ローカルSDGsでつながる消費者と生産者が交流する山形県酒田市 生活クラブと庄内の移住・交流拠点「TOCHiTO」オープン! 2023年6月17日(土)記念式典開催レポート
首都圏からの移住者23名と酒田市長や関係者約100名が出席
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(本部:東京都新宿区、会長 村上彰一、以下生活クラブ)は、山形県酒田市と連携し、「移住者の居住」+「地域と交流する場」などの機能を持った拠点をつくる計画をすすめてまいりました。そしてこの度、交流拠点「TOCHiTO(とちと)」(山形県酒田市千石町1-1-4)がオープンし、記念式典が2023年6月17日(土)に執り行なわれました。
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(本部:東京都新宿区、会長 村上彰一、以下生活クラブ)は、山形県酒田市と連携し、「移住者の居住」+「地域と交流する場」などの機能を持った拠点をつくる計画をすすめてまいりました。そしてこの度、交流拠点「TOCHiTO(とちと)」(山形県酒田市千石町1-1-4)がオープンし、記念式典が2023年6月17日(土)に執り行なわれました。
居住棟への入居者と、建設事業者・仮設機材工業の西村社長
記念式典には、山形県酒田市長の丸山至氏、同遊佐町長の時田博機氏、入居者23名、TOCHiTOプロジェクトに関係する来賓36名を含む総勢約100名が参列しました。
生活クラブ組合員を中心とした首都圏から移住を決めた入居者は16世帯23名。「山と川のある田舎暮らしに憧れがあった」「酒田でのすてきな暮らしを発信していきたい」「地元の人たちと交流してネットワークを広げたい」「庄内の食べ物を使うビジネスを考えたい」など、移住への抱負を語りました。シェアオフィスの入居事業者は、空き家の活用、終活サポートなど各事業内容を説明しました。さらに東北公益文化大学の学生のフィールドワークやサークル活動にも活用され、地域の人との交流にも役立てられていきます。
生活クラブと庄内地域は、約50年前から消費者と生産者として交流を深め、このTOCHiTOプロジェクトはローカルSDGsの推進事業の集大成です。水田の維持と飼料自給の拡大を図る飼料用米の取り組みや、太陽光発電所の建設、生産者による地域生協づくり、また移住・定住の促進による地域の持続性確保などをともにすすめており、第10回環境省グッドライフアワードでは「環境大臣賞 優秀賞」を受賞するなど各方面から注目を集めております。そしてついに移住者の生活も始まり、今後は酒田市および関連事業者の方とともに、サステイナブルな暮らしを推進してまいります。
左が交流棟「COTO」、右が居住棟「TOCO」
式典では参加した居住棟への入居者全員も挨拶しました
酒田市長 丸山 至氏 コメント
「酒田市生涯活躍のまち構想」は、生活クラブ、東北公益文化大学などと議論を重ね、単なる移住施策に留まらない政策へと進化していきました。また西村社長を代表とした地元の事業者グループに加わっていただき、公民連携という新しいしくみでTOCHiTOプロジェクトが始まりました。これまでの関係各位のご支援に深く御礼申し上げるとともに、入居いただいた移住者のみなさま、シェアオフィスで事業を始められるみなさまへ、心より歓迎を申し上げます。TOCHiTOはこれからがスタートです。人口減少のなか、酒田市が生き残るためにもTOCHiTOを地域活性のきっかけにしたいと思っております。
遊佐町長 時田 博機氏 コメント
生活クラブ生協とJA庄内みどり、そして遊佐町では、食と農を守る、地域を発展させる共同宣言を、2013年1月に締結させていただきました。その時、この町で移住定住に力を入れようと考えたときに最初に相談に行ったのが生活クラブで、夢都里路くらぶなどいろいろなネットワークを結び、関係性を築いてきました。その共同宣言を経て太陽光発電所ができ、酒田市との結びつきも広がり、ここに移住・交流拠点ができたことは、今年で50年を迎える遊佐町と生活クラブの交流の歴史がつくり上げたものだと感じています。
「移住・定住」は簡単なことではありませんが、最初の準備段階から生活クラブと議論し合意形成しながらすすめてきたことが、グッドライフアワード受賞にもつながったと感じております。 TOCHiTOが新たなステップの第一歩として、これまで多様な人材を受け入れ発展してきた酒田の新たな歴史となることを願います。
仮設機材工業株式会社 代表取締役 西村 修氏 コメント
