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すべては子どもたちの笑顔のために 小規模グループホーム型児童養護施設「はぐくみの杜かしわ」開所


はぐくみの杜かしわ

当たり前の生活を丁寧に積み重ねる「家」

2023年7月、千葉県で福祉事業を展開する社会福祉法人生活クラブ(通称「生活クラブ風の村」)は、2か所目の児童養護施設「はぐくみの杜(もり)かしわ(以下、「かしわ」)」を、千葉県柏市の郊外に開所しました。

「風の村」が最初に立ち上げた児童養護施設は、小規模グループホーム型児童養護施設「はぐくみの杜君津(以下、「君津」)」です(2013年開設)。児童養護施設への入所理由は「虐待」が65%を占めますが、虐待などを受けた子どもは身体や心の発達などに深刻なダメージを受けています。そのため、「君津」ではアットホームな雰囲気で、当たり前の生活の営みを丁寧に淡々と積み重ねることを大切にし、安心感の中で子どもたちが成長してきました。今回、そのような「君津」での10年間の実績をもとに、「かしわ」を開所することとなりました。

人も物も大切にする暮らし

「かしわ」は、自然光が差し込む木の香りいっぱいの明るい生活棟(5軒)と管理棟がアースカラーの中庭を囲むように並んでいます。生活棟は1軒に6人の子どもと4人の職員(スタッフ)が暮らす「家」です。1階にあるキッチンと食堂で職員が食事を作り、一緒に食べて生活します。小さな子たちは2人部屋の和室で休み、少し大きな子どもたちはベッドや学習机が置かれているそれぞれの個室があります。居間ではテレビを見たりゲームをしたり、冷蔵庫にある飲み物を取り出して飲んだりして過ごします。家庭的な環境で、子どもたちとスタッフがいっぱい遊び、たくさんしゃべり、笑いあって、子どもたちの養育に携わり、〝自分たちの家〟をみんなで作っていきます。

「君津」から異動してきた榎本隆宏施設長ら4人と新規採用した職員で、月に1~2人ずつの子どもたちを受け入れています。榎本さんは「20代前半の若い職員は子どもたちとの生活に向けて、調理を始めとする生活実習に励んできました。献立のレパートリーを増やし、手づくりおやつも作れるようになっています。大人たちが支え合い笑い合うチームワークを大切にしています」と、話します。「最近ではあまりしなくなった繕い物もします。穴のあいた衣類にアップリケをして大切に使う行為は、人を大切にすることに通じます。それは、「自分を大切にして」というメッセージです。そんな暮らし方を積み重ねていきたいと考えています」。
子どもたちが暮らす生活棟
 
生活棟の2階にある個室
 
木のぬくもりと吹き抜けで明るい共有スペース

「実家」のある安心感を子どもに

管理棟の2階には、一人暮らし体験部屋が作られています。施設を離れて独り立ちする前の高校生などが、一人暮らしの練習をすることができます。「しっかり練習しましょうというより、自分だけで生活するといろいろ大変だということを体験します。そして、困った時は誰に頼るのかを分かってほしいのです」と、榎本さんは子どもたちの将来を見据えたつながりの大切さを話します。「かしわ」は、ここで育った子どもたちの「実家」なのです。厳しさが増す社会状況の中で子どもをめぐる環境もさらに深刻化しています。「子どもが抱える見えない傷への包帯の巻きなおし、家庭に代わり養育する場所」となっていきます。
榎本施設長
【2023年9月7日掲載】

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