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種子供給協定の更新で、Non-GMトウモロコシの供給を継続

アメリカの種子会社や集荷会社とオンラインで交流しました
 

生活クラブでは2022年10月19日、20日の2日間にわたり、組合員の代表とアメリカの種子会社や集荷会社との交流会を開催しました。種子会社との長期種子供給協定が更新され、生活クラブの畜産品の飼料となるNon-GMトウモロコシの供給が継続されることになりました。生活クラブではこれまで、組合員が米国を訪問して直接生産現場の視察を重ね、新型コロナウィルスの感染拡大が懸念される時期にはオンラインでの交流を通じて、米国の生産者らにNon-GMトウモロコシを求めているという意思表示を続けてきました。

●遺伝子組み換えでない【Non Genetically Modified】=Non-GM

畜産飼料に欠かせないNon-GMトウモロコシ

生活クラブでは巨大企業による種の支配につながりかねないという懸念などから“食べ物の遺伝子操作”に反対しています。それは、取り扱う品物の原材料に限らず、畜産物の飼料などにおいても遺伝子組み換え作物の不使用を基本とし、飼料の原料となるトウモロコシにはアメリカ産のNon-GMを指定して調達しています。

ところが、世界有数の大産地であるアメリカではGMトウモロコシの作付けが93%という状況で、Non-GMトウモロコシの作付けは数%です。さらに、NON-GMトウモロコシとして区分管理され流通しているのは2%以下ともいわれています。
生活クラブでは、アメリカの種子会社と集荷会社との長期種子供給協定の締結により、この僅かなNON-GMトウモロコシを安定的に確保しています。
Non-GMトウモロコシを安定的に確保するためには、種子供給を担う種子会社や、収穫された作物を管理する集荷会社との交流が欠かせません。

種子協定の更新によって、Non-GMトウモロコシを確保

長期種子供給協定は、生活クラブが畜産品の飼料としてNon-GMトウモロコシを継続して、安定的に確保していくために大切な協定です。今年はその更新年度にあたり、協定が無事に更新され2024~2026年に生産するNon-GMトウモロコシの供給が継続されることとなりました。
生活クラブ連合会の岡田一弘は、このたびの協定継続にあたり以下のように述べました。
「昨今の異常気象や国際情勢などによって、世界的に不安定な食料状況になっています。今後も厳しい状況は続くと予想され、食料の安定確保のためには、米国の生産者や集荷会社、種子会社の皆さん、それから国内の畜産生産者の皆さんなどすべての関係者の方々とさらなる連携が必要だと感じています。長期種子供給協定の更新は食の安全を求める私たちにとって、非常に大きな財産です。今後もつくっていただいたら、食べ続けるという約束をしっかりと果たしていきます。」
 
生活クラブ連合会 専務代行 岡田一弘
種子会社からは、種子の品種改良の一般的な情勢についても報告がありました。たとえばいまだ遺伝子組み換えによって、除草剤耐性などさまざまな特性を持つ種子が開発されていること。商品化には至らないものの、ゲノム編集による品種改良も依然としてすすめられ、遺伝子組み換えやゲノム編集された作物が今後も広がっていくことが伺えました。一方でNon-GMトウモロコシの種子についても栽培中に強風などの影響を受けにくいよう、背丈を低くするなどの改良がすすんでいることも伝えられました。

会場にいた組合員からも、多くの質問があがりました。
生活クラブ千葉の並木道代さんは、「ゲノム編集は遺伝子組み換えとはちがう技術と認知されているのでしょうか?」と質問。
種子会社は「ゲノム編集は、遺伝子組み換えとはちがうものと認識しています。ただし、消費者の混乱を招かないよう、ゲノム編集された種子だと分かるよう情報を開示することが大切だと考えています。」と情報公開を重視していることが伝えられました。

生活クラブでは、ゲノム編集された作物についても使用を認めていません。種子会社との意見交換は、組合員にとって報道などでは知りえない世の中の情勢を知る貴重な情報収集の場にもなっています。
 
生活クラブ千葉 副理事長 並木道代さん
生活クラブ東京の加瀬和美さんは種子会社に対し、次のようにメッセージを伝えました。
「前回の長期種子供給協定が締結される際には、アメリカを訪問して立ち会いました。このたび、協定が更新されることをうれしく思います。生活クラブでは世界的な行動目標であるSDGsにならって、「2030行動宣言」をつくりました。とくに食べ物は、原材料について遺伝子組み換えされたものを使わないとして、安全な食べ物を共同購入しています。私たちの共同購入に参加する42万人の力をあわせて、Non-GMOの消費をすすめていきますので、今後もよろしくお願いいたします。」

 
生活クラブ東京 副理事長 加瀬和美さん

アメリカでの消費動向や食の傾向も知る機会にも

米国にあるNon-GMトウモロコシの集荷会社からは、アメリカの消費動向や食への意識について報告がありました。精肉や卵などさまざまな食品の値上げによって食費が上昇していることや、長引くコロナ禍によって商品の物流が混乱していることなど、日本と似た状況にあることが伺えました。

組合員からは、大豆など代替たんぱくでつくられた商品の需要について質問があがりました。それに対し「代替たんぱくを使ったチキンナゲットが発売され話題になるなど、商品が多様化し、一定の需要が広がりつつある」と回答がありました。

食品の遺伝子組み換え表示についても話題にあがりました。日本では2023年4月に遺伝子組み換え表示の変更をひかえています。これまで大豆やトウモロコシは、意図しない遺伝子組み換え作物の混入5%以下が「遺伝子組み換えでない」表示の対象でしたが、4月からは「不検出」のみに厳格化。アメリカでも日本でも遺伝子組み換え作物をめぐる状況は常に変わっていくため、今後も注視していく必要があります。

最後に集荷会社から「食に関する考えは多様化しており、遺伝子組み換えやゲノム編集された食品への消費者の反応はさまざまです。アメリカでは遺伝子組み換えされたトウモロコシが多く栽培されていますが、そんな中でも、集荷会社として生活クラブの皆さんに今後もNon-GMトウモロコシを安定してお届けできるよう、努力していきます」と心強いコメントがありました。
 

各地域の組合員が、集荷会社との交流にオンラインで参加する様子

食べ続ける約束で、Non-GMトウモロコシの生産を持続可能に

2日間にわたって開催された交流会には、オンライン含めて約70名の組合員が参加。長引くコロナ禍においても形式を変えて交流できた喜びの一方で、「来年こそはアメリカで直接交流したい」との気持ちをお互いに伝えあう場面もありました。

私たちが食べる畜産品の先にある、飼料。それについても公正な取引や安心・安全などサステイナブルな食の在り方を追求するためには、信頼できるパートナーの存在が欠かせません。生活クラブでは、毎年続けてきた交流会でNon-GMトウモロコシを消費するという意思を伝えてきました。今後も消費者として、提携先のJA全農やアメリカの種子会社、集荷会社と協力しながら、Non-GMトウモロコシの生産を支えていきます。
【2022年12月6日掲載】

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