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生活クラブ連合会「国産鶏種“はりま”200万羽達成記念フォーラム」開催

生産者・組合員160人がオンラインで集合

生活クラブ連合会(本部:東京都新宿区、会長:伊藤由理子、以下生活クラブ)は、2022年1月31日(月)「国産鶏種“はりま”200万羽達成記念フォーラム」をオンラインにて開催しました。
 


生活クラブでは、日本国内で育種改良され、国内で種の維持管理ができる国産鶏種「はりま」(ブランド名称:丹精國鶏(たんせいくにどり))を取り扱っています。日本の気候風土や嗜好にあった味などを目指した育種改良、食料自給率の向上に貢献できるなど国産鶏種は外国鶏種と異なる多くのメリットがあります。その一方、種鶏・原種鶏の段階から国内で育種改良された純国産鶏種の自給率はたった1~2%程度と非常に少ない状況です。そういった状況を受け、国内で自給できる種の維持と市場化を目的に、育種から生産、加工、そして消費まで各段階に関わる団体が「はりま振興協議会」を形成し振興をすすめてきました。生活クラブは「はりま振興協議会」のメンバーであり、主に消費のステージを担っています。

このたび、本プロジェクト開始当初に目標とした採算にのるための年間導入羽数である200万羽の達成が目前に迫ってきたことから、これを記念してフォーラムを開催いたしました。 (*農水省調べ)
「国産鶏種“はりま”200万羽達成記念フォーラム」

日時:2022年1月31日(月)15:00-17:00
主催:国産鶏種はりま振興協議会
参加団体:(株)秋川牧園、群馬農協チキンフーズ(株) 、オンダン農業協同組合、全農チキンフーズ(株) 、(独)家畜改良センター兵庫牧場、JA東日本くみあい飼料(株) 、生活クラブ連合会
参加人数:160人
開催方法:オンライン(ZOOMウェビナー)にて開催
プログラム
1.開会宣言:はりま振興協議会会長/群馬農協チキンフーズ(株)代表取締役社長 狩野和彦様
2.挨拶 :連合消費委員会副委員長 加瀬和美
3.はりまにかかわる関係団体の紹介:
はりま振興協議会事務局全農チキンフーズ(株)東日本営業本部 営業部 生協課 課長 太田桂吾様より
4.鶏肉の取組経過:生活クラブ連合会 ビジョンフード推進部 畜産課 課長 佐藤真弓
5.はりまの紹介と育種改良状況:(独)家畜改良センター兵庫牧場 場長 川原祐三様
6.丹精國鶏の外部販売の取組紹介:(有) ミートトップ 食肉部SV兼バイヤー 遠藤浩二様
7.国産鶏種はりまの取組と生産状況報告:(株)秋川牧園 代表取締役社長 秋川正様
8.生活クラブとしての鶏肉取組:生活クラブ連合会 連合消費委員会 委員長 大久保明美
9.まとめ:生活クラブ連合会 会長 伊藤由理子
10.閉会宣言:はりま振興協議会会長/群馬農協チキンフーズ(株)代表取締役社長 狩野和彦様
<登壇者の皆様からの報告内容>

■(独)家畜改良センター兵庫牧場 場長 川原祐三様
(独)家畜改良センター兵庫牧場でははりま(丹精國鶏)の育種改良を担っています。はりまの育種改良の現状と今後の方向性についてお話いただきました。種は継代を重ねるうちにどうしても当初の形質が少しずつ失われていくため、血縁関係の異なる系統種を導入し、リフレッシュのための世代交代を図りながら継続して改良するとの説明がありました。そのほか、改良の過程において、実際に農場で育てた場合の検証を行なうフィールドテストが欠かせず、はりま振興協議会メンバーである(株)秋川牧園の協力で実施していること、改良の結果、現在では産卵効率の他、肉の弾力やジューシーさなど、肉質の面でも改良が見られたと報告いただきました。また、近年の鳥インフルエンザの発生頻度が上昇していることを受け、その発生に備えて種卵をバックアップ用に保存し、種が絶えないよう対策をとっているという報告がありました。
 