「移住」と「まちづくり」を重ね合わせていく「酒田市生涯活躍のまち構想」の理念に共感し、公募選定を経て本事業に参画いたしました。酒田市・東北公益文科大学・生活クラブの各担当者や組合員のみなさま、設計や工事関係者のみなさまから、当初の事業設計をよりよくするためのさまざまなご意見やご要望、ご指導やご助言などを約2年にわたり頂戴をしながら、昨年4月の着工を経て、本年1月に交流棟、3月には居住棟が完成しました。まちづくりの事業はこれからがスタートです。移住者が酒田に移住してきてよかったと心から思えるよう、さまざまな楽しい企画や活動・事業などを展開し、人口減少がすすむ酒田において、この事業を通して地域課題解決のための一翼を担えるよう責任を持って取り組みます。
生活クラブ連合会 会長 村上 彰一 コメント
これまで長い間、酒田市や関係者のみなさんと一緒にいいものをつくろうと活動し、TOCHiTOという形が完成し、これほどうれしいことはありません。生活クラブと庄内地域は、お米や豚肉、青果など50年以上の深い提携の歴史があります。高齢化や人口減少がすすむ地域をこれからいかに発展させていくかは、消費者団体としての生活クラブにとっても大変重要なことです。これまでは食べ物を食べることで生産者を支えてきましたが、それだけではなく、その産地の地域を元気にするために私たちに何ができるのか、それを考えるのがいま一番重要だと思っています。
2019年に建設した遊佐・庄内太陽光発電所の売却益を酒田市に基金を設立し、今回このTOCHiTOへも助成を行ないました。TOCHiTOを拠点に、生活クラブ組合員が新たな市民となり、地域で活躍しているみなさんと一緒にまちづくりをすすめ、地域活性につながることを楽しみにしています。
「TOCHiTO」について
生活クラブは、1970年代から山形県庄内地域の生産者と交流を深めています。食の提携をきっかけに、今では再生可能エネルギーの普及や福祉など、生産地と消費地それぞれが抱える課題解決のパートナーへ成長しました。その一環で、移住・定住の拠点となる施設づくりの計画を、2016年から酒田市とともにすすめてきました。産地とともに「自分らしい暮らし」「参加する暮らし」を創造するプログラムの実現に向けた拠点が「TOCHiTO」です。
敷地内には、移住者の居住棟の「TOCO(とこ)」、交流棟の「COTO(こと)」を建設。さらにイベントや家庭菜園などに使える空間として「CHiTO(ちと)」と名付けた中庭を整備しました。交流棟・COTOには、地元企業や移住者が利用できるシェアオフィスやコワーキングスペースを用意し、入居者・地元住民が交流しながら働き、ともに地域をつくっていくための拠点となります。
「酒田市生涯活躍のまち構想」は、生活クラブ、東北公益文化大学などと議論を重ね、単なる移住施策に留まらない政策へと進化していきました。また西村社長を代表とした地元の事業者グループに加わっていただき、公民連携という新しいしくみでTOCHiTOプロジェクトが始まりました。これまでの関係各位のご支援に深く御礼申し上げるとともに、入居いただいた移住者のみなさま、シェアオフィスで事業を始められるみなさまへ、心より歓迎を申し上げます。TOCHiTOはこれからがスタートです。人口減少のなか、酒田市が生き残るためにもTOCHiTOを地域活性のきっかけにしたいと思っております。
遊佐町長 時田 博機氏 コメント
生活クラブ生協とJA庄内みどり、そして遊佐町では、食と農を守る、地域を発展させる共同宣言を、2013年1月に締結させていただきました。その時、この町で移住定住に力を入れようと考えたときに最初に相談に行ったのが生活クラブで、夢都里路くらぶなどいろいろなネットワークを結び、関係性を築いてきました。その共同宣言を経て太陽光発電所ができ、酒田市との結びつきも広がり、ここに移住・交流拠点ができたことは、今年で50年を迎える遊佐町と生活クラブの交流の歴史がつくり上げたものだと感じています。
「移住・定住」は簡単なことではありませんが、最初の準備段階から生活クラブと議論し合意形成しながらすすめてきたことが、グッドライフアワード受賞にもつながったと感じております。 TOCHiTOが新たなステップの第一歩として、これまで多様な人材を受け入れ発展してきた酒田の新たな歴史となることを願います。
仮設機材工業株式会社 代表取締役 西村 修氏 コメント
「移住」と「まちづくり」を重ね合わせていく「酒田市生涯活躍のまち構想」の理念に共感し、公募選定を経て本事業に参画いたしました。酒田市・東北公益文科大学・生活クラブの各担当者や組合員のみなさま、設計や工事関係者のみなさまから、当初の事業設計をよりよくするためのさまざまなご意見やご要望、ご指導やご助言などを約2年にわたり頂戴をしながら、昨年4月の着工を経て、本年1月に交流棟、3月には居住棟が完成しました。まちづくりの事業はこれからがスタートです。移住者が酒田に移住してきてよかったと心から思えるよう、さまざまな楽しい企画や活動・事業などを展開し、人口減少がすすむ酒田において、この事業を通して地域課題解決のための一翼を担えるよう責任を持って取り組みます。
