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生協の食材宅配【生活クラブ】
国産、無添加、減農薬、
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油の種類ってたくさんあるけど生活クラブの「なたね油」はどんな油?




 
生活クラブの「国産ブレンドなたね油」は、国産のナタネ(菜の花の種子)の油を30%使っているのが特徴です。なたね油は日本でもよく使われている食用油ですが、一般的には輸入原料がほとんど。国産ナタネを使った油を利用することでどんな良いことがあるのか、またその現状について考えてみましょう。

毎日使う油だからこそ食の安心・安全を考えたい

なたね油は一般的には「キャノーラ油」として知られ、食用油のなかでもほぼ無臭でさまざまな料理に使いやすい油。

体内のコレステロールを調整する働きのあるオレイン酸が豊富で、生活習慣病予防でも注目されるα-リノレン酸も比較的多く含まれているのが特徴です。
原料は、菜の花の種子であるナタネ。日本では1950年代以降は輸入が増え、現在その9割以上をカナダ産などに頼っています。これに対し、生活クラブでは原料を輸入だけに頼らずにすむよう、提携生産者とともに国内のナタネ産地を少しずつ増やし、油に使えるようにしてきました。

 

※ 農林水産省「 農林水産物輸出入概況2021年(令和3年)」および「令和3年産なたね(子実用)の収穫量データ」より作成

国産ナタネの自給率を上げ安心できる製法で油をつくる

国産ナタネを育てる産地にとっても、作物の病気や害虫を防ぐ「輪作※1」にナタネを取り入れることで、次に同じ畑で育てる作物がよく実るという利点があります。その結果「国産ブレンドなたね油」は、当初ブレンド率5%だった国産ナタネが2018年には30%※2 になりました。

また、油の抽出・精製には一般的に化学合成薬品が使われますが、提携生産者の米澤製油(株)は不使用。物理的に圧力をかける「圧搾」と、油とお湯を混ぜて遠心分離器にかけ、不純物をお湯に溶かして洗う「湯洗い洗浄法」を行なっています。時間とコストはかかるものの、食べる人の安心を考えて選んだ方法です。

※1 ひとつの畑で複数の作物を毎年ローテーションさせて作る農法
※2 30%は遺伝子組み換えでない国産ナタネ。残り70%は遺伝子組み換えの混入を防ぐため分別したオーストラリア産のナタネを指定

 
油とお湯を遠心分離機にかけて6回洗浄。さらに高真空下で、水蒸気により匂いや色の成分を除いてから油をこします

新品種の開発や産地を増やし持続可能な生産をめざす

一方で、国産ナタネの確保には新たな課題も生まれています。産地のひとつ、北海道では秋口に種をまき、雪の下で温度を一定に保ち越冬させますが、気候危機の影響から途中で雪が溶ける畑も出てきました。一度むきだしになった土が凍ると、ナタネは根腐れしてしまうため、春の種まきに適した新品種の開発の動きも始まっています。

また、海外産の高騰から国産ナタネの需要は今までになく高まってきています。これからもなたね油を利用し続けることが、国内でナタネを育てる新たな産地の開拓や、国産ナタネの生産を増やすことにつながります。

おおぜいの組合員の利用が産地の拡大を後押ししてきました


米澤製油㈱ 代表取締役社長 森田 政男さん
「国産ブレンドなたね油」は、生活クラブと米澤製油㈱が産地に国産ナタネの栽培をお願いして始まりました。国産ナタネは海外産より単価が高いため、当初は買い手がつきませんでしたが、組合員のみなさんに油を利用してもらうことで産地を少しずつ増やしてきました。利用がなければ国内の産地はなくなっていたかもしれません。

現在、気候危機や生産者の高齢化などさまざまな理由から、再び国産ナタネの生産はきびしさを増しています。これまでの強いつながりを軸に、国内産地を維持できるよう取り組んでいきます。
食料主権の考え方を基軸に、原料の国内自給力アップをめざします
生活クラブでは提携生産者と協力し、消費材原料の国内自給力アップをめざしています。
海外産だけに頼らず、なたね油をこれからも生産し食べ続けていけるように、組合員と提携生産者が力を合わせ、産地の確保に取り組んでいきます。

 

★生活クラブ食べるカタログ 2023年3月3回(11週)より転載しました。
 
【2023年2月27日掲載】

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