私たちが使う電気は気候変動と関係アリ!?ーSDGsとCO2削減目標と生活クラブでんき
再生可能エネルギーの割合の高い「生活クラブでんき」
生活クラブでは、再生可能エネルギーの割合の高い「生活クラブでんき」の利用拡大をすすめています。再生可能エネルギーは、発電時に地球温暖化の原因のひとつであるCO2をほとんど排出しないため、温暖化抑制につながる優れたエネルギーです。世界でも、温暖化対策の枠組み「パリ協定」に従い各国に温暖化対策をはかることが求められており、再生可能エネルギーによる発電はその有効な方法のひとつです。
*参照:「地球温暖化と電気の関係を考えるーパリ協定と生活クラブでんき」
生活クラブでは、再生可能エネルギーの割合の高い「生活クラブでんき」の利用拡大をすすめています。再生可能エネルギーは、発電時に地球温暖化の原因のひとつであるCO2をほとんど排出しないため、温暖化抑制につながる優れたエネルギーです。世界でも、温暖化対策の枠組み「パリ協定」に従い各国に温暖化対策をはかることが求められており、再生可能エネルギーによる発電はその有効な方法のひとつです。
*参照:「地球温暖化と電気の関係を考えるーパリ協定と生活クラブでんき」
「気候変動対策」はSDGsのゴールのひとつ
さて、みなさんは最近よく話題に上がる「SDGs(エスディージーズ)」をご存知でしょうか。
SDGsとは、2015年に国連で合意された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。公正で持続可能な社会をつくることをめざして、貧困や飢餓、気候変動など人類全体の課題を解決していくための17の世界的目標が定められています。その中のゴールの13に「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」ことが掲げられています。
SDGsとは、2015年に国連で合意された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。公正で持続可能な社会をつくることをめざして、貧困や飢餓、気候変動など人類全体の課題を解決していくための17の世界的目標が定められています。その中のゴールの13に「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」ことが掲げられています。
SDGsのゴール13が「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」
「地球限界」って聞いたことある?
現在、世界が協力して取り組むSDGsやパリ協定といった取り決めは、いずれも「地球限界(プラネタリー・バウンダリー)」の考え方が基盤になっています。「地球限界」とは、安定した地球で人類が安全に活動できる範囲を、9項目(①気候変動、②新規化学物質による汚染、③成層圏オゾンの破壊、④大気エアロゾルの変化、⑤海洋酸性化、⑥生物地球化学的循環の妨げ(窒素とリンの生物圏への流入)、⑦持続可能でない淡水利用、⑧土地利用変化、⑨生物圏の一体化(生態系と生物多様性の破壊))について科学的に定義し、定量化した概念です。
定義された9項目について、人間が安全に活動できる範囲内に留まれば社会は発展できるが、境界を越えることがあれば自然資源に対して回復不可能な変化が引き起こされると警鐘が鳴らされています。
ごくごく簡単に言うと、地球上の9つの側面について、「この範囲内なら人間も社会も大丈夫、だけどこの境界を超えると自然資源が回復不可能になってしまうかもしれない…!」という範囲です。
定義された9項目について、人間が安全に活動できる範囲内に留まれば社会は発展できるが、境界を越えることがあれば自然資源に対して回復不可能な変化が引き起こされると警鐘が鳴らされています。
ごくごく簡単に言うと、地球上の9つの側面について、「この範囲内なら人間も社会も大丈夫、だけどこの境界を超えると自然資源が回復不可能になってしまうかもしれない…!」という範囲です。
出典:環境省 平成29年版 環境・循環型社会・生物多様性白書
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h29/html/hj17010101.html
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h29/html/hj17010101.html
「気候変動」は最重要課題
実は、この9項目の中で、すでに4項目(気候変動、生物圏の一体化、土地利用変化、生物地球化学的循環の妨げ)が限界値を越えて危険域へ向かっていると指摘されています。その中でも、最重要の課題とされているのが「気候変動」です。
