所を見るだけでなく、その周りにあるものも見ることができる貴重な機会。土地の言葉で気さくに話しかけてくれる生産者の方々の温かい人柄。そして、生産者と生活クラブ組合員とで約束した農法を実現するためには、産地でどのような対応が必要になるのかもよくわかったと話します。
「『農薬を減らしてください』と私たち食べる側は気軽に言ってしまいますが、それによって生産者の方がどんな工夫をしているのか、より具体的に知ることができました。除草剤がききにくいスーパー雑草が出てきても、強い除草剤は使えないから手で抜くしかないことを始め、私たちとの約束を守るために努力を重ねていることが印象深かったです。だから私も約束の数量をしっかり食べ続けたいと思いました」と木村さんは訪問時の印象を話します。
予約することは農家の大きな支えに
産地訪問では田んぼだけでなく、農機具や施設を見学する機会もありました。農業にどの位の経費がかかるかあまり考えたことがなかったという木村さん。施設を見たら大きな機械があり、それが千数百万円もかかるなどという話も聞いてびっくりしたそうです。営農にかかる経費の事、新規就農には金銭面でのハードルがあることを具体的に知り、消費者としてサポートできることは何だろうと、より考えるようになりました。
そんな中、ほかの共同開発米産地の若い生産者から「『よやくらぶ』のシステムがあったからこそ農業を始めようと思った」という話を聞きました。生産者にとって予約購入が大きな支えとなっていることを実感したといいます。
「『予約して、お米を買い続けます』と約束することで、作付量の目安が立ち、生産者に安定をもたらします。『よやくらぶ』は、生活クラブ組合員と生産者の間で何十年も続いてきた、心と心がつながるシステムだとその時に思いました。約束した農法で約束した数量をちゃんと作る、作ってくれたものをちゃんと食べきるということを何十年もお互いが続けてきたから心もつながったんだと思います。前の世代の方が続けてきてくれたように、次の世代にもつなげようと思いました」と話します。
日本の農業の問題については、お子さんたちにもニュースを見るときなど、折りにふれてお話しするという木村さん。「子どもたちはファストフードも食べますが、『やっぱり家のごはんがおいしい』とポツリと言ったりするので、いろいろわかってくれていると思っています」。
そんな中、ほかの共同開発米産地の若い生産者から「『よやくらぶ』のシステムがあったからこそ農業を始めようと思った」という話を聞きました。生産者にとって予約購入が大きな支えとなっていることを実感したといいます。
「『予約して、お米を買い続けます』と約束することで、作付量の目安が立ち、生産者に安定をもたらします。『よやくらぶ』は、生活クラブ組合員と生産者の間で何十年も続いてきた、心と心がつながるシステムだとその時に思いました。約束した農法で約束した数量をちゃんと作る、作ってくれたものをちゃんと食べきるということを何十年もお互いが続けてきたから心もつながったんだと思います。前の世代の方が続けてきてくれたように、次の世代にもつなげようと思いました」と話します。
日本の農業の問題については、お子さんたちにもニュースを見るときなど、折りにふれてお話しするという木村さん。「子どもたちはファストフードも食べますが、『やっぱり家のごはんがおいしい』とポツリと言ったりするので、いろいろわかってくれていると思っています」。
おいしいお米がちゃんと届く安心感『よやくらぶ』
食べる側にとっての『よやくらぶ』のメリットを聞くと、「まずはお米がちゃんと届くこと」と木村さん。「おいしいお米が定期的に届くから、お米は買ったっけ?などと心配しなくてすみます。そして、どんな時も届けてもらえる、という安心感があります」。
農業は自然との闘い。いつ、どんな災害の影響をうけるかわかりません。1993年の平成の大凶作といわれた年には、不作により約束していた数量の出荷が難しくなった産地があり、その産地の生産者たちは自分たちの食べる分のお米を予約した組合員に届けました。その話を聞き、どんなときも約束を守ろうとする生産者の方々の強い思いに木村さんは感動したそうです。
もちろんそれだけでなく、重たいお米を運ばなくてすんだり、予約することでお得な金額で購入できたりするのも、予約購入のうれしいポイント。「『よやくらぶ』は食べる人にも、作る人にも、どちらにもいいシステムだと思います。まずは共同開発米を食べてみて、おいしかったら予約購入してほしい。そしてぜひ産地に行って、作っている方と話し、作っている場所を見てきてほしいですね」と木村さん。「よやくらぶ」でたくさんの組合員が生産者とつながってお米を食べ続けること。それは生産を支える大きな力になり、やがて子どもたちの未来の食卓をも守ることになる。だからこれからも変わらず「よやくらぶ」でお米を食べていきたいと語りました。
農業は自然との闘い。いつ、どんな災害の影響をうけるかわかりません。1993年の平成の大凶作といわれた年には、不作により約束していた数量の出荷が難しくなった産地があり、その産地の生産者たちは自分たちの食べる分のお米を予約した組合員に届けました。その話を聞き、どんなときも約束を守ろうとする生産者の方々の強い思いに木村さんは感動したそうです。
もちろんそれだけでなく、重たいお米を運ばなくてすんだり、予約することでお得な金額で購入できたりするのも、予約購入のうれしいポイント。「『よやくらぶ』は食べる人にも、作る人にも、どちらにもいいシステムだと思います。まずは共同開発米を食べてみて、おいしかったら予約購入してほしい。そしてぜひ産地に行って、作っている方と話し、作っている場所を見てきてほしいですね」と木村さん。「よやくらぶ」でたくさんの組合員が生産者とつながってお米を食べ続けること。それは生産を支える大きな力になり、やがて子どもたちの未来の食卓をも守ることになる。だからこれからも変わらず「よやくらぶ」でお米を食べていきたいと語りました。
木村 香さん 北東京生活クラブ消費政策担当理事
お連れ合いと20歳から7歳まで4人の子どもとボーダーコリー犬の合計6人と1匹のにぎやか家族を切り盛り。生活クラブは義理のお母さんのすすめで入会して18年目。
お連れ合いと20歳から7歳まで4人の子どもとボーダーコリー犬の合計6人と1匹のにぎやか家族を切り盛り。生活クラブは義理のお母さんのすすめで入会して18年目。
毎日食べるご飯が産地を救う
定期的にお米が届く「よやくらぶ」は継続的に食べる約束によって、通常価格よりおトクな値段に。買って食べ続けることで生産者の励みとなる、食べる人にも作る人にもうれしいシステムです。
予約のカタログ「よやくらぶ」についてはこちらから
*生活クラブのインターネット注文eくらぶサイトが開きます
定期的にお米が届く「よやくらぶ」は継続的に食べる約束によって、通常価格よりおトクな値段に。買って食べ続けることで生産者の励みとなる、食べる人にも作る人にもうれしいシステムです。
予約のカタログ「よやくらぶ」についてはこちらから
*生活クラブのインターネット注文eくらぶサイトが開きます
【2019年11月5日掲載】