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生協の食材宅配【生活クラブ】
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提携生産者・丸エビ倶楽部の人参を使ったジュースができました ―国産の加工用原料の自給力アップにつなげます

生活クラブでは、茨城の青果物の提携生産者(有)丸エビ倶楽部(茨城県)が育てる、はればれ育ち人参※の国産人参の濃縮汁を使った「飲むにんじん キャロットジュース」の共同購入を始めました。
生産者の高齢化から、ジュースなど国産原料の生産が減る中、新たな加工用原料として人参の栽培を産地とともにスタート。食料自給力アップをめざします。

※はればれ育ち…栽培期間中、化学合成農薬と化学肥料をできる限り減らして育てています

丸エビ倶楽部 2つめの加工用原料づくりへ

原料の人参を生産するのは、生活クラブと長らく提携してきた青果物の生産者、(有)丸エビ倶楽部(茨城県)です。葉物や根菜、果菜類などの青果物を幅広く栽培し、資源循環や環境保全型の農業に取り組んでいます。
さらに、2020年からは生活クラブのトマトケチャップの原料である加工用トマトの栽培も開始。今回は、開発時から原料の生産にかかわることになりました。
「飲むにんじん キャロットジュース」には、丸エビ倶楽部でとれた人参の濃縮汁が原料※。提携生産者が主原料をつくることにより、栽培からジュースの製造にいたるまでの生産方法が分かる、一貫生産が可能となりました。

※原料にはpH調整のためのレモン果汁(外国産)、水のみを使用。

国産の加工用原料の自給力アップをめざし、人参の生産をスタート

「飲むにんじん キャロットジュース」開発の背景には、生活クラブの定番品だった「温州みかんジュース」や「トマトジュース」といった飲料の国産原料が減っている現状があります。原料がじゅうぶんな量確保できず、ジュース製造がきびしくなっているのです。

生活クラブでは加工用原料の生産量減少に歯止めをかけるため、検討を重ねてきました。その結果、生産者である丸エビ俱楽部の協力を得られることとなり、人参を原料にしたジュースを開発することになりました。今後は、人参やトマト、みかんなど、国産の加工用原料の生産量を増やし、利用をすすめて自給力アップにつなげていきます。
丸エビ倶楽部の畑で、加工用の人参を収穫しました

2年間の試行錯誤で生産量は安定

丸エビ倶楽部・(左から)海老沢挙人さんと菅谷庄一さん
「飲むにんじん キャロットジュース」の原料に選ばれた人参は、”オランジェ”と”ライム”の2品種です。オランジェは甘みが強く色合いも鮮やか。ライムはもともと茨城県でも広く育てられているものです。組合員と提携生産者で決めた基準「はればれ育ち」で、有機質肥料で土づくりし、農薬などをできるだけ減らして栽培しています。丸エビ倶楽部では、2020年から試験栽培をしたのち、本格的に生産を始めました。

提携生産者の一人、菅谷庄一さんは、「最初の年は、畑に入れる肥料やその年の作柄のせいかうまくいかず、収穫量が伸びませんでした」と振り返ります。一方で、青果物として人参をつくってきた経験を生かせたとも。人参の種を発芽させるために大切な水分管理を心がけ、2年目からは畑の畝(うね)の幅を広げるなど、作物が育ちやすくなるように工夫し、今年は十分な量を収穫することができました。菅谷さんも「特にオランジェが完璧な出来です」と話します。

人参は夏に種をまいて、冬のいちばん甘みが増す時期に収穫。一方、加工用トマトは夏が栽培のピークになります。丸エビ倶楽部では、同じ畑を使ってそれぞれの農閑期に交互に栽培することで、1年を通してさまざまな野菜を生産し続けることができます。そのため、効率的な生産と出荷が可能になり生産者の経営の安定にもつながっています。

丸エビ倶楽部で原料の人参を収穫し、出荷するまで

 1  収穫


丸エビ倶楽部の畑で、「飲むにんじん キャロットジュース」の原料となる人参を収穫します。円枠:とれたばかりの人参。大きく育っています。
 
 2  洗浄


出荷用に人参を機械で洗浄します
 3  カット


洗った人参の頭の部分を手作業でカットします。土がとれた人参を出荷します。カット済みの人参を、日本果実加工(株)白河工場(福島県白河市)へ出荷します。
 
 4  工場で洗浄


水で何度も洗浄します。
 5  選別


目視で選別作業を行ないます。
 
 6  粉砕~濃縮


人参を粉砕してから、濃縮汁に加工します。
 7  充填~保管


濃縮汁を缶に詰めて、冷凍保管します。



冷凍保管(冷凍庫へ移送中)。

ジュースを飲む、それだけで自給力をアップできることを伝えたい

丸エビ倶楽部の人参を使ったジュースは、産地である茨城県の組合員にとっても強い思い入れがあります。生活クラブ茨城の栗原茂里(しげり)さんは、「地元の、顔が見える生産者が育てた人参のジュースが、組合員の私達のもとに届くと思うとうれしいです」と喜びます。実際に丸エビ倶楽部の畑を訪れ、提携生産者から農薬を減らして作物を育てる大変さなども聞いたといいます。
さらに「せっかく生産者に人参を育ててもらうからには、少しでも多く利用したいです。私たちが国産人参を使ったジュースを飲むことで、生産者も安定して作物を育て続けることができます。ふだんの何気ない行動が、国産原料の自給力を上げることにもつながっていると、より多くの人に伝えたいと思ってます。今後はもっと組合員に身近に感じてもらえるように、茨城の野菜を使って、生産者と組合員で一緒に消費材※の開発もできたらいいなと思っています。」と今後の期待も話されました。

※消費材…生活クラブでは、取り扱う食品や生活用品を、利潤追求が目的の「商品」ではなく、実際に使う人の立場にたった材であるという思いを込めて「消費材」と呼んでいます。消費材を通じて、生活の中にある課題解決をめざしています。
生活クラブ茨城・栗原茂里さん
【2022年5月9日掲載】

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