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SDGs「第一次 生活クラブ2030行動宣言」第31回通常総代会で決定

8つの重要目標から、サステイナブルな未来へ

「サステイナブルなひと、生活クラブ」をスローガンとする生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(本部:東京都新宿区、以下生活クラブ)は、SDGs達成に向けた取り組みとして「第一次 生活クラブ2030行動宣言」を6月22日に開催した第31回通常総代会で決定しました。

生活クラブでは、1965年の結成以来50年以上に渡り、食を通して“安全・健康・環境”を最大限に追求し続けてきました。2015年4月からは、「サスティナブルなひと、生活クラブ」をスローガンに掲げて、いまと次世代のいのちを同じように大切に考え、限りある資源を循環・自給させるFEC自給ネットワーク*1の実現に向けた活動を開始。その理念と活動目標は、同年9月に国連サミットで採択された持続可能な開発目標「SDGs」に通じるものです。

このたび決定した「第一次 生活クラブ2030行動宣言」では、 SDGsの理念に通ずる7つの目標と、SDGsに留まらない生活クラブ独自の目標の計8つの重要目標を掲げました。その内容は、食における国内生産の追求と公正な調達、地球生態系維持のため海や陸の環境保全と気候変動対策、貧困・孤立を見過ごさず支えあう社会をつくることなど。食、環境、福祉など、人々が豊かに生きるために必要な目標を設定しました。本宣言の実現に向けてKPIを設定し、年度ごとに評価して進捗を確認していきます。さらに公式Webサイトへの掲載やガイドブックなどを作成して大勢の理解を図り、生活クラブ組合員の他、消費材の生産者や関連会社など生活クラブに係るすべての主体とともに、2030年を目標に希望の持てる持続可能な社会作りに取り組みます。

今後は、「生活クラブがまだ取り組んでいないが、SDGsの観点から2030年に向けて取り組むべき優先順位が高い目標」について検討を進め、意志ある各地域の生活クラブ組織と共に各地域における活動についての協議と合わせて、2022年度に「第二次行動宣言」を行なう計画です。
*1:内橋克人氏(評論家)が提唱する「食(Food)」「エネルギー(Energy)」「福祉(Care)」のしくみを自分たちでつくりだす社会をめざす構想。

「第一次 生活クラブ2030行動宣言」 概要

1. 食料主権*の考え方を基軸とした、国内生産の追求と、公正な調達を行ないます。


命の産業である第一次産業において、種に至るまでの国内自給を追求し、生産情報の開示をすすめます。また、国内外を問わず、生産に従事する人々の人権に配慮し、合意に基づく調達を行ないます。

国産種の自給の場合
できるだけ国産の原材料や飼料を選び、国内自給力の向上をはかるだけでなく、種の自給にも取り組んでいます。
一般的にたまごの親鶏は98%がヒナで輸入されていますが、生活クラブの親鶏は純国産種の「もみじ」と「さくら」です。国産のたまごを安心して食べ続けるために、日本の気候風土に適した種の維持に注力しています。

*食料主権:すべての国と民衆が自分たち自身の食料・農業政策を決定する権利。

2. 素材本来の味、食材にまつわる知恵や文化を大切にして、健康で豊かな食の実現をはかります。


人体に有害と考えられる添加物や薬剤の使用を限りなく削減し、健康を保つことに貢献する食材の使い方や摂り方などの情報を積極的に共有します。

アースメイド野菜の場合
生活クラブの野菜はすべて組合員と生産者がともに土づくりから考えた「アースメイド野菜」。
できるだけ化学合成農薬や化学肥料を使わず、「いつ・だれが・どこで作ったか」栽培履歴が明らかです。残留農薬は国の1/10未満をめざし、放射能は1/4以下の厳しい基準で、「ずっと作り続けられ、食べ続けられる野菜」づくりに取り組んでいます。

