これからも牛乳をつくり続けるために 酪農応援緊急カンパにご協力ください
2015年のバター不足より国として生乳の増産に力を入れてきたなか、コロナ禍の影響により一転して生乳が余る事態となりました。そこへ飼料費などの高騰が酪農家を直撃。生乳の卸価格は酪農団体と乳業メーカーの交渉によって毎年決められていますが、2022年は年度途中に異例の交渉が行なわれ、乳価が上がりました。
これに伴い、生活クラブでも牛乳を値上げしました。しかし、酪農の生産基盤は今も危ぶまれています。
酪農応援緊急カンパを実施する背景
過去最大の危機に直面している生活クラブの提携酪農家
近年、気候危機や国際情勢の影響によって飼料費や燃料費が高止まりし、生乳の生産コストが上がっています。そして、コロナ禍での行動制限によって、業務用を中心に牛乳の需要が激減し、酪農家の収入減少につながりました。さらに、酪農家の多くは乳牛から生まれた雄の子牛を肉牛用に販売して経営を維持してきましたが、飼料費の高止まりにより肉牛の買い控えが増え、子牛の価格も暴落しています。
こうした状況は、生活クラブのパスチャライズド牛乳を生産する提携酪農家も例外ではありません。この窮状を乗り越え、安心できる牛乳の生産をつなぐため、緊急カンパを実施します。このカンパ金は、生乳の生産費の補填などに使用します。厳しい状況の中で生産を続けている、提携酪農家へのカンパにぜひご参加ください。
こうした状況は、生活クラブのパスチャライズド牛乳を生産する提携酪農家も例外ではありません。この窮状を乗り越え、安心できる牛乳の生産をつなぐため、緊急カンパを実施します。このカンパ金は、生乳の生産費の補填などに使用します。厳しい状況の中で生産を続けている、提携酪農家へのカンパにぜひご参加ください。
カンパのお申込みは、注文書またはインターネット注文「eくらぶ」から
● 申込方法( 注文書)
2月3回〜3月2回の注文書裏面の6桁番号記入欄に下記の注文番号を、数量欄に申込口数を記入してください。1口500円で何口でも申し込めます。
2月3回〜3月2回の注文書裏面の6桁番号記入欄に下記の注文番号を、数量欄に申込口数を記入してください。1口500円で何口でも申し込めます。
※ カンパ金は非課税・割戻し対象外(班配送では還元対象外)
● 支払方法
共同購入代金と一緒に引落します。集金月は、配達明細表でご確認ください。(「酪農応援緊急カンパ」と記載されます)
※「酪農応援緊急カンパ」は税制上の優遇措置の適用対象外です。
共同購入代金と一緒に引落します。集金月は、配達明細表でご確認ください。(「酪農応援緊急カンパ」と記載されます)
※「酪農応援緊急カンパ」は税制上の優遇措置の適用対象外です。
でのお申込みは「カンパのご案内」ページから
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※ 北海道、関西、デポーのみ利用の組合員は、eくらぶの注文はできません。配布されるニュース等のご案内をごらんください。
この非常事態を乗り越えこれからも生産を続けたい
南信酪農業協同組合 代表理事組合長
三村 誠一さん
飼料などの値上がりが重なったこの状況は、40 年にわたって酪農を続けてきてはじめてのことです。もともと酪農は、生産から収入につながるまで時間がかかります。乳牛は生まれてから搾乳できるまで約2 年かけて育てます。私の牧場では飼料用の作物をつくっていますが、収穫したら発酵させてから牛にあたえるため、1 年がかりです。もし辞めてしまえば、再び生乳を搾れるようになるまで長い時間がかかるため、私たち酪農家はこれまでの蓄えを切り崩しながら生産を続けています。かつてないほど厳しい状況をなんとか乗り越え、次の世代へ生産をつなぐことが、私の使命だと思っています。
三村牧場は、家族経営ながら約280 頭もの牛を飼育。
運営は、3人の子どもたちに引き継がれつつある。
「安心とおいしさ」をもとめて提携酪農家とつくりあげてきた牛乳
生活クラブの牛乳は、組合員が自分たちの飲みたい牛乳をもとめて提携酪農家とつくり、飲み続けてきた、代表的な消費材のひとつです。この牛乳には、約60 名の酪農家から届けられる生乳が欠かせません。生乳の生産を続けるためには、組合員一人ひとりの利用が不可欠です。酪農家の現状を知って、いまこそ牛乳を飲みませんか?
持続可能な生産を支える独自のしくみも
生活クラブでは毎年、提携する酪農団体に一年間で消費する量を提示し、「飲む約束」をすることで、遺伝子組み換え混入を防ぐため分別された飼料を使うなど、生活クラブの基準に沿った生乳を確保しています。一般的な生乳よりもコストがかかるため、生活クラブが消費を約束した生乳に「牛乳事業推進費」を加算し、生産を支えています。しかし、現在のコストアップ分をカバーできるものではありません。
生活クラブでは毎年、提携する酪農団体に一年間で消費する量を提示し、「飲む約束」をすることで、遺伝子組み換え混入を防ぐため分別された飼料を使うなど、生活クラブの基準に沿った生乳を確保しています。一般的な生乳よりもコストがかかるため、生活クラブが消費を約束した生乳に「牛乳事業推進費」を加算し、生産を支えています。しかし、現在のコストアップ分をカバーできるものではありません。
\牛乳を飲むことで、持続可能な生産の力に/
4月よりスタート!「牛乳応援基金」
飼料などを取り巻く情勢は今後も不安定だと予想されるため、緊急カンパとは別に、「牛乳応援基金」を4月よりスタートします。牛乳の価格に2円を上乗せし、酪農家の生産対策などに活用します。詳しくは、今後の「食べるカタログ」などをご確認ください。生活クラブでは今後も、関係する団体とともに酪農振興に向けた対策を検討していきます。
飼料などを取り巻く情勢は今後も不安定だと予想されるため、緊急カンパとは別に、「牛乳応援基金」を4月よりスタートします。牛乳の価格に2円を上乗せし、酪農家の生産対策などに活用します。詳しくは、今後の「食べるカタログ」などをご確認ください。生活クラブでは今後も、関係する団体とともに酪農振興に向けた対策を検討していきます。
★生活クラブOPINION 2023年2月3回(07週)より転載しました。
【2023年1月30日掲載】
【2023年2月1日 eくらぶ対象単協修正】
【2023年2月1日 eくらぶ対象単協修正】