生活クラブでは、使う電気を減らすとともに原子力発電（以下、原発）や化石燃料による発電に頼らない社会をめざしています。そのため、再生可能エネルギーを中心とした「生活クラブでんき」の共同購入を2016年に開始しました。生活クラブが電気をつくるわけを一緒に考えてみませんか。

日本で排出される二酸化炭素の約1/3は、電気によるものといわれており※、気候危機を解決するためには電気のつくり方、使い方を変えなければなりません。ところが、政府のエネルギー基本計画は、再生可能エネルギーの促進も掲げてはいますが、原発、火力発電も使い続けることが前提です。しかしながら日本は石炭をはじめとする多くのエネルギー資源を輸入に頼っていて、エネルギー自給率は10％程度しかありません。
一方、世界の情勢としては、脱炭素社会に向けて再生可能エネルギーの導入へと舵が切られています。
※ 参考：2019年度 日本の部門別二酸化炭素排出量の割合—各部門の直接排出量— ／温室効果ガスインベントリオフィス

身のまわりにある資源でまかなうことができる再生可能エネルギーの普及は、気候危機対策の近道といえます。
生活クラブでは1986年の「チョルノービリ原発事故」をきっかけに、脱原発運動が起こりました。2001年には日本で初めて生活クラブ北海道が中心になり、市民風車を建設。2012年には生活クラブ首都圏4単協で生活クラブ風車「夢風（ゆめかぜ）」を建設しました。東京電力福島第一原子力発電所の事故の発生を契機に、自分たちの使う電気は企業や国まかせにせずに、自分たちでつくろうという動きが広がっていきました。
 

生活クラブでは、国内で生産できる再生可能エネルギー（太陽光、小水力、風力、バイオマス）を中心とする電気を「生活クラブでんき」として共同購入しています。全国61ヶ所※ある発電所の電気などを、各地の生活クラブや提携生産者が出資して立ち上げた生活クラブエナジーが仕入れ・需給調整を行ない、組合員の家庭や消費材をつくる工場などに届けています。現在は、総電力量の約85％が再生可能エネルギーの発電所から供給されていますが、2030年までに100％にすることをめざしています。「生活クラブでんき」を利用していくことで、サステイナブルな未来をつくっていきませんか。
※2021年3月末時点

生活クラブでんきのQ&A

Q. 電力会社の切替えに費用はかかりますか？
A. 切替えに費用は掛かりません。なお、途中解約する場合の違約金なども発生しません。

Q. 切替えの手続きは難しくないですか？
A. 生活クラブエナジーのWEB サイトから申し込むか、必要な書類を提出するだけでOK。わからないことがあれば、カスタマーセンターにお問い合わせください。

Q. 電気の安定性は大丈夫ですか？
A. 電力会社を変更しても、電気は同じ送電線を通って送られてきます。電気の品質（停電のリスク等）は変わりません。
 

もっとみんなに知ってもらうためロゴをリニューアルしました！

▼詳しくは生活クラブエナジーの公式サイトをチェック！

原発のない社会をめざし、再生可能エネルギーの生産と普及に取り組みます
再生可能エネルギーによる電力をつくり、連帯と共同購入によって選択する人や事業者を増やし、原子力発電所を必要としない社会をつくります。
 

★生活クラブ食べるカタログ 2023年4月4回（17週）より転載しました。
 

【2023年4月10日掲載】