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[本の花束2022年10月] できたて料理をすぐ食卓に!忙しい人のための短時間仕込み術 料理研究家・大原千鶴さん

料理研究家・大原千鶴さん

和食レシピに定評のある料理研究家・大原千鶴さん。
本書では大原さん流の「かんたん仕込み術」を詳しく紹介。朝ごはんのついで仕込みや、つくりおきおかず、仕込めなかった日のお助けレシピなど70品以上を掲載。

──ストレスなく料理をつくれる「かんたん仕込みごはん」を考えたきっかけを教えてください。

忙しい毎日、時間に追われながらの料理は、楽しみよりもストレスを感じてしまいがちですよね。私自身が介護しながら子育てをしていた経験から、頑張って家庭を切り盛りする人の助けになるレシピを提供したいと考えています。ちょっとした段取りやタイミングで料理が楽になる、そのポイントをお伝えできたらと思いました。

──本書の「ご飯は炊きたて、おみそ汁はできたて、魚は焼きたて。3つの『たて』をそろえるだけで、平凡な献立でも食の満足度が上がる」という文章が印象的です。

3つの「たて」をそろえられるのは、家庭料理ならではのよさ。でも忙しい現代では、3つの「たて」をそろえるのは難しいですよね。だからこそ「ついで仕込み」や、洗米をするときに次の分も洗って保存容器に常備しておく「洗い米」、冷水ポットに昆布とだしパックに入れた削り節を入れて冷蔵庫に置いておく「水だし」などを考えました。例えばキャベツなら、最初に使う時に、半分残ったキャベツをついでに切って、自家製カット野菜を作っておきましょう。切り置いたものがあればどんどん使うので、野菜をたっぷりとれます。加えて、切る時間が足りずに使うのを先のばしにしているうちに食材をダメにしてしまうストレスもなくなります。帰宅してすぐに食事を出したいときでも、洗い米を炊飯器で早炊きして、その間に水だしでお味噌汁をつくって、自家製カット野菜で料理をして魚か肉を焼けば、30分後にはご飯が食べられます。

──家族の帰宅が別々でもできたてを食べられる、小鍋やアルミホイルを活用した「1人分の仕込みおかず」は、どのように生まれたのでしょうか。

子どもが中学生になった頃から、部活や塾で帰宅が遅くなり、家族で一緒に食事できないことが増えてきました。そのときに、冷めたおかずを電子レンジで温めるのは、なんとなく味気ないと思ったのです。そこで、家でアツアツのご飯を食べる楽しみを味わわせてあげたいと思って、「1人分の仕込みおかず」を考えました。

──盛り付けが美しく、食欲をそそります。コツを教えてください。

せっかく作っても見た目がおいしそうでないと、食べる楽しみが半減してしまうので、盛り付けには気を配っています。私はいつも「盛り付けは3 の法則」と言っており、3や5といった奇数を意識した盛り付けをしています。例えばブリ大根なら、食材はブリと大根の2つなので、その上に柚子をのせて3にすると、収まりがよくなります。色目も白、赤、黄、緑、黒の5色が揃うときれいに見えます。例えばお弁当を作るときには、ミニトマトを入れるなどちょっとした工夫で、なるべく色が揃うようにしています。

──生活クラブのように1週間サイクルで食材を入手し献立を回していくコツを教えてください。

食材については、バランスを大切に考えています。生活クラブさんは、肉や魚など冷凍食材の取り扱いがあって便利ですよね。冷凍食材も解凍方法で味が大きく変わりますから、上手に解凍して、おいしく召し上がっていただければと思います。週に一度ですから計画的に買い物をして、食材を丁寧に使いまわす、それができれば食品ロス防止にもつながります。

──今後の目標や挑戦したいことなどを教えてください。

コロナ禍で交流が難しいなかですが、自分のアトリエで対策をしながら少人数の料理教室を始める予定です。ご夫婦2人や1人暮らしで食への関心が薄くなりがちなので、教室で食の楽しみを見つけてもらえたらと思っています。

インタビュー: 上野裕子(㈱ピークス)
取材:2022年8月

●おおはらちづる/料理研究家。京都・花脊の老舗料理旅館で生まれ、里山の自然に親しみながら和食の心得や美意識を育む。二男一女の母として培った、家庭的かつ美しい料理に定評がある。『茶呑みめし』『あてなよる 大原千鶴の簡単・絶品おつまみ帖』など、著書多数
書籍撮影:花村英博
『NHKきょうの料理 大原千鶴のかんたん仕込みごはん 朝に仕込んで、夜はすぐ!』
大原千鶴 著 NHK出版(2022年1月)
25.7cm×18.4cm 96頁
図書の共同購入カタログ『本の花束』2022年10月4回号の記事を転載しました。

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