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共同開発米基金での支援に「庄内遊YOU米」の生産者から感謝メッセージが届きました

山形県遊佐町で「庄内遊YOU米」をつくる生産者のみなさん

生活クラブでは、主食であるお米の持続的な生産と消費をめざし、生活クラブの組合員と提携する生産者が品種や農法などを話し合って米づくりをしています。なかでも最も提携の歴史の長い産地が、山形県遊佐町(ゆざまち)です。

50年以上にわたる提携のなかで、安定したお米の生産を支えるための「共同開発米基金」を立ち上げました。自然災害時の保障などに使える生活クラブ独自の基金です。2019年の夏には、前年に発生した天候被害によって損害を受けた生産者を基金で支援しました。

このたび支援を受けた生産者から組合員へ、感謝のメッセージが届きました。

生活クラブとJA庄内みどりの半世紀

生活クラブのオリジナルのお米の一つ「庄内遊YOU米」。つくっているのは、山形県遊佐町・JA庄内みどりの生産者グループ「遊佐町共同開発米部会」の約400戸の米農家です。

遊佐町は生活クラブが最初に提携したお米の産地です。50年以上にわたり、組合員と生産者が話し合いを重ねながら米づくりをしてきました。

長い提携のなかで、組合員と生産者が安定したお米の生産を支え合う「共同開発米基金」を立ち上げました。1993年に起きた冷害をきっかけに創設。農業向けの共済などではカバーしきれない自然災害時の保障や、減農薬などの新しいチャレンジを応援する生活クラブ独自の基金です。これまでに7回の支援を実施しています。

JA庄内みどりのお米を生活クラブで購入すると、組合員と生産者がそれぞれ玄米価格の0.5%ずつ、あわせて1%に相当する金額が基金に積み立てられます。

 
玄米や胚芽精米など、庄内遊YOU米にはさまざまなラインナップがあります

天候被害を受けた生産者を共同開発米基金で支援しました

近年の気候の変化は、お米の生産にも影響を与えています。2018年の8月、遊佐町は熱波に見舞われ、稲の水分が欠乏し実がつかないまま白く枯れてしまう「白穂(しらほ)」の被害が発生。収穫量が激減し生産者は大きな損害を受けました。

その後、1軒ずつの被害状況をていねいに確認し、2019年8月に409名の生産者に対し、減収分の39万1,183kgにあたる9,254万5,235円を支援しました。

生産者から組合員へ感謝のメッセージが届きました

基金での支援や組合員から寄せられた励ましの言葉に対し、生産者から感謝のメッセージが届きました。寄せられたメッセージの内容を一部、ご紹介します。

感謝のメッセージの束。手書きのメッセージが寄せられました。

「開発米基金でのご支援、感謝しております。食べ手と作り手が互いに拠出した基金の重要さを、再認識させられました。堆肥や有機肥料を用いて土作りをしていますが、自然の猛威には対抗できない現状があります。米づくりを継続していくためには、基金が大きな存在です。これからも庄内遊YOU米の生産が次世代につながるよう頑張ります」(今野修さん)

「あたたかな言葉をかけていただき、本当に感謝しています。お米づくりをはじめて13年となりましたが、自分が成長できたのは庄内遊YOU米を通して、たくさんのことを学んだからだと感じています。組合員のみなさんの食卓に、もっと笑顔が広がるように努力していきます。これからもよろしくお願いいたします」(阿部健吾さん)

お米の持続的な生産と消費には、組合員と生産者のつながりと互いへの理解が欠かせません。組合員が産地に赴く機会や生産者を招いて交流する機会をつくり、これからもお米の利用を広げ産地を支えていきます。
【2020年3月25日掲載】
 

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