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持続可能な牛乳生産基盤の構築を生産者と消費者がともに考える「酪農応援!生活クラブ牛乳フォーラム」

2023年4月12日(水)開催報告レポート
~千葉・栃木・長野の酪農家と組合員約400名が集合、カンパ約5,348万円を贈呈~


生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(本部:東京都新宿区、会長 村上彰一、以下生活クラブ)は 、提携する酪農家が、国際情勢や農政などの影響により、その存続が危機的な状況にあることを受け、 2023年4月12日(水)新宿文化センターにて、酪農家、組合員、関係者が一堂に会し、今後の酪農のすすむべきビジョンをともに考え確認しあう「酪農応援!生活クラブ牛乳フォーラム」を開催しました。

左から、生活クラブ連合会会長・村上彰一、生活クラブ組合員・萩原つなよ、同・加瀬和美、那須箒根酪農業協同組合 組合長 伊藤昭光氏、農事組合法人新生酪農クラブ 理事 木村忠成氏、南信酪農業協同組合 組合長 三村誠一氏
 
当日会場に集まった生活クラブ組合員と酪農生産者、関係者の約100名に加え、オンライン参加が約300名となり、計400名が本フォーラムに参加しました。約45年前、提携する酪農家とともに自前の牛乳工場をつくり、牛乳の共同購入運動を通じて都市近郊酪農を守り安心して飲める牛乳を未来につなぐ実践を共有するとともに、資源・食糧問題研究所代表の柴田明夫氏、ミルク一万年の会代表世話人の前田浩史氏による各基調講演を通じ、今の酪農危機の背景や現状を学びました。また、提携酪農家と生活クラブ組合員も参加したパネルディスカッションでは、それぞれの立場から活発な意見交換が行なわれました。

さらに、これまで生産者とともにつくってきた牛乳を今後も飲み続けるため、消費者として酪農家を直接支援する取組みの1つとして「酪農応援緊急カンパ」を組合員によびかけました。2023年2月6日~3月3日の約1か月間で集まった寄付金の53,481,000円を新生酪農株式会社にお渡しする贈呈式を行ないました。会場のロビーの展示ブースでは来場の組合員や関係者から、また全国の組合員からも酪農家への応援メッセージが寄せられ、こちらを寄せ書きボードに掲出し、酪農家へエールが送られました。

今後、生活クラブでは「2円で応援!未来を明るくミルクビジョン」キャンペーンとして、「牛乳応援基金」に取り組みます。牛乳1品目につき一律2円を共同購入価格にプラスし、提携する酪農家に定期的に寄付をします。牛乳・乳製品の利用を通して酪農家の応援を継続します。
 

登壇者のコメント

■(株)資源・食糧問題研究所
代表 柴田明夫(しばた あきお)氏
基調講演①「畜産危機の背景と現状、今後の畜産の進むべき方向性」

「輸入飼料に依存してきた日本農業の脆弱さがコロナやウクライナ戦争で露呈した」と指摘。小麦、トウモロコシなどの輸入穀物の価格の高騰に加えて燃料、光熱費などの生産コストの上昇に対して農産物の価格が低迷するシェーレ(はさみ状価格差)現象が起きて農家が追い込まれているとして、食料生産の拡大に向けて適正価格の実現への対応が必要だとお話しいただきました。
■ミルク一万年の会代表世話人(元J-Milk専務理事)
前田浩史(まえだ ひろふみ)氏
基調講演②「生産者と消費者が協創する地域酪農の新しいカタチ」 

「牛乳は酪農家だけで生産するものでない」と指摘。飼料の国産化をはじめ、耕畜連携し、地域で生産された農産物を食卓で循環できる形にする必要があるとし、生産者と消費者をつなぐ生協の役割に期待を示しました。
その後、パネルディスカッションでは、酪農家の三村誠一氏と佐藤勝彦氏、組合員の萩原つなよも登壇しました。
■南信酪農業協同組合(長野県)
代表理事組合長 ㈱三村牧場 三村誠一(みむらせいいち)氏

牧場を家族経営する三村氏は「子どもが継いでくれたのは嬉しいけれど、飼料の高騰など厳しい状況では重荷を負わせてしまったという気持ちも。孫の代まで酪農を続けられるように皆さんに牛乳をもっと飲んでもらいたい」と話されました。
■南信酪農業協同組合(長野県)
佐藤牧場 佐藤勝彦(さとうかつひこ)氏
 
もともと飼料づくりから自分で行なう酪農をめざして新規就農した佐藤氏には「飼料が高騰するなかで自給飼料を続けてきてよかったと思います。組合員が見学に来て顔が見える関係が励みになっています」とお話しいただきました。
■生活クラブ神奈川
組合員 萩原つなよ

「生産する消費者」として酪農家の方との交流会や見学会などを積極的に開催し、酪農の問題を自分事として考える仲間を増やして未来につなげたい」と、消費者としての思いを伝えました。
パネルディスカッションの様子

組合員の声

■生活クラブ東京 組合員 加瀬和美
生活クラブの牛乳は、市場ではあまりない、価値ある牛乳です。この牛乳をつくり続けてくれる生産者がいなければ、私たち組合員は飲み続けることができません。2023年度、生活クラブ全体で900mlびん牛乳1,043万本を飲むという大きな目標をもち、地域ごとに達成に向けた活動がスタートしています。一人ひとりがそれぞれの言葉でパスチャライズド牛乳の価値を伝えて、新しい仲間を増やし、飲み続ける人を増やして、利用結集に取り組んでいきましょう。

 

会場内展示コーナーについて

①生産者への寄せ書きボード
来場する組合員や関係者が付箋にメッセージを書き、生産者にエールを送りました。「つくり続けてくれてありがとうございます」「子どもがとても気に入っています」「牛乳はすこし苦手だけど生活クラブの牛乳なら飲めます」といった、生産者への感謝の言葉などがたくさん集まりました。
おおぜいからのメッセージが集まりました
中にはイラスト付きの付箋も
日々の感謝をメッセージに込めました
②消費材・写真展示
生産現場などの写真、工程を展示、「2円で応援!未来を明るくミルクビジョン」の活動を紹介しました。
生活クラブの提携生産者・新生酪農の乳製品(パスチャライズド牛乳・ヨーグルト・バニラアイス・バター・チーズなど)も勢ぞろいし、写真撮影コーナーとなりました。
生活クラブの牛乳・乳製品を詳しく紹介
びんはリユース、キャップはごみ袋にリサイクル
パスチャライズド低脂肪牛乳などもあります

開催概要

名称:「酪農応援!生活クラブ牛乳フォーラム」
日時:2023年4月12日(水)14:00~16:30
会場:新宿文化センター 小ホール(新宿区新宿6-14-1 )
【プログラム&登 壇 者】
14:05~ 基調講演①
「畜産危機の背景と現状、今後の畜産の進むべき方向性」 
講演者:(株)資源・食糧問題研究所 代表 柴田明夫氏
14:40~ 基調講演②
「生産者と消費者が協創する地域酪農の新しいカタチ」 
講演者:ミルク一万年の会代表世話人(元J-Milk専務理事) 前田浩史氏
15:20~ 「生活クラブ牛乳45年の歩みと今」 生活クラブ連合会ビジョンフード推進部畜産課 
15:30~ パネルディスカッション(コーディネーター:会長 村上彰一) 
パネラー:柴田明夫氏、前田浩史氏、酪農家三村誠一氏、佐藤勝彦氏、生活クラブ組合員
16:15~ カンパ金贈呈式

参加者数:約400名(会場参加約100名、オンライン参加約300名)
 

生活クラブの牛乳について

生活クラブの組合員が自分たちの飲みたい牛乳をもとめて提携酪農家とつくり、飲み続けてきた、代表的な品物のひとつです。
1979年に組合員と酪農生産者が共同出資して自前の牛乳工場をつくり、以来、72℃15秒間のパスチャライズド殺菌、
容器のリユースびん化など、その価値を生産者と組合員で一緒につくってきました。
都市近郊酪農の推進を目指し、千葉県、栃木県、長野県の酪農家の生乳で各種乳製品を製造。左から、パスチャライズド牛乳200ml×2本、パスチャライズド牛乳900ml、ノンホモ牛乳900ml、低脂肪牛乳1000ml、新生酪農の生乳でつくったバター、生乳100%ヨーグルト、牛乳たっぷり加糖ヨーグルト。その他、アイスクリーム、チーズも製造している
【2023年4月17日掲載】
 

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