*「アースメイド野菜」は地域によって名称が異なる場合があります。

3. 地球の生態系を維持するため、海や陸の環境保全と気候変動対策に取り組みます。


生物多様性をおびやかす遺伝子操作を行なった食物を扱わないことを基本とし、その生産に反対します。また、生産・流通・消費・廃棄の各段階での環境配慮とともに重点的に温室効果ガスの削減に取り組みます。

グリーンシステムの場合
調味料や牛乳などのガラスびんの形状を数種類に統一し、繰り返し回収・再使用しています。リサイクルよりもさらに環境負荷の少ないリユースで、容器包装ごみを削減します。
1994年から続くこの取り組みはGarbage Reduction forEcology and Earth’s Necessity(地球生態系のためのごみ減量)の頭文字から名付けられています。

4. 原発のない社会をめざし、再生可能エネルギーの生産と普及に取り組みます。


再生可能エネルギーによる電力をつくり、連帯と共同購入によって選択する人や事業者を増やし、原発が必要ない社会をつくります。

生活クラブでんきの場合
「電気も作り方が明らかなものを」と、全国の再生可能エネルギーの発電所と提携して共同購入をしています。
子どもたちに原発のない社会を手渡すため、気候変動対策に貢献するため、そしてエネルギーの自給のための取り組みです。原発や化石燃料に頼らず、再生可能エネルギー100%の未来を志しています。

5. 誰もがその人らしく、安心して生活を営める地域と社会をつくります。


生まれてから生涯を終えるまで安心して生活を営むため、地域に必要な福祉事業および市民活動の環境整備と資源創出をすすめます。

居場所づくりの場合
福祉・たすけあいの土台は人と人との関係性です。居心地のよい関係性や場所にふれながら暮らすことは、安心できる生涯の支えとなります。「自分がありのままでいられる」「自分が役に立っていると感じられる」…。そのような関係性や場所を地域に広げていくことをめざします。

6. 貧困と孤立を見過ごさず、自立に向けて寄り添い、支え合い、多様な居場所と働き方をつくります。


現代社会が生み出す貧困に目を向け、広がる格差と社会的弱者を孤立させる社会構造の変革をめざして、緊密なセーフティーネットを構築します。地域の連携を強化し、誰もが役割のある、お互いがたすけあえる社会をめざします。

フードバンクの場合
まだ食べられるのに様々な理由で廃棄されてしまう食品を活用して、2019年に始めた生活クラブフードバンク。子ども食堂などの団体に提供しています。
今後も組合員への呼びかけや提携生産者、地域社会と協力しながら、他のフードバンクとも連携し、責任ある消費と社会問題の解決に向け、活動を進めていきます。

7. 非戦*と共生の立場を貫き、平和で公正な社会をめざします。


戦争のない世界をめざし、海外の市民との多様な交流をすすめながら、社会的・経済的な発言力を発揮します。

コーヒー 民衆交易の場合
組合員の産地訪問や生産者の日本への招待などを通じ、海外生産者とも「顔の見える提携」をしています。
パプアニューギニア産「エリンバリコーヒー」では、厳しい基準を達成したコーヒー豆を農家から一般より高い値段で買い上げ、収益の一部を学校の建設などに活用している生産者と提携。
公正な貿易でともに豊かになることをめざしています。

* 非戦:戦争や武力による威嚇や武力の行使を否認し、戦争ではない手段・方法によって問題解決すること。

8. 情報開示と自主管理を基本とし、自ら考え、決め、実行します。


組合員主権に基づく組織運営を基軸として女性のエンパワーメントを強め、SDGs達成に主体的に取り組みます。SDGsを超える取組方針についても、自主的な目標を定め、実行していきます。

消費材Step Up点検の場合
組合員と生産者が話し合い、消費材をつくるための自主基準を定め、基準項目を満たしているか生産者自らが点検しています。
その品質をより高めるために組合員が生産現場を訪れ、製造環境や工程が自主基準を達成しているかおおぜいの目で確認します。
生産者と直接対話する点検を積み重ねることで、双方の理解が深まり、品質のさらなる向上につながります。 

【2020年6月23日掲載】

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