房総の海の風物詩 ひじきの収穫風景
ひじき本来の旨みと香り、食感が味わえる理由は
生活クラブの「ひじき」は、毎年3~4月に1年分の原料を手作業で刈り取りします。
一般的なひじきの加工は、刈り取り後に乾燥して保管し、発注に応じてその都度水戻し⇒ボイル⇒乾燥の工程をへて製品化します。
一方、生活クラブのひじきを製造する東安房漁協では、刈り取り後すぐに漁協の工場でボイル⇒蒸らし⇒機械乾燥まで行なって保管。この後、異物などをていねいに取り除き、計量・袋詰めを経て製品になります。このように刈り取り後すぐに製品まで加工する製法は「房州製法」と呼ばれます。
製造中に水戻しの工程がないことから、しっかりした食感とひじき本来の旨みと香りが楽しめます。
収穫風景
ボイル釜
ボイル直後
乾燥ひじきの選別作業
※ひじきの収穫などの情報については『生活と自治』6月号(生活クラブ連合会発行の情報誌)にも掲載されます。
質の良いひじきを食べ続けられるよう 生産者と協力して漁業の振興に取り組みます
収穫前のひじき
ひじきの刈り取り作業は、足場の悪い岩場で20~30㎏のひじきを背負う重労働。また、畑でいうと雑草にあたる他の海藻を取り除くなど生育場所の手入れも欠かせないそうです。若い力が求められているものの、現在、漁業者の高齢化が進んでいることが課題となっています。
後継者問題や輸入量の増加など、国産ひじきにおいてもその持続可能な生産には課題がある状況です。
生活クラブでは、消費者と生産者の協力により持続可能な食料生産を推進すべく、モノの取引だけでなく産地・消費地を訪れて相互理解を育む活動を実施しています。特に千葉県漁連とは直接提携を優先して進める産地とし、取組み品目拡大や交流活動を積極的に行なっています。
後継者問題や輸入量の増加など、国産ひじきにおいてもその持続可能な生産には課題がある状況です。
生活クラブでは、消費者と生産者の協力により持続可能な食料生産を推進すべく、モノの取引だけでなく産地・消費地を訪れて相互理解を育む活動を実施しています。特に千葉県漁連とは直接提携を優先して進める産地とし、取組み品目拡大や交流活動を積極的に行なっています。
【2021年5月24日掲載】