生産者たちがつくる新しい交流の形 レシピ動画で食材の活用法を紹介
レシピ動画を作成した「親生会ウーマン」の(左から)タイヘイ(株)の坂本江里さん、(株)ヴィボンの宇梶彰子さん、(株)しむらの国田由佳利さん
長く続くコロナ禍で暮らしにはさまざまな変化が生まれています。コロナ禍以前、生活クラブが提携する生産者と組合員は、それぞれの立場への理解を深めるために交流会を盛んに開催。産地や消費地を互いに訪れるなど、直接ふれあい話し合える場を年間2,000回以上も開いてきました。しかし現在、これまでのように対面で会うことは難しくなったため、生産者たちは新たな形での交流に取り組んでいます。
そんな中、新たな交流活動の第一弾として、生活クラブの提携生産者が集まる組織「親生会」の女性メンバーが、部会の1つである活動推進部会内に「親生会ウーマン」を設立。それぞれが生産するおすすめの消費材※を活用したレシピ動画を制作しました。
※生活クラブでは、消費生活に必要な「材料」としての質を第一に考えて、扱うしなものを「商品」ではなく「消費材」と呼んでいます。
長く続くコロナ禍で暮らしにはさまざまな変化が生まれています。コロナ禍以前、生活クラブが提携する生産者と組合員は、それぞれの立場への理解を深めるために交流会を盛んに開催。産地や消費地を互いに訪れるなど、直接ふれあい話し合える場を年間2,000回以上も開いてきました。しかし現在、これまでのように対面で会うことは難しくなったため、生産者たちは新たな形での交流に取り組んでいます。
そんな中、新たな交流活動の第一弾として、生活クラブの提携生産者が集まる組織「親生会」の女性メンバーが、部会の1つである活動推進部会内に「親生会ウーマン」を設立。それぞれが生産するおすすめの消費材※を活用したレシピ動画を制作しました。
※生活クラブでは、消費生活に必要な「材料」としての質を第一に考えて、扱うしなものを「商品」ではなく「消費材」と呼んでいます。
生産者たちが連携し、組合員との交流を深めてきた「親生会」
生活クラブが提携する生産者と組合員は、長年にわたり交流会を続けてきました。産地や消費地を互いに訪れたり、産地ならではの食材を生かした調理実演を行なったりと、互いを学びあい理解を深める大切な機会となっています。
これまで年間2,000回以上も開かれてきた交流会ですが、コロナ禍以降は700回ほどにまで落ち込んでしまいました。
打開策となる新たな交流活動をめざし、「親生会ウーマン」では、レシピ動画を作成しました。メンバーの(株)しむらの国田由佳利さん、タイヘイ(株)の坂本江里さん、(株)ヴィボンの宇梶彰子さんに、どんな思いでこの動画を作り、これからどのような交流をめざしていくのか、お話を伺いました。
これまで年間2,000回以上も開かれてきた交流会ですが、コロナ禍以降は700回ほどにまで落ち込んでしまいました。
打開策となる新たな交流活動をめざし、「親生会ウーマン」では、レシピ動画を作成しました。メンバーの(株)しむらの国田由佳利さん、タイヘイ(株)の坂本江里さん、(株)ヴィボンの宇梶彰子さんに、どんな思いでこの動画を作り、これからどのような交流をめざしていくのか、お話を伺いました。
生活クラブと提携する生産者同士が、その理念に共感し、自主的な研究活動を行なおうと集まった組織「親生会」。2020年8月、親生会の新たな活動としてできたのが「親生会ウーマン」です。食品、調味料、化粧品などを扱う生産者から30~40代を中心に、女性13人が集まり、設立しました。
リーダーの国田さんは、「各生産者の親生会担当に、近年は女性も増えてきました。親生会のメンバー構成の変化に伴い、今までと視点の違うアイディアを生かした活動ができるのでは、という思いで立ち上げました」と設立の背景を語ります。
リーダーの国田さんは、「各生産者の親生会担当に、近年は女性も増えてきました。親生会のメンバー構成の変化に伴い、今までと視点の違うアイディアを生かした活動ができるのでは、という思いで立ち上げました」と設立の背景を語ります。
(株)しむらの国田由佳利さん
活動を開始したのは2020年6月から。同時に直面していたのが、新型コロナウイルスの感染拡大による相次ぐ交流会の中止でした。
坂本さんは交流会の大切さについて、次のように話します。「通常、作り手である生産者が消費者と会える機会はなかなかありません。交流会は消費者である組合員の考えを直接聞くことができ、自分たちが作るものについて、使うだけではわからない幅広い情報を伝えられる貴重な機会です。そのため、交流会ができないのは大打撃でした」
坂本さんは交流会の大切さについて、次のように話します。「通常、作り手である生産者が消費者と会える機会はなかなかありません。交流会は消費者である組合員の考えを直接聞くことができ、自分たちが作るものについて、使うだけではわからない幅広い情報を伝えられる貴重な機会です。そのため、交流会ができないのは大打撃でした」
タイヘイ(株)の坂本江里さん