なぜなら「気候変動」は、SDGsの17のゴールの中にあって、他のゴールの実現に大きな影響をもたらす要素だからです。つまり、気候変動に対する対策を実現しないと、社会や経済に関わる他のゴールの実現もままならないということです。
なぜなら「気候変動」は、SDGsの17のゴールの中にあって、他のゴールの実現に大きな影響をもたらす要素だからです。つまり、気候変動に対する対策を実現しないと、社会や経済に関わる他のゴールの実現もままならないということです。
気候変動の影響は、他のゴールの実現に多大な影響をもたらす。図の右下の濃い緑色のところが「13気候変動に具体的な対策を」
出典:Stockholm Resilience Centre
https://www.stockholmresilience.org/
出典:Stockholm Resilience Centre
https://www.stockholmresilience.org/
日本に住む私たちの身近にも…
「気候変動」は今や、日本に住む私たちにとってもごく身近な問題です。実際に、昨年(2019年)には、2度の記録的な台風に伴い北・東日本に記録的な暴風・大雨がもたらされ、深刻な浸水被害や土砂災害が引き起こされました(*1)。台風以外にも各地で記録的な大雨が観測されています。昨年に限らず、近年、日本では日降水量100ミリ以上の大雨を観測した日数が増加しており(*2)、これには地球温暖化の影響が懸念されています。
環境省のホームページでは、「2100年未来の天気予報」と題された動画も見られます。
環境省のホームページでは、「2100年未来の天気予報」と題された動画も見られます。
<2100年 未来の天気予報 夏>
このまま有効な対策がとられないままに地球温暖化が進行すると、2000年ごろからの平均気温が最大4.8℃上昇すると予測されている現状で、産業革命以前からの気温上昇を1.5℃に抑えるという目標を「達成できなかった場合」と「達成できた場合」を、夏と冬に分けて、2100年の天気予報の番組としてみせるわかりやすい動画です。目標が達成できなかった場合の2100年夏の天気予報では、8月の東京の気温が「42.8℃」になっています。
8月の東京の気温が「42.8℃」に!?
参考
(*1)気象庁2019年の天候と台風のまとめ(速報)
https://www.jma.go.jp/jma/press/1912/23a/press_2019matome.html
(*2)気象庁 気象業務はいま2019
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/hakusho/2019/index2.html
生活クラブは「2020年までにCO2排出量25%削減」さらに「2030年に40%削減」の目標へ
気候変動の問題が深刻さを増し、温暖化に対する実効性のある対策が急がれる状況。こうした世界的な動きをふまえ、生活クラブでは2010年に、2020年までの長期的なスパンに立った「生活クラブグループにおけるCO2排出総量削減自主行動計画」を策定しました。これは、CO2排出総量を2007年度比で25%削減するというもの。
この目標について、2018年に試算したところ、施設などの省エネ効果に加えて、生活クラブでんきの使用による効果が大きく、2020年の目標はほぼ達成可能であるということが確認されました。
そこで生活クラブではさらに、「2030年のCO2排出総量の40%削減(2013年度比)」を目標とすることを2019年に決定。この「2030目標」にむけてCO2削減をすすめます。
この目標について、2018年に試算したところ、施設などの省エネ効果に加えて、生活クラブでんきの使用による効果が大きく、2020年の目標はほぼ達成可能であるということが確認されました。
そこで生活クラブではさらに、「2030年のCO2排出総量の40%削減(2013年度比)」を目標とすることを2019年に決定。この「2030目標」にむけてCO2削減をすすめます。
生活クラブはこれからもCO2削減をすすめます
気候変動への対策には一人ひとりのアクションも大切
「2020目標」や「2030目標」は、生活クラブが事業体として取り組んでいることですが、もちろん、地球温暖化抑制のための取り組みには、一人ひとりのアクションも欠かせません。例えば、容器包装を回収、リユース(再使用)、リサイクルする「グリーンシステム」に積極的に取り組むことや、省エネを心がけること。そして、再生可能エネルギーが中心の生活クラブでんきを使ったり、それを広めることも大きな力となります。私たち一人ひとりの地道な活動が、地球規模の課題の解決、そしてサステイナブルな未来につながります。
リユース、リサイクルが省エネにつながる
再生可能エネルギーが中心の生活クラブでんきを使ったり、広めることがCO2削減への大きな力に!
再生可能エネルギーが中心の生活クラブでんきを使ったり、広めることがCO2削減への大きな力に!
【2020年2月21日掲載】