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「豊かな海を守るために」重茂漁協が看板で意志表明

昨年新しく開通した県道に設置された看板

生活クラブが40年以上にわたって提携している、岩手県宮古市の重茂漁業協同組合(以下:重茂漁協)。「肉厚わかめ」を始めとする、海産物の生産者です。三陸海岸の重茂半島にあり、良質な海産物という海の恩恵を受ける一方で、地震や台風など、たび重なる自然災害の影響も受けています。生活クラブでは、組合員からのカンパをもとに、復興に協力してきました。
重茂漁協では、2019年の台風19号による被災からの復旧に伴い、岩手県道新41号線と重茂トンネルに新しい看板を設置しました。豊かな海と天然資源を守り続けるために、合成洗剤を使わない、という意志を表明しています。そこには、ともに海を守る活動をすすめる、生活クラブ連合会の名称も記載されています。

海の中でわかめなどを育てる「栽培漁業」に力をいれる重茂漁協
海水でボイルし塩漬けにする塩蔵わかめ。水で戻すと生わかめのような味わいに

海と共にある生産者ならではの思いが書かれた看板

重茂半島は、2019年に発生した台風19号によって大きな被害を受けました。重茂漁協では定置網が流され、養殖施設も損傷するなど生産にも影響が出る事態に。生活クラブでは、多くの組合員から寄せられたカンパを寄付し、生産設備の復旧などを支えました。

このたび重茂漁協は、災害からの復旧のしるしとして、岩手県道新41号線と重茂トンネルに、「合成洗剤を使わない」という意志を表明する看板を、新たに設置しました。看板には、豊かな海を守る活動をすすめるパートナーとして、生活クラブ連合会の名称も記載されています。
暮らしも稼業も、つねに海と共にある重茂漁協では、以前から合成洗剤を使わないことを呼びかけてきました。石油成分などを含む合成洗剤は、各家庭から排水された後、川を伝って海に流れ込み、汚染の一因となるためです。

 「豊かな海と天然資源を守ろう」と、多くの人へメッセージを発信

石けん運動で深まった、生活クラブと重茂漁協の絆

生活クラブと重茂漁協の提携が始まったのは1976年のこと。1960年代から養殖事業を開始していた重茂漁協は、収穫したわかめを茹でて塩蔵する加工場を持ち、養殖から加工までの一貫生産を実現させていました。ちょうどその頃、生産工程がきちんと分かるわかめを探していた生活クラブから提携を依頼し、「肉厚わかめ」の取り扱いが始まったのです。

生活クラブと重茂漁協は、「つくる」と「食べる」だけではなく、海を守る活動でも協力してきました。わかめや昆布などを、海の中で育てて収穫する「栽培漁業」をすすめる重茂漁協にとって、海の汚染は死活問題です。そこで、1975年から合成洗剤追放運動を始めました。良質な魚介を育てる豊かな海を守るために「合成洗剤を使うのをやめよう」と地域に呼びかける活動です。重茂漁協婦人部(現女性部)から始まった活動は漁協全体に広まり、1980年代には重茂地区の全商店が合成洗剤を置かなくなるまでの成果を上げました。今でも重茂地区では、多くの人が合成洗剤ではなく、石けんを使っています。

重茂漁協の漁港に設置されている看板。合成洗剤を「売らない」「買わない」「使わない」というメッセージが書かれている

生活クラブでも、重茂漁協と提携する前から、できる限り水を汚さないために石けんの普及を進めていました。これは、生活排水によって汚れた川を見た組合員の問題意識から始まった活動です。現在、生活クラブでは合成洗剤を一切扱っておらず、さまざまな用途の石けんをそろえています。
提携が始まり、産地見学などで重茂漁協を訪ねた組合員の間で、合成洗剤追放運動への共感が広まっていきました。重茂漁協では、水の源となる森林を豊かにするために植林活動も行なっており、生活クラブも参加しています。

 2011年7月、生活クラブと重茂漁協が植林した「フォーラムの森」での草刈りの様子

きちんと食べることで、重茂漁協の持続的な生産を支える

近年、気候変動による海水温の上昇や海洋プラスチック問題など、海をめぐる問題はますます深刻になっています。この状況を改善するためには、産地で何が起こっているのか知ることが大切です。重茂漁協では、このほど看板を設置したように、より多くの人へ「豊かな海を守ろう」というメッセージを発信し続けています。

食べる側の消費者にも、大切な役割があります。豊かな海でおいしいわかめを生産し続けるためには、安定して食べる人の存在が欠かせません。生活クラブでは、まずはきちんと責任をもって食べ続けること。そして、これまで実践してきた石けんの普及活動や植林のように、産地とともにできることを考え、持続的な生産と消費を継続していきます。
【2020年9月21日掲載】
 

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