生活クラブ長野と平牧工房がつくりました いろいろ使える「日本の米育ち豚」のソーセージ、デビュー!
食べるカタログ2023年9月4回号から、「これ好き! スライスソーセージ」と「これ好き! ブロックソーセージ」が消費材の仲間入りをします。
生活クラブ長野の組合員と豚肉加工品の提携生産者・(株)平牧工房が力をあわせて開発した消費材です。
開発の経緯や消費材にこめた思いを長野の組合員と提携生産者に聞きました。
生活クラブ長野の組合員と豚肉加工品の提携生産者・(株)平牧工房が力をあわせて開発した消費材です。
開発の経緯や消費材にこめた思いを長野の組合員と提携生産者に聞きました。
生活クラブ長野
頑張っている仲間たちに喜んでもらえる消費材を
頑張っている仲間たちに喜んでもらえる消費材を
理事 岩下 玲子さん
私たちは、二つのテーマをもって消費材の開発に取り組みました。一つは家事や育児、仕事と日々頑張っている仲間の支えとなる消費材を増やすこと。そして、大切に育てた豚を一頭まるごと食べることです※。プロジェクトメンバーで意見を出し合い「調理の手間がかからず、いろいろな用途に使える」「手頃な価格で、豚肉の味をしっかり感じられる」、そして「おいしく食べることが豚肉の持続可能な生産につながる」という方向性を打ち出し、「様々な部位を使った加工肉」の開発が決まりました。私を含め、メンバー全員が消費材開発に関わるのは初めてで、市場調査や会議などは試行錯誤しながら進めました。けれど、食べる人もつくる人も笑顔になる消費材を目指して、自由に意見を述べたり、思いを伝え合うことが楽しく、苦労はまったく感じませんでした。こうして朝食やお弁当のおかず、小腹がすいたときにもぴったりな消費材ができました。ぜひ、ためしてみてください。
※「 日本の米育ち豚」は生活クラブのために、生産者の(株)平田牧場が計画的に育てている豚です。しかし近年、部位によっては利用が伸びず、余らせてしまう傾向に。そのため、さまざまな部位を活用してバランスを取ることをテーマにしました。
(株)平牧工房
長く愛される消費材を共に作っていきたい
長く愛される消費材を共に作っていきたい
専務執行役 兼 事業本部 副本部長 幸田 祐治さん
(株)平牧工房では、これまでも組合員の皆さんと多くの消費材を開発してきました。今回、数年ぶりに皆さんと私たち提携生産者がタッグを組んでの消費材開発が行われ、そのパートナーに選んでいただき大変光栄に感じています。
昨今の物価高騰は、消費材の生産現場だけでなく、皆さんの暮らしにも大きな影響を与えています。そのため、「豚肉のおいしさを味わえる消費材を手頃な価格で」という声にできるかぎり応えようと、様々な工夫をこらしました。たとえば、粗挽きにしたウデやモモなどをバランスよく配合。和風だしで深みを出し、味わいの良さと利用しやすい価格を実現しました。さらに、「くるっと丸めてお弁当などに入れたい」というリクエストには、米粉を使って弾力をもたせています。もちろん、消費材のポークウインナーや生ハムと同様に、発色剤や酸化防止剤など不要な食品添加物は使用していません。おいしさと安心、使い勝手のよさ、そして価格。消費材開発は、組合員の皆さんが消費材に何を求めているのかを聞ける貴重な機会です。
これからも皆さんと共に、長く愛される消費材を開発していきたいです。
「これ好き!スライスソーセージ」ができるまで
消費材開発は生活クラブ長野本部(長野県岡谷市)で開催された全4回の会議を通して行われました。期間は2022年9月から翌年4月の約半年、メンバーは30~40代の子育て世代の組合員を含む15名※です。会場への移動が難しい、本部から遠方の組合員はオンラインで参加しました。
第1回目の会議で豚の加工肉を開発するという方向性が決定。その後、メンバーはスーパーマーケットなどで市場調査を実施。第2回会議では、その結果をもとに意見を交わし、消費材の方向性を「市販品には数少ない国産の豚肉使用」「豚肉の味が感じられる加工肉」「手頃な価格」と明確にしていきました。そして、これをもとに平牧工房が試食サンプルを作成。第3回会議で組合員が試食し、率直な感想や改善点を述べ合いました。試食サンプルの作成にあたり、もっとも力を入れたのは「そのままでも加熱してもおいしく食べられる味」の設計でした。試作と試食をくりかえし、3回目でようやく全員の納得がいく味にたどり着きました。
2023年4月に行なわれた最後の会議で、消費材の最終的な規格(容量・価格帯など)や消費材名について話し合いました。その結果、投票により消費材名が決定。スライスソーセージの厚さは、巻きやすい2.0mm厚に。さらに家族で分けやすく、かつ利用しやすいという視点から1パックの内容量は100g(約8枚)に決定。さらに、「食べごたえのあるかたまりソーセージも欲しい」という声が上がり、ブロックソーセージもデビューすることになりました。
※長野県内の5ブロック(諏訪、伊那、松本、長野、上田)から参加
第1回目の会議で豚の加工肉を開発するという方向性が決定。その後、メンバーはスーパーマーケットなどで市場調査を実施。第2回会議では、その結果をもとに意見を交わし、消費材の方向性を「市販品には数少ない国産の豚肉使用」「豚肉の味が感じられる加工肉」「手頃な価格」と明確にしていきました。そして、これをもとに平牧工房が試食サンプルを作成。第3回会議で組合員が試食し、率直な感想や改善点を述べ合いました。試食サンプルの作成にあたり、もっとも力を入れたのは「そのままでも加熱してもおいしく食べられる味」の設計でした。試作と試食をくりかえし、3回目でようやく全員の納得がいく味にたどり着きました。
2023年4月に行なわれた最後の会議で、消費材の最終的な規格(容量・価格帯など)や消費材名について話し合いました。その結果、投票により消費材名が決定。スライスソーセージの厚さは、巻きやすい2.0mm厚に。さらに家族で分けやすく、かつ利用しやすいという視点から1パックの内容量は100g(約8枚)に決定。さらに、「食べごたえのあるかたまりソーセージも欲しい」という声が上がり、ブロックソーセージもデビューすることになりました。
※長野県内の5ブロック(諏訪、伊那、松本、長野、上田)から参加
最後のサンプル試食。「おいしい!」「お肉の味がしっかりする」と感想が飛び交う
「くるっと丸めやすい」かどうか、スライスの厚さを入念にチェック
包材のイメージと合わせながら、消費材名を投票で決定
消費材開発は参加者一人ひとりが意見を出し合い、みんなで検討し、カタチにしていきます。「一所懸命に考えて開発した消費材が出来あがってうれしい」と顔をほころばせる長野の組合員。
★生活クラブ食べるカタログ 2023年9月4回(39週)より転載しました。
【2023年9月11日掲載】