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認知症の方の尊厳を守り続ける 社会福祉法人 悠遊

【連載】みんなで広げるたすけあい
生活クラブグループの生協や関連団体では、福祉・たすけあいの活動や事業が各地でとても豊かに展開され、さらに広がりをみせています。これらの取組みを紹介します。
 

多くの人々にとってますます身近になりつつある認知症。「グループホームいずみ」では、畑仕事や子どもたちとの交流などをつうじて地域と積極的につながりながら、当事者の尊厳を守るケアを続けています。

悠遊(ゆうゆう) 入居者のお誕生日祝い
入居者のお誕生日祝い、左が木村圭子さん

社会福祉法人 悠遊(ゆうゆう)*が運営する「グループホームいずみ」(定員18人)のホーム長・木村圭子さんは、認知症ケアの基本は「その人らしさを大切にし、尊厳を守ることです」と言います。そして、家庭的な雰囲気の中で共同生活をし、職員が一人ひとり調理や掃除など能力に応じた支援をし、生活の中でのリハビリに心がけています。「その人ができることを見つけるのが職員の仕事です」(木村さん)。

*社会福祉法人 悠遊は、1993年、生活クラブ生協東京の組合員の寄付により、西東京市(当時、保谷市)に設立した社会福祉法人です。介護保険のない時代に「高齢になった親が日中通って楽しく過ごせる場があったらいいな」とデイサービスを始めました。その後、様々な高齢者福祉事業を展開し、その一環として認知症対応型共同生活介護施設「グループホームいずみ(西東京市・2005年開設)」と「グループホームちとせ(世田谷区・2012年)」を運営しています。いずれも、在宅での暮らしが厳しくなった認知症の人が、住みなれた地域で、住まいとして安心して暮らせるようにサポートしています。

「グループホームいずみ」の入り口
「グループホームいずみ」の入り口

認知症の人は「家に帰らなければ」とホームから出て行こうとされることもあります。外に出られないように対策をしているところもあるようですが、グループホームいずみでは、日中は玄関に施錠をしていません。本人なりの理由や目的があって出かけたいときには、引き留めるのではなく、職員が付き添って出かけます。不安を軽減し、納得できるよう一人ひとりの思いを尊重します。否定せず受け入れることで、職員との信頼関係を築いていきます。

また、認知症の人は多くの場合、「何かがおかしい」と自覚し、不安になることがあります。忘れてしまうことを悩んでいる人が、他の認知症の人から『忘れちゃったんだから、しかたないよ』と言われて納得する場面は、共同生活ならではです」と、木村さんはグループホームの日常を話します。
 
西東京・菜の花プロジェクトの畑での作業
西東京・菜の花プロジェクトの畑での作業


グループホームいずみは地域との関わり合いを積極的にすすめています。生活クラブの組合員も含め、たくさんのボランティア、家族、地域の人たちがイベントの企画や準備に関わり、入居者の人たちを地域に暮らす一市民として支援しています。市内で農作物を育て地域循環社会をつくる活動をしているグループの畑仕事にも参加します。「戸外でいきいきと作業されます。昨年はじゃがいも掘りが済んでも、草取りに夢中でした」(木村さん)。
 
保育園の子どもたちとの交流
保育園の子どもたちとの交流
 

また、地元の小学生がホームに遊びに来たり、学校の行事に参加したりするなどの交流があります。近隣にある生活クラブが運営する保育園などから小さな子どもたちが訪ねてくることもあります。木村さんはこのときの様子について、「本当に嬉しそうにされます。ケアされることの多い日常の中で、子どもをかわいがるという積極的な関わりが刺激になっています。あの笑顔はとても職員だけでは見ることができないですね」と話します。様々な関わりの中で、認知症の人も自分らしく暮らすことができるよう支えています。
 
【2024年3月5日掲載】

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