はりまの雛
●国産鶏種のメリット

■(有) ミートトップ 食肉部SV兼バイヤー 遠藤浩二様
はりま(丹精國鶏)の小売りでの流通、特に各店舗における販売促進の工夫、規格の設定の話などについて報告いただきました。価格設定は変えずに販売しているが、品質の確かさと店舗の努力により売れ行きは堅調であるとのこと。店頭においては、一般的な若鶏や銘柄鶏の扱いがあったが、はりまがそのラインナップに加わることによって、ちょうど2種の間の位置づけとなり、消費者のニーズに沿った品目展開が可能になったとの報告がありました。最後に、(有)ミートトップでは、今後SDGsへの取組みも検討がなされていて、食品ロス、包材の簡素化などできることはいろいろとあると考えており、特にはりまを介して畜肉の計画生産において貢献できないか検討したいとお話いただきました。

■(株)秋川牧園 代表取締役社長 秋川正様
はりま(丹精國鶏)の肉用鶏としての生産から精肉への加工についてなどの報告をいただきました。生育の全期間において無投薬飼育を実現するはりまの餌、鶏舎の管理など、健康な鶏を育てるための様々な工夫をお話いただきました。その工夫の1つとして、使用済の鶏舎の敷料を発酵させ、発酵の熱で殺菌すること、敷料に熱に強い乳酸菌などを加え、有用な菌の力を借りて鶏の生育環境を整えているとのこと。そのような生産技術の工夫と向上、そして品種改良により安定的な生産と出荷ができるようになったとのことでした。また、はりまの餌には、飼料用米を配合しています。秋川牧園では、飼料用米生産を近隣の米生産者と協力して行ない、多収穫など生産技術を高めるための研修をずっと続けてきたこと、その結果、収穫量日本一の表彰を受ける生産者も複数名でてきたと報告がありました。さらに、今後はりまの生産で耕畜連携、化石燃料に依存しない農業、高コストにならない生産により誰もが食べられる鶏肉の生産などを目指し、はりまをとりまく皆がサステイナブルであるよう取り組んでいきたいと報告いただきました。
 



■生活クラブとしての鶏肉取組:生活クラブ連合会 連合消費委員会 委員長 大久保明美
はりま(丹精國鶏)を精肉や加工品として利用する消費者の視点で以下の通り報告がありました。
「普段食べているはりまはどんな育てられ方をしているのか、生産現場から加工場まで確認したことがあり、命をいただいていると実感しながら消費しています。視察で目にした情報や実感をまわりの組合員たちと共有する機会を何度も設け、はりまの利用拡大に努めてきました。試食会では多くの人からおいしいという反応が寄せられます。本日のフォーラムにて、そのおいしさは種の開発から生産にかかわるすべての人たちの熱意によるものなのだと実感し、本日得たことをふたたびおおぜいの組合員と共有し、200万羽の次に向けて食べるチカラを集めていきたいと思います」。

■生活クラブ連合会 会長 伊藤由理子
フォーラムのまとめとして以下の通りお話がありました。
「生活クラブの食肉の取組みの中で鶏肉は後発です。それは当時流通していた鶏肉の98%が外国鶏種という状況で、生活クラブが共同購入という食べる力を結集し、食の問題解決に取り組む切り口が見いだせなかったためでした。しかしはりまという国産鶏種に出会ったことで、その普及の3つの意義①種まで含めた肉養鶏の自給率の向上②国内独自の消費者ニーズへの対応③日本の気候風土に適した鶏の開発、に消費者として共感し、生産者とともに市場化を目指そうと鶏肉の取扱いに進むことになりました。実験取組みを経て26年が経過し、ついに200万羽を達成することになりましたが、これで終わりというわけではありません。さらなる振興に向けて進む必要があり、そのためには生活クラブの組合員以外にも食べる人を増やすことが必要と考えています。精肉として、加工品として、それから料理屋さんで提供するなど、まだまだやりたいこと、できることはいろいろあると思っています。本日学んだことを生活クラブの皆で共有し、関係する皆様と一緒に取り組んでまいりたいと考えています」。
【2022年2月7日掲載】
 

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