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山形県庄内エリアを知る!つながる!「庄内交流会」

生活クラブ最大規模の生産者との交流会をはじめてオンラインで開催しました
 

 
生活クラブでは、組合員と生産者の互いの理解と協力により持続可能な生産と消費を推進してきました。その実現に向けた取組みの1つとして継続しているのが「生産者交流会」です。なかでも山形県庄内エリアを年に一度訪れる「庄内交流会」は、約50年間継続する、組合員と生産者の参加人数が最大規模の交流会です。

山形県庄内エリアは米や豚肉、農産物など、数多くの提携生産者が集まる生活クラブ消費材の一大産地です。例年は全国から集まった80名近くの組合員が庄内エリアの生産者の元を毎年訪れていました。しかし2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響から、やむなく中止にしました。

直接会うのが難しい状況は依然として継続しているものの、交流の機会を失ったままにはできないとの思いから、今年は48回目にして初めての「オンライン庄内交流会」を開催しました。2021年7月26日、各地の組合員218人と、生産者51人が参加し「自給」「循環」をテーマにディスカッションを行ないました。

約50年の歴史を持つ「庄内交流会」

庄内エリアは山形県の北西部に位置し、山と海に囲まれた自然豊かな地域です。庄内エリアの生産者とのかかわりは、1971年にお米の提携からスタートしました。そこから豚肉やウインナーなどの加工肉、農産物、菓子、酒など14事業者との提携まで輪が広がり、今では “地域まるごと”と言われるほどの一大産地になっています。

庄内交流会は今年で48回目の開催です。組合員が産地へ赴き、つぶさにその現場を見て生産の様子を学び、互いの理解を深めてきました。しかし2020年はコロナウイルス感染拡大の影響を受け、やむを得ず中止としました。今年も直接会うのはいまだ難しい状況であるものの、これまで培ってきたつながりを大切にしたいと、初めてオンラインでの開催を決定。参加する組合員は事前に学習会に参加し、生産者への質問事項を集約してから交流会当日に臨みました。

    
庄内のシンボル・鳥海山/㈱平田牧場の豚/JAさがえ西村山のりんご畑/高台から見た酒田港

生活クラブのオリジナルの食材を食べ続けていくためには

今回の交流会のメインテーマは「自給」と「循環」。そのテーマに基づきディスカッションを行ないました。
最初に登壇したのは、生活クラブオリジナルのお米「庄内遊YOU米」をつくる、JA庄内みどり・遊佐町共同開発部会の生産者です。代表者の今野修さんは、さまざまな気候の変化が起こるなかで米作りを続けていくため、お米の品種や使用する肥料などの検討をすすめていると説明。その後、次のように呼びかけました。

「近年はこれまでに経験したことのない天候が続いていている状況です。化学合成農薬や化学肥料をできる限り減らしながら、生産者と組合員で相談して決めた米作りを行なっています。つくり手の後継者育成も頑張っていきますので、組合員のみなさんには食べ手の後継者づくりをお願いします。」

組合員からは「さまざまな情報を発信してもらうことで、食べていこうという気持ちになれる」という声や、新しく就農した人たちや後継者の育成についての質問が多数挙がりました。

お米の生産者のみなさん。中央が今野修さん 
次に豚肉の生産者である㈱平田牧場と、加工肉の生産者である㈱平牧工房の生産者が登壇し、組合員からの質問に答えるかたちで話し合いがすすみました。これまで生活クラブと㈱平田牧場がともにチャレンジしてきた、豚に飼料用のお米をあたえる取組みをはじめた理由や、豚肉のおいしさの理由の一つである、豚の品種についての質問が多く挙がりました。

新田嘉七代表取締役社長は「世界的に家畜の飼料が値上がりしているなかで、食料自給率を向上するためにはじめた飼料用米のチャレンジは、さらに重要なテーマになってくる」と語りました。また豚の品種の説明にからめ、1頭の豚を育てるまでに5年もの歳月が必要であることも説明がありました。

組合員からの質問に答える㈱平田牧場の新田社長

食のつながりから、発電所の建設、そして庄内エリアへの移住へ

ディスカッションに続き庄内エリアの青果や農産加工品、米菓の生産者、酒蔵など計14の事業者それぞれから、自己紹介と製造工程について、動画やスライドを織り交ぜながら発表がありました。

さらに「食」以外のつながりについても発表が続きました。生活クラブではこれまでの食の提携を礎に、その提携の範囲を地域づくりにまで広げようと、庄内で食(Food)、エネルギー(Energy)、福祉(Care)の自給圏をつくる「庄内FEC自給ネットワーク構想(※)」をすすめています。その一環として、組合員と提携生産者が共同出資して遊佐町に建設した「庄内・遊佐太陽光発電所」が2019年に稼働を開始しました。この発電所による売電利益の一部を酒田市に造成した基金に寄付し、移住・定住など遊佐町や酒田市をはじめ庄内の持続可能な地域社会づくりに活用されます。2022年には酒田市のまちなかに、移住者向けの住まいと地域交流拠点ができる予定です。
※FEC自給ネットワーク:経済評論家の故 内橋克人氏が提唱した「FEC自給圏」構想に基づく
 
庄内・遊佐太陽光発電所のオープニングセレモニー(2019年)

参加して得た学びを組合員から組合員へ

初のオンラインでの庄内交流会に参加した感想を、生活クラブ連合会 連合消費委員会 委員長の大久保明美さんに伺いました。

「庄内は生活クラブにとって大切な産地です。『庄内の元気は、生活クラブの元気』という話を聞いたこともあります。庄内交流会はふだん食べている消費材の価値を知るとともに、参加した人たちは学び、感動したことを周囲に伝えていく大切な役割を持っています。生産者からの話にもありましたが、消費材をつくるには時間と空間、人手も必要です。消費材は常に現在進行形。より良いものにしていくためには、生産者が新しいチャレンジができるように、私たち組合員が食べ続けていくことが重要です。オンラインでの開催によって、例年よりも多くの組合員が庄内交流会に参加できたことは良かったと思います。自分たちが食べているものの大切さを伝え、未来につなげていきたいです。」

組合員代表として開会の挨拶も務めた大久保明美さん

コロナ禍で直接会うのが難しい状況が続きますが、今回の交流会は生産者のチャレンジに伴走する大切さを改めて知る機会となりました。生活クラブでは今回の開催を糧に、組合員と生産者が理解し合う機会をこれからも大切にしていきます。
【2021年9月9日掲載】
 

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