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避けているつもりが食べている? 遺伝子組み換え作物のはなし

日本人の8割以上が、できるだけ避けたいと思っている*遺伝子組み換え作物。しかし、「遺伝子組み換えでない」と書かれているのは納豆や豆腐など、ほんの一部の食品だけです。知らない間に食べている可能性がある遺伝子組み換え作物と、私たちの食との関わりについて考えてみませんか。
*2016年度 消費者庁 食品表示に関する消費者意向調査
 
この図のトウモロコシは、加工品の原料や飼料に使われる「穀物」です。調理して食べる「野菜」のスイートコーンは含まれません。

トウモロコシは、コーンスターチや甘味料など加工食品の原材料として幅広く使われています。
その多くは輸入された作物で、遺伝子組み換え作物の可能性があります。しかし、原材料表示を見てもわからないことがほとんどです。
など原材料に遺伝子組み換え作物が使われていても、遺伝子組み換え表示されない品目もあります。

毎日のことだから安心と安全を第一に考えたい 生活クラブは遺伝子組み換え作物にNO!


生活クラブでは「疑わしいものは使用しない」という考えから、遺伝子組み換え作物・食品は取り扱わないことを基本にしています。
そして、提携生産者と協力し調味料や加工食品の原材料、畜産物の飼料からも遺伝子組み換え作物を取り除いてきました。
消費者の立場から身体や環境のことを考え、食の安心や安全を子どもや孫の世代にもつないでいきます。

まだまだ分からないことがたくさんあります!「安全」とは言えない遺伝子組み換え作物

いま世界中で栽培されている遺伝子組み換え作物は、「除草剤耐性」と「殺虫性」のどちらか、もしくは両方の機能を持つ品種が主流です。しかし研究開発の歴史はまだ浅く、日本での流通が始まったのが約20年前。健康や環境の面で十分に検討されているとは言えません。

遺伝子組み換え作物【Genetically modified organism=GMO】
●遺伝子組み換え【Genetically Modified=GM】
●非遺伝子組み換え作物=Non-GMO
●遺伝子組み換えでない=Non-GM

 
1.わかりにくい日本の表示ルール

日本の遺伝子組み換え表示ルールはとても複雑で、消費者に分かりにくいものです。表示義務があるのは、大豆・トウモロコシ・馬鈴薯・てん菜など8種の作物を原料とする加工食品のみ。さらに、醤油や油など組み換えたDNAやそれに由来するタンパク質が検出されないものは表示しなくてよいルールです。また、原材料表示の上位4位以降、もしくは加工食品全体の重量の5%を越えない場合も表示義務はありません。

2.周りの環境にも広がる可能性


作物の花粉は風などで運ばれるため、遺伝子組み換え作物がそうでない作物とも交配する可能性があります。緻密なバランスの自然界で、他の作物や生物へどんな影響があるかは分かっていません。

3.私たちの健康への影響


「除草剤耐性」の遺伝子組み換え作物は、特定の除草剤とセットで使用されます。セットの除草剤を使うと雑草だけが枯れるので、草取りの手間が減らせるというわけです。多くの除草剤には発がん性のリスクを指摘される成分が含まれ、作物や土壌への残留が心配されています。



殺虫性を持たせた遺伝子組み換え作物は、食べると害虫が死んでしまうため、殺虫剤を使う必要がありません。人間や動物は虫とは消化の仕組みが違うため、安全性に問題はないと言われていますが、食べ続けたことでの影響など解明されていないのが現状です。
遺伝子組み換え作物しか選べなくなる可能性も
遺伝子組み換え作物は、すでに世界中で栽培されています。作物のもとであるタネの権利を持つのは、開発を担う多国籍企業。世界で販売されている種子の約7割を、たった10社が提供しているのが現状です。もし遺伝子組み換え作物の需要が増え、開発元の企業が「遺伝子組み換え作物のタネしか作らない」と決めたら、私たちはそれしか選べなくなるかもしれません。一部の企業に、世界中の食を支配される可能性があるのです。

