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生活クラブ初のソーラーシェアリングと 地域の農業・文化・自然が集まるコミュニティ施設 「野辺山営農ソーラー」が始動!

見学会&落成式を開催し関係者ら約100名が参加
 
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(本部:東京都新宿区、会長 村上彰一、以下生活クラブ)は 、野辺山営農ソーラー株式会社が運営する、野辺山ソーラーシェアリング発電所の事業運営に参画しています。10月23日(月)に長野県最大級となる「野辺山営農ソーラー」の見学会と落成式を開催しました。長野県副知事 関昇一郎氏、南牧村村長 大村 公之助氏をはじめ関係者約100名が参加しました。落成式では、テープカットの代わりにほうれん草の収穫が行なわれました。また、敷地に隣接した別荘を活用し、地域の農業・文化・自然が集まるコミュニティ施設「野辺山ヌーヴォー構想(仮称)」の計画も発表されました。
 

■ソーラーシェアリング発電所「野辺山営農ソーラー」について 
「野辺山営農ソーラー」は、31,863平米の敷地内に約3,000枚のソーラーパネルが設置されています。 2022年10月に完成し、定格出力は1,500kW(モジュール容量1,611.3kW)、約300世帯の1年間の電力が供給可能です。発電された電力は、中部電力パワーグリッドの送電線を通じて、生活クラブでんきに全量売電しています。ソーラーパネルの下には、56棟の農業用ハウスを建て、ほうれん草や花きを栽培予定です。現在生活クラブでの取り扱いはありませんが、今後に向け農産物の取り組みを検討中です。

■営農型太陽光発電とは
営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)とは、農地の上に太陽光パネルを設置することで太陽の恵みを作物と発電で分かち合うしくみです。農作業においても、作業機械のサイズに合わせた設備設計をすることで、トラクターでの機械作業も従来通り可能となります。

■地域交流拠点「野辺山ヌーヴォー構想(仮称)」について
野辺山営農ソーラーのある地域の資源(農業、文化、自然)を活用し、人が集まるコミュニティをつくる「野辺山ヌーヴォー構想(仮称)」を計画しています。敷地に隣接している別荘を活用してカフェの運営、キャンプ場宿泊施設の展開、ソーラーシェアリングでの農業(収穫)体験ができる、など発電所を中心に地域の人が集まる場所づくりをめざしています。 
別荘内観
ほうれん草の記念収穫

参加者挨拶より(一部抜粋)

野辺山営農ソーラー㈱ 代表取締役 宮下 博満 氏
昨年10月末より売電が開始され約300世帯を賄える電力供給をしています。発電は順調ですが、農業用水の確保が課題となっています。水を確保次第、ほうれん草の栽培をすすめます。農業が成功してこその営農ソーラーだと考えますので、来年結果を出して胸を張ってみなさんにご報告できることを祈ります。本日はお集まりいただきありがとうございます。
 


長野県副知事 関 昇一郎氏
長野県では2030年ゼロカーボン社会をめざしています。そのためには自然エネルギーを地域で循環するしくみをつくる必要があると考えます。この野辺山営農ソーラープロジェクトががまさにそれを担い、地域の発展につながるような長野県全体のモデルになることを期待しています。先進的な地域となるよう今後もご支援ご協力をよろしくお願いします。
 


南牧村村長 大村 公之助氏
長野県では県全域でゼロカーボンに向けた取組みをすすめています。長野県のこの地域は良い水源はあるが、電力が乏しい課題があります。この野辺山営農ソーラーが電気をつくって地域に貢献することを期待します。ほうれん草の栽培が開始される来春が楽しみです。今後ますます関係者には頑張っていただいて近隣から羨まれるような取組みになっていけたらと思います。
 


生活クラブ生協・長野 理事長 千村 康代
昨日、組合員のイベントで映画「原発をとめた裁判長」を上映しました。省庁や大手電力に牛耳られない自分たちで選ぶ電気の重要性を改めて学びました。本営農ソーラーがモデルになって全国に広げていきたいです。また生活クラブの組合員は産地巡りが大好きなので、ぜひ今後も交流会を開催していきたいです。太陽からの恵みを電力、農作物の両方でいただくという物語がスタートし、大変嬉しく思います。
 
 
【2023年10月31日掲載】
 

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