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組合員からの寄付が若者たちを支えています 首都圏若者サポートネットワーク「第2回若者おうえん基金報告会」

若者おうえん基金で「伴走支援」を社会のしくみに

7月4日、第2回若者おうえん基金報告会がオンラインで開催されました。

2018年から始まった「若者おうえん基金」は、社会的養護*のもとに育った若者や社会的自立が困難な若者を支える伴走者の活動に助成するしくみです。高校中退や離職などをして既存の支援からこぼれるケースが後を絶ちません。結果として、社会的自立能力の未熟な若者ほど早期の自立を強いられることになります。しかし、支援する人材もお金も施設も圧倒的に不足しているのが実情です。若者おうえん基金は、そのような若者たち一人一人に寄り添い、状況を把握し助成金を活用して伴走支援することで、若者の自立を目指していきます。

*虐待等の理由で、家庭で生活のできない子どもを社会が養育・保護するしくみ

2019年度の若者おうえん基金には、全体で1,850万円を超す寄付が寄せられ、一次公募助成8件(助成額計9,294,000円)、二次公募助成6件(助成額計5,457,000円)を行ないました。さらに、コロナ禍で、若者おうえん基金の助成先団体より業務増加に伴うスタッフ人件費の増加、マスク・消毒液等物資の不足など、厳しい現況について報告がありました。それを資金面で支える「新型コロナ緊急助成」を48団体(4,570,750円)に実施しました。

誰にも安心して戻れる「実家」機能が必要

助成団体7団体から助成金の活用を含めて、以下のような若者の支援の報告がされました。

「一般社団法人Masterpiece」は、児童養護施設を出て自力で高校を卒業しようとする若者の生活費とスタッフの金銭的負担軽減、アウトリーチ活動に助成金を活用しました。

「NPO法人フェアスタートサポート」は、企業と連携し児童養護施設や自立援助ホームにいる子どもらの就業機会を創出しています。助成金で若者へ相談やアフターフォローを充実させ、早期離職や社会的な孤立を防ぐ活動をさらに進めています。

「こもれびホーム」は施設卒業生が気軽に実家にたよるような場を作り出し、結婚や出産時にも親族の支援がない若い家族たちを見守っています。寄付に頼る運営が続く中、助成金は家賃補助に活用しています。

「一般社団法人若草プロジェクト」は、生きづらさを抱えた若い女性や少女たちを支援者につなぎ、身を寄せて生きる力を蓄える「若草ハウス」などを運営しています。今回の助成金は進学希望者の入学金や受験料、学習教材購入に活用しました。

「自立援助ホーム樹の下ホーム」は、施設退所者のためのステップハウスを同じ地域内に設け、丁寧なアフターケアにあたっています。若者の自立支援はゴールが見えづらいですが、安心して相談できる場があってこそ送り出すことができます。

「児童養護施設聖ヨゼフホーム」は、助成金で施設の中の空き室を改修し、卒園生のアフターケアのための場を作りました。高校を中退して行き場をなくした若者の居場所や卒園児の相談の場として活用しています。

首都圏若者サポートネットワーク運営委員を務める、伊藤由理子さん(生活クラブ連合会会長)は「生活クラブの多くの組合員は寄付をきっかけに、社会的養護のもとの若者の置かれている現実を知りました。それは、同じ地域に暮らす市民としてどのような社会をつくっていくのかを考えることが問われることになりました。コロナ禍で弱者と言われる人はより過酷な状況にもあることも踏まえて、今年も寄付を呼び掛けていきます」と述べました。

2020年度も、生活クラブ東京・神奈川・埼玉の各単協は「若者おうえん基金」へのカンパを呼びかけます(9月から11月末の予定)。
【2020年8月19日掲載】
 

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