もっと知りたい! 遺伝子組み換え作物のこと

そもそも遺伝子組み換えされているのはどんな作物なのか?
そしてどんな風に私たちの食生活に関わっているのでしょうか。
■流通している遺伝子組み換え作物


現在、日本で主に流通している遺伝子組み換え作物は、上記4種類です。現在は海外から輸入されている状況です。
 
■輸入トウモロコシの約9割が遺伝子組み換え


「遺伝子組み換え作物を避けている」つもりでも、実は日本には大量の遺伝子組み換え作物が輸入されています。中でもGMトウモロコシの輸入量が最も多く、私たちは日常的に食べている可能性があります。
 
■輸入トウモロコシの主な用途


多くのGMトウモロコシが輸入されていても、「遺伝子組み換え」と書かれたものを目にすることはほとんどありません。その主な理由は、トウモロコシの大半が牛や豚などの飼料に使われていること。また、加工され、表示義務のない原材料として幅広く使われているためです。

生活クラブの遺伝子組み換え作物への対策

1996年に日本で流通が始まった遺伝子組み換え作物。生活クラブは1997年に「遺伝子組み換え作物を扱わない」ことを決め、遺伝子組み換えでない作物を確保するために、さまざまな取組みを続けています。

すべての消費材で「不使用」を追求しています

生活クラブでは例えば、キャンディに使う「水あめ」にGMトウモロコシが含まれる疑いがあったためサツマイモ由来に切り替えるなど、ひとつひとつの原材料から遺伝子組み換え作物を取り除いてきました。遺伝子組み換え作物が使われる可能性のある消費材1,647品目のうち、1,406品目の対策が終了しています(2018年3月末現在)。さらに、カタログやeくらぶでは「対策済」と「要対策」を視覚的に判断できるように、マークで表示しています。

 

◆微量原料まで、きちんと表示しています
国のルールでは表示義務のない、重量4位以降や重量5%未満の原料についても、「遺伝子組み換えでない」と分かるように表示しています。
◆GMナタネの自生調査
GMナタネは、輸入される港の周辺や製油所に通じる幹線道路沿いなど、輸送中にこぼれ落ちた種から自生しています。生活クラブでは自生調査を続け、自生範囲の広がりや他のアブラナ科植物との交雑なども確認しました。

道端にもナタネの大きな株

ゲノム編集された原材料も認めません

日本では2019年10月からゲノム編集された食品の届け出制度がスタートしました。生活クラブでは遺伝子組み換え作物と同様に安全性に懸念があるとして、ゲノム編集食品を消費材の原材料として受け入れないことを2019年6月に生活クラブ連合会の通常総会で決議しています。
2019年6月通常総会の様子

牛・豚・鶏の飼料も対策しています!

生活クラブでは、牛や豚など畜産物を健康に育てることが食の安心につながると考え、飼料のトウモロコシなども遺伝子組み換えでないものを選んでいます。

畜産物の生産にも遺伝子組み換え作物が…

日本に大量に輸入された遺伝子組み換え作物は、大半が飼料として活用されています。しかし、飼料の情報はパッケージなどに表示されないため、間接的に遺伝子組み換え作物を食べる可能性があります。つまり、畜産物は「隠れた遺伝子組み換え食品」と言えます。

Non-GMトウモロコシを安定確保するための独自プロジェクト

参考:2018年 農林水産省 遺伝子組み換え農作物の管理について

生活クラブでは畜産物の飼料となるNon-GMトウモロコシを確保するために、組合員の代表が産地のアメリカを毎年訪問しています。世界一の生産量を誇るアメリカで栽培されるNon-GMトウモロコシ(全体の7%)の中でも、収穫後に分別管理されたものはたった2%と推定されています。希少なNon-GMトウモロコシを安定的に確保するためには、生産者と交流しNon-GMトウモロコシの需要を示し続ける必要があります。 さらに今年度の訪米には、もうひとつ大きな目的がありました。生活クラブは、提携先のJA全農とともに、穀物集荷を担うCGB社と種子会社で「長期種子供給協定」を5年ごとに結び、現在2022年分までのNon-GMトウモロコシを確保しています。今年度の訪米では、種子会社2社との「長期種子供給協定(2023年以降の供給分)」締結に立ち会いました。

