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海洋資源と食文化を未来へつなぐために 親うなぎ放流に参加しました

長年食卓で親しまれてきたうなぎ。しかし、その数は世界的に減少しており、ニホンウナギ(以下うなぎ)は2014年には国際自然保護連合(IUCN)で絶滅危惧IB類に指定され、資源保護が急務となっています。

 うなぎの生態と資源保護を調査・研究、親うなぎ放流事業

うなぎは不思議な魚で、その生態はいまだ謎に包まれています。
産卵からの完全養殖も事業化は実現しておらず、天然の稚魚であるシラスウナギを捕獲し、養殖しています。そのため、うなぎの出荷量や値段は例年、シラスウナギの漁獲量に大きく左右されます。また、近年は不漁の年も多く、うなぎ資源の枯渇が危惧されています。

謎の多いうなぎですが、日本から2000kmほど離れたグアム島近くにある、世界で最も深いマリアナ海溝で、5月から7月の新月の日にオスもメスも集まり産卵が行なわれることがわかっています。マリアナ海溝で生まれ、成長しながら海流にのって日本沿岸にたどり着き、やがてマリアナ海溝に戻って産卵するのです。

「浜名湖発親うなぎ放流連絡会」は2013年より、浜名湖で10年ほど育った親うなぎを市場で買い上げ、遠州灘沖で放流する事業を行なっています。生活クラブでは2020年からこの事業へ寄付を開始し、親うなぎ放流へ協力しています。

※浜名湖発親うなぎ放流連絡会は前身団体の「親うなぎ放流有志会」が基となり、2014年に設立された。 浜松市産業部農業水産課水産業振興グループが放流連絡会の事務局を担っている。

うなぎの放流事業に生活クラブも参加


市場で買い上げた親うなぎ
無事にマリアナ海溝にたどり着くことを願いながら放流
12月11日、比較的穏やかな気温で薄日がさすなか、10名の参加者が1隻の船に乗りこみ浜名湖今切沖に向かいました。10月から12月にかけて行なわれる全3回の放流のうち、3回目の放流に生活クラブの事務局が参加しました。

静かな波の中、船で約15分進むと放流現場に到着。今切沖の遠州灘で合計208匹、約87.8kg(オス73匹、メス135匹)の親うなぎを海に帰しました。過去2回と合わせて合計825匹の放流となりました。一同、放流したうなぎが無事に約2000km先のマリアナ沖 で産卵し、その子どもたちが再び戻ってくることを願いながらの放流でした。

生活クラブのうなぎ

生活クラブが扱っているうなぎには約30年間の歴史があります。静岡うなぎ漁業協同組合を始め、鹿児島県のおおさき町鰻加工組合 とともに、健康なうなぎ、安全でおいしいうなぎ加工品づくりに取り組んできました。

また、出荷までの生産過程を記録管理・さかのぼって飼育状況などを確認できるトレーサビリティを重視し、年間取組み計画に基づいた計画的消費で、適正なうなぎ消費を進めてきました。 
 

まだまだ厳しいうなぎの現状

うなぎは資源の減少が深刻で、2019年に開催されたワシントン条約締結国会議では貿易規制の対象とはなりませんでしたが、3年後の会議で規制される可能性が残っており、また密漁や不透明なビジネスなどさまざまな問題もあります。

密漁だけでなく気候変動も影響し、シラスウナギの採捕量は事業者でも毎年ふたを開けてみなければわからない、神頼みの状態となっています。2020年は豊漁でしたが、それ以前は不漁が続きうなぎの価格が高騰していました。来年もどうなるかわからない状況です。

 日本人が縄文時代から食べていたといわれているうなぎ。生活クラブは生産者と協力しながら産地との連携を強め、今後も資源回復に係る支援を行なっていきます。 
関係者の思いがこめられたのぼり
【2020年12月25日掲載】
 

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