「GMOフリーゾーン運動全国交流集会 in くまもと」で生活クラブの活動を報告
2月24日、「生命をつなぐ食べものを守りたい 今そして未来のために行動(アクション)を‼ 熊本から届けよう。私たちが願う食の安心安全。」をテーマに「第18回GMOフリーゾーン運動全国交流集会 in くまもと」が熊本市で開催され、生活クラブから9人が参加しました。
*GMO =Genetically Modified Organism 遺伝子組み換え作物
*GMOフリー = 遺伝子組み換え作物のない
食の現状と未来を考える
鈴木宣弘さん(東京大学大学院教授)と山田正彦さん(弁護士・元農林水産大臣)の基調講演に続き、熊本県立菊池農業高校の高校生たちが、水稲を中心とした有機農業への取り組み、地域や大学などとの連携事業、フランスの農業高校との交流などについて報告しました。
パネルディスカッションでは、イワシ、サバなどの削り節を製造する株式会社江良水産の江良浩さん、元熊本県議会議員の磯田毅さん、くまもとのタネと食を守る会副代表の間司さん、卵の生産者・株式会社サン・ファーム代表の八幡みわさん、グリーンコープ生協くまもと理事長の小林香織さんが、「食べるってどういうこと?」をテーマに、それぞれの活動について紹介しました。
生活クラブのGMOフリーゾーン運動
集会の後半には、GMOフリーゾーン運動に取り組む全国の生協が、2023年度の活動について報告しました。生活クラブからは、石井清美さん(生活クラブ埼玉・理事長)が、「新たなGMOフリーゾーン登録は6.9ha。サポーターは個人が805人、事業者は2件が登録しました」と報告。「