そんな状況のなか、まずはオンラインで集まってみようと活動を開始。最初のオンライン会議ではメンバー全員が久しぶりに顔を合わせることとなり、お互いの近況報告に花を咲かせたそう。近況はそれぞれで、交流会を開けない戸惑いもある一方、中にはすでに「オンラインで料理の交流会を開いた」というメンバーもいました。調理の実習は参加者同士がうちとけやすく、消費材を材料に使うことで作りながら特長も伝えられるため、交流会でも好評の企画です。キッチンなどの設備がない生産者の場合はオンラインでの実演をするのは難しいものの、「調理の様子を録画した、今はやりのレシピ動画ならできるのでは」と意見が一致。組合員から「消費材のレシピや活用法を知りたい」という要望が頻繁によせられていたこともあり、親生会ウーマン最初の活動としてレシピ動画を制作することが決定しました。
消費材の魅力を詰め込んだ「誰でも作れる」レシピ動画
方向性が決まってからの行動はとてもスピーディーに運んだそうです。メンバー全員で3本の動画を企画し、多い時は2週間に1回というペースで会議を開きました。
「みんなの目的が一緒なので団結力があります。盛んに意見が飛び交い、どんどん話が膨らんでいきました」と宇梶さんは語ります。
レシピ動画を作るにあたって親生会ウーマンのメンバーが心がけたのが、忙しい人でも作れる「簡単ですぐできるレシピ」にすることです。シンプルな調理でできる料理や、定番の調味料で作れるドレッシングなどにしました。
「みんなの目的が一緒なので団結力があります。盛んに意見が飛び交い、どんどん話が膨らんでいきました」と宇梶さんは語ります。
レシピ動画を作るにあたって親生会ウーマンのメンバーが心がけたのが、忙しい人でも作れる「簡単ですぐできるレシピ」にすることです。シンプルな調理でできる料理や、定番の調味料で作れるドレッシングなどにしました。
(株)ヴィボンの宇梶彰子さん
オンラインで広がる生活クラブの消費材と「出会う場」
レシピ動画の活用法について、メンバーは「オンラインではたくさんの人に見てもらえるので、まずレシピ動画を楽しんでもらい、同時に消費材を知ってもらうきっかけにしたい」と口をそろえます。オンライン交流会などで生産者が動画を活用するだけでなく、組合員が生活クラブを友人にすすめる時にも使ってほしいとのこと。
親生会ウーマンでは、すでに新しいレシピ動画の企画にも着手しています。メンバー以外の生産者の消費材を使って、お弁当を作る動画の続編やお菓子のレシピなど、4本の動画を年内に公開する予定です。今後は動画制作のマニュアル化を進め、ほかの生産者にも広く参加を呼びかけていきます。
坂本さんは「交流会を再開してからも、これまで遠距離で参加が難しかった生産者や組合員向けに動画やオンライン交流が活用できると思います。現地からリアルタイムで中継することもできるのでは」と期待します。
また、国田さんは「メンバーには食材以外の生産者もいます。もっと動画制作のノウハウを積み上げて、レシピだけでなく生活雑貨や化粧品など幅広い内容の企画を考えてきたいです」と今後の展望を語りました。
コロナ禍の中でもなんとか組合員との交流を続け、より多くの人に生活クラブの消費材について知ってもらいたいという思いから始まったレシピ動画の制作。
生産者たちは新たな情報発信の場をつくり、さまざまな形で組合員とつながり、協力して安全、健康、環境に配慮した消費材づくりとその利用を進めていきます。
▼生活クラブ親生会のYouTubeチャンネルはこちらから▼
https://www.youtube.com/channel/UCP61I5GMT28oMq1lQn9MmKQ
ぜひチャンネル登録してくださいね。
親生会ウーマンでは、すでに新しいレシピ動画の企画にも着手しています。メンバー以外の生産者の消費材を使って、お弁当を作る動画の続編やお菓子のレシピなど、4本の動画を年内に公開する予定です。今後は動画制作のマニュアル化を進め、ほかの生産者にも広く参加を呼びかけていきます。
坂本さんは「交流会を再開してからも、これまで遠距離で参加が難しかった生産者や組合員向けに動画やオンライン交流が活用できると思います。現地からリアルタイムで中継することもできるのでは」と期待します。
また、国田さんは「メンバーには食材以外の生産者もいます。もっと動画制作のノウハウを積み上げて、レシピだけでなく生活雑貨や化粧品など幅広い内容の企画を考えてきたいです」と今後の展望を語りました。
コロナ禍の中でもなんとか組合員との交流を続け、より多くの人に生活クラブの消費材について知ってもらいたいという思いから始まったレシピ動画の制作。
生産者たちは新たな情報発信の場をつくり、さまざまな形で組合員とつながり、協力して安全、健康、環境に配慮した消費材づくりとその利用を進めていきます。
▼生活クラブ親生会のYouTubeチャンネルはこちらから▼
https://www.youtube.com/channel/UCP61I5GMT28oMq1lQn9MmKQ
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【2021年9月10日掲載】