生活クラブ連合会 会長 村上 彰一 コメント
これまで長い間、酒田市や関係者のみなさんと一緒にいいものをつくろうと活動し、TOCHiTOという形が完成し、これほどうれしいことはありません。生活クラブと庄内地域は、お米や豚肉、青果など50年以上の深い提携の歴史があります。高齢化や人口減少がすすむ地域をこれからいかに発展させていくかは、消費者団体としての生活クラブにとっても大変重要なことです。これまでは食べ物を食べることで生産者を支えてきましたが、それだけではなく、その産地の地域を元気にするために私たちに何ができるのか、それを考えるのがいま一番重要だと思っています。
2019年に建設した遊佐・庄内太陽光発電所の売却益を酒田市に基金を設立し、今回このTOCHiTOへも助成を行ないました。TOCHiTOを拠点に、生活クラブ組合員が新たな市民となり、地域で活躍しているみなさんと一緒にまちづくりをすすめ、地域活性につながることを楽しみにしています。
「TOCHiTO」について
生活クラブは、1970年代から山形県庄内地域の生産者と交流を深めています。食の提携をきっかけに、今では再生可能エネルギーの普及や福祉など、生産地と消費地それぞれが抱える課題解決のパートナーへ成長しました。その一環で、移住・定住の拠点となる施設づくりの計画を、2016年から酒田市とともにすすめてきました。産地とともに「自分らしい暮らし」「参加する暮らし」を創造するプログラムの実現に向けた拠点が「TOCHiTO」です。
敷地内には、移住者の居住棟の「TOCO(とこ)」、交流棟の「COTO(こと)」を建設。さらにイベントや家庭菜園などに使える空間として「CHiTO(ちと)」と名付けた中庭を整備しました。交流棟・COTOには、地元企業や移住者が利用できるシェアオフィスやコワーキングスペースを用意し、入居者・地元住民が交流しながら働き、ともに地域をつくっていくための拠点となります。
居住棟「TOCO」は3階建てで、生活クラブ食材配達の荷受けも可
TOCO3階からは交流棟と奥に山居倉庫が臨めます
式典後には入居者の個室見学も実施しました
《居住棟「TOCO」:軽量鉄骨構造 / 3階建て》
●1K(29.81㎡)〜2LDK(55.28㎡)/外物置付
●軽量鉄骨構造、3階建て18戸/エレベーター付
●屋根・壁・床は高断熱・高気密で寒さ対策万全
(国土交通省寒冷地仕様)
●オートロック、24時間自然換気システム付
●家賃:53,000〜78,000円
●2LDKはシェアルームとして利用可能
《交流棟「COTO」:木造2階建(地元産の木材使用)》
太陽光発電設備、蓄電設備、ペレットストーブなどを備えて、再生可能自然エネルギーにより稼働する施設。設備費用の一部に「庄内自然エネルギー発電基金」活用。
【1階】36~42帖の交流スペース:アイランドキッチン、プロジェクター、音響システム、撮影機材、ピクチャーレール、書架などを設置
【2階】シェアオフィス、コワーキングスペース
【事業者】酒田市所有の土地に上記事業者が施設を整備運営する公民連携の仕組みにより実施。
- 仮設機材工業株式会社http://kasetukizai.co.jp/
- 特定非営利活動法人パートナーシップオフィスhttps://npo-po.net/
- 合同会社とびしまhttps://www.tobi-shima.com/
●1K(29.81㎡)〜2LDK(55.28㎡)/外物置付
●軽量鉄骨構造、3階建て18戸/エレベーター付
●屋根・壁・床は高断熱・高気密で寒さ対策万全
(国土交通省寒冷地仕様)
●オートロック、24時間自然換気システム付
●家賃:53,000〜78,000円
●2LDKはシェアルームとして利用可能
《交流棟「COTO」:木造2階建(地元産の木材使用)》
太陽光発電設備、蓄電設備、ペレットストーブなどを備えて、再生可能自然エネルギーにより稼働する施設。設備費用の一部に「庄内自然エネルギー発電基金」活用。
【1階】36~42帖の交流スペース:アイランドキッチン、プロジェクター、音響システム、撮影機材、ピクチャーレール、書架などを設置
【2階】シェアオフィス、コワーキングスペース
【事業者】酒田市所有の土地に上記事業者が施設を整備運営する公民連携の仕組みにより実施。
- 仮設機材工業株式会社http://kasetukizai.co.jp/
- 特定非営利活動法人パートナーシップオフィスhttps://npo-po.net/
- 合同会社とびしまhttps://www.tobi-shima.com/
COTO内シェアオフィスの個室
入居者でシェアするEV車
基金助成で設置したペレットストーブ
【2023年6月26日掲載】