Non-GM 飼料を得るために「顔が見える交流」を大切にしています

2019年9月の訪米より。組合員の代表4名とトウモロコシ農家、集荷会社のCGB社のスタッフ

2019年の9月19日~29日に、組合員の代表4名と、畜肉類などの提携生産者9名が訪米。Non-GMトウモロコシが種子から作物として輸出されるまでの過程を確認し、各所でNon-GMトウモロコシの需要を伝えました。


アメリカのトウモロコシ栽培は、何よりも生産性が重要視されています。生活クラブの組合員が「Non-GMトウモロコシを利用し続ける」という意思を伝えることは、種子会社がより生産性の高いNon-GM種子を開発する後押しになります。栽培農家にとってもそれは同じ。消費者の需要は、生産を支える何よりの力です。そして、Non-GMトウモロコシは収穫後にGMトウモロコシを混入させないことが最も重要です。そこで大きな役割を担っているのが集荷会社。栽培農家が収穫したNon-GMトウモロコシにGMトウモロコシが混入していないか検査し、分別管理して輸出会社へ出荷します。ここでも再度、混入がないか検査して船に積まれ、約3週間かけて日本へ届けられています。

Non-GMトウモロコシが私たちの元に届くまで


種子から作物となって収穫・集荷され、日本に届いたNon-GMトウモロコシは飼料会社から生活クラブの提携生産者に供給され、牛や豚に与えられます。長い時間と多くのパートナーとの信頼関係があってこそ、「飼料から安心な畜産物」が維持できています。
アメリカの市場では高まる非遺伝子組み換えへのニーズ
アメリカでは、遺伝子組み換え作物の情報が消費者に充分伝わらないまま流通が広がっていました。しかし今、10~20 代を中心に健康志向が広がり、オーガニックやNon-GM食品への関心が高まっています。
スーパーではNon-GMマークがつけられた商品を数多く確認することができました。消費者の意識が市場に変化をもたらしつつあります。

新たなパートナーも加わりNon-GMOを守る姿勢を確認

今年度の訪米では、種子会社2社との「長期種子供給協定」締結に立ち会いました。そして、ゲノム編集食品についての意見交換を通じ、これからも安心できる食を守るための連携を確認する場にもなりました。

左から、横浜北生活クラブ三浦紀子さん、ベックス社のマーレイさん、CGB社のクレシンさん

今回で3回目の協定更新となるパイオニア・ハイブレッド社に加えて、新たにベックス・ハイブリッド社との協定締結が実現しました。横浜北生活クラブの三浦紀子さんから、安心な食を選択したい思いとともに協定締結への感謝を伝えています。
ベックス社からは「皆様の需要に応え、Non-GM 種子を供給いたします」とのコメントがありました。
さらに、ゲノム編集食品についても受け入れない姿勢を表明し、今後の連携を要請できたことも今回の訪米の成果と言えます。
 視察を振り返って… 

交流を続けてきた成果と「食べる責任」を実感。食べる力をもっと広げよう
生活クラブ東京 加瀬和美さん

今回「長期種子供給協定」の締結に立ち会い、これまで組合員や提携生産者の方々が種子会社との交流を続けてきた成果だと感じました。いま私たちにできるのは、手元に届く畜産物の背景を知り、責任を持ってきちんと食べること。
その思いをより多くの人に共有して広げ、子どもや孫の世代にも安心な食をつないでいきたいと思います。

★『生活クラブOPINION』 2020年2月1回(05週)掲載記事を転載しました。
【2020年1月20日掲載】
 

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