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生協の食材宅配【生活クラブ】
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日本農業遺産 埼玉県「三富新田」の平地林を取得し、環境保全活動を更に推進

⽣活クラブ⽣活協同組合・埼⽟(本部:埼⽟県さいたま市、組合員:約3万2,000⼈、以下生活クラブ・埼玉)は、これまで自治体や埼玉県三富地域の農業者とともに進めてきた環境保全活動をさらに一歩進めるため、2019年11⽉22⽇、埼⽟県⻄部の三富地域の平地林7,152㎡を購入しました。江⼾時代に開拓された「三富新⽥」の持つ多⾯的な価値を守り、発信していきます。
 
平地林の落ち葉はきの様子

日本農業遺産「武蔵野の落ち葉堆肥農法」を続ける三富新田

埼⽟県⻄部にある三富地域は、⾸都圏30km圏内にありながら、今でも320年前の江⼾時代に開拓された「三富新⽥」を中⼼とした農地と平地林の織りなす武蔵野の景観が広がっています。

痩せた⼟地に⽊々を植えて平地に林を育て、落ち葉を集めて堆肥として畑に⼊れ、⼟壌改良を⾏うことで安定的な⽣産を実現し、その結果として景観や⽣物多様性を育むシステムが今なお継承されているとして2017年に⽇本農業遺産に認定された地域です。また、埼⽟県が「ふるさとの緑の景観地」として指定し、緑地保全活動を⾏っています。

しかし、化⽯燃料や化学肥料の普及により、薪炭林としての利⽤や堆肥となる落ち葉の供給源等としての役割が減少したことから、平地林の荒廃が進むとともに、都市化に伴う⼟地需要や相続等を契機とした⼟地の売却によって、平地林の⽊が切られ、資材置き場や倉庫として開発が進んでいます。

20年間続けてきた⽣活クラブ・埼玉の平地林保全活動

1999年に起きた、所沢ダイオキシン報道を始めとする廃棄物焼却施設をめぐる問題は、農業や⽣活に対する不安を広げる出来事でした。⽣活クラブ・埼玉の組合員は、この問題を、農家と都市住⺠の分断、⼤量のゴミを出す暮らしの在り⽅を問う事ととらえ、地元の農家とともに、くず掃き(落ち葉掃き)、下草刈り、定期的な伐採(萌芽更新)などの平地林保全活動を20年間続けてきました。

三富協同村構想により、山脇学園より平地林保全活動を引き継ぐ

⽣活クラブ・埼玉では農産物⽣産、福祉、環境、教育、防災などといった農業の多⾯的価値を学び、実践し、発信する構想を⽴てて活動しています。特に三富地域では、地元の農家から農地を借り、落ち葉堆肥を使った野菜の栽培、農環境を学ぶイベントを開催。さらに、農家と共同出資により三富ライフファーム株式会社を設⽴し、市⺠農園の運営、農産物販売、在来種⼤⾖の栽培と⾖腐への加工・販売、環境保全活動などを⾏っています。

さんとめどんぐり村(協同村)*生活クラブ生協・埼玉サイト

このたび、これまで自治体や三富地域の農業者とともに進めてきた環境保全活動をさらに一歩進めるため、生活クラブ・埼玉で平地林を購入することとなりました。購入を決めた平地林は所沢市が積極的に緑地保全をすすめている、通称くぬぎ⼭の駒が原特別緑地保全地区の隣地です。ここを購入して保全することで緑地の連続性を担保できる貴重な土地です。ともに環境保全活動を行っている任意団体エコネットくぬぎ山と無償使用の契約を結んでいた所有者の学校法人山脇学園(東京都港区)から購入することとなりました。
<このたび取得した平地林について>
・地域:狭⼭市上⾚坂
・面積:7,152㎡

 
左:山脇学園理事長 山脇氏 右:生活クラブ生協・埼玉理事長 木下さん

⽣活クラブ生協・埼玉は、三富地域の平地林の保全を⼭脇学園から引継ぎ、開発を⾷い⽌め、三富新⽥の持つ多⾯的な価値を発信していきます。

生活クラブ・埼玉ではこのたび取得した平地林の保全活動を広くおおぜいの方々と進めていきます

今後予定している保全活動は以下の通りです。
・12⽉14⽇(⼟) くず掃き(落ち葉掃き)
・12⽉22⽇(⽇) 農業塾

■生活クラブ生活協同組合・埼玉
〒336-0021 埼玉県さいたま市南区別所5-1-11
【2019年12月6日掲載】
 

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