北海道の雄武漁協と消費地交流会を3年ぶりに開催
2023年2月8日、生活クラブ旭センター(横浜市旭区)にて、「雄武漁協消費地交流会」が開催されました。41名の組合員が参加し、ホタテの栽培漁業について学んだ後、雄武漁協女性部のみなさん(通称「浜のお母さん」)の料理講習会ではホタテや鮭のおいしさと産地の様子を語りあい、3年ぶりの交流会となりました。
雄武漁協と生活クラブの提携について
オホーツク海で獲れる海の幸を生活クラブに届ける、雄武(おうむ)漁業協同組合。
生活クラブで取り組むホタテや鮭・イクラ・毛がにの産地です。生活クラブとは20年以上提携し、組合員が産地に出向く「産地交流会」と「消費地交流会」を交互に開催しています。
「消費地交流会」は、生産する側である生産者が消費する側の組合員のところに出向いて両者が直接会い、互いに理解を深めることが目的の交流会です。今回は横浜みなみ生活クラブの組合員41名が参加し、雄武漁協と北海道漁連のメンバーをあわせると総勢50名以上の参加となりました。
生活クラブで取り組むホタテや鮭・イクラ・毛がにの産地です。生活クラブとは20年以上提携し、組合員が産地に出向く「産地交流会」と「消費地交流会」を交互に開催しています。
「消費地交流会」は、生産する側である生産者が消費する側の組合員のところに出向いて両者が直接会い、互いに理解を深めることが目的の交流会です。今回は横浜みなみ生活クラブの組合員41名が参加し、雄武漁協と北海道漁連のメンバーをあわせると総勢50名以上の参加となりました。
ホタテを育てる豊かな雄武の海
交流会の前半では、雄武漁協の鈴木講太氏よりホタテの生産方法を学びました。
雄武漁協は、豊かな海を守り続ける「資源管理型」の漁業に力を入れています。中でもホタテは水揚高の半分以上を占める主力品目です。生産量安定のために稚貝を計画的に放流し、十分に育ったものだけを獲るよう工夫しています。
ホタテは水揚げされるとすぐに加工場に運ばれ、人の手で一つひとつていねいに剥いて貝柱の状態を入念に検査します。組合員からは「ホタテはどんな餌を食べているのですか?」「ホタテの貝殻の活用方法は?」などの質問があり、生産や産地の様子への関心の高さを共有することができました。
交流会(生産者の話)を受けて、生活クラブ神奈川の萩原つなよ副理事長は、「食べる責任、つくる責任を果たすことが、食べ続けていくために必要である。産地とのつながりを大事にしながら食べ続けていきたい」と語りました。
雄武漁協は、豊かな海を守り続ける「資源管理型」の漁業に力を入れています。中でもホタテは水揚高の半分以上を占める主力品目です。生産量安定のために稚貝を計画的に放流し、十分に育ったものだけを獲るよう工夫しています。
ホタテは水揚げされるとすぐに加工場に運ばれ、人の手で一つひとつていねいに剥いて貝柱の状態を入念に検査します。組合員からは「ホタテはどんな餌を食べているのですか?」「ホタテの貝殻の活用方法は?」などの質問があり、生産や産地の様子への関心の高さを共有することができました。
交流会(生産者の話)を受けて、生活クラブ神奈川の萩原つなよ副理事長は、「食べる責任、つくる責任を果たすことが、食べ続けていくために必要である。産地とのつながりを大事にしながら食べ続けていきたい」と語りました。
ホタテについての学習会の様子
素材のおいしさを存分に味わう料理教室
学習会のあとは「浜のお母さん」の料理教室です。雄武産の魚介をたっぷり使った「秋鮭のちゃんちゃん焼き」、「ホタテのカルパッチョ」、「秋鮭の三平汁」、「毛がに昆布ごはん」の4品が紹介されました。三平汁には、鮭に塩を塗り込んで重ね、水分を抜いて旨みを熟成させた「山漬け」を使います。
参加者は5つのテーブルに分かれ、「浜のお母さん」を囲みながらつくり方や産地ならではの食べ方などを教わりました。また、参加した組合員の魚を食べる頻度や食べ方を共有し、お互いの理解が深まる時間となりました。
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ホタテのカルパッチョ
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毛がに昆布ごはん
産地と食べ手の心をひとつに
組合員から
丁寧に手間ひまをかけた消費材だということを知りました。説明後の試食は感謝の思いも強まり、美味しい美味しいと何度も唸りながらいただきました。本当に美味しかったです。これからカタログで見かけるたびに鈴木さんのユーモアのあるお人柄、浜のお母さんたちのお顔が思い浮かびそうです。ついつい注文の手が伸びてしまうと思います。
丁寧に手間ひまをかけた消費材だということを知りました。説明後の試食は感謝の思いも強まり、美味しい美味しいと何度も唸りながらいただきました。本当に美味しかったです。これからカタログで見かけるたびに鈴木さんのユーモアのあるお人柄、浜のお母さんたちのお顔が思い浮かびそうです。ついつい注文の手が伸びてしまうと思います。
下山田麻純さん
ホタテは養殖といっても、自然に任せながら大事に育てられているところ、自然の偉大さや時に猛威となる恐怖、それに向きあって今の方法を確立し、守ってきた雄武のみなさんの努力を改めて感じました。また、生産者(雄武漁協)の鈴木さんがさまざまな場面で関わる人をリスペクトしているところがとても素敵だなぁと感じました。浜のお母さんたちのお料理教室では、雄大な北海道オホーツクの海の恵みを堪能させていただきました。とっても美味しかったですし、次に雄武の消費材を見つけたときに、みなさんの顔を浮かべていただきたいなぁと思います。なかなか水産物の生産者と交流する機会は少ないですが、このような機会をいただけることで、産地を身近に感じる組合員が増えると思いました。
鈴木慎貴子さん
生産者から
消費地との交流会に私は、初めて参加しました。雄武でとれるホタテや鮭等が、どのような環境で生育・生産・加工されているのか、参加者のみなさんが熱心に聞いてくださり、身の引き締まる思いでした。また、関心を持っていただいていることがありがたいです。これからも安心・安全な雄武の海の幸を届けられるよう、取り組んでいけたらと思っています。
雄武漁協女性部長 花松邦恵さん
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今回の消費地交流会は3年ぶりの開催ということもあり、組合員と生産者が直接顔をあわせて交流することにより、お互いをさらに身近に感じることができました。
産地が身近になることで、生活クラブの消費材のよさがいっそう実感できるようになります。そしてそのよさを知る組合員が増えて利用が広がることがまた、産地がつくり続けるための力になります。
今後も生産者と「顔の見える関係」を大切にしながら取組みを続けていきます。
【2023年6月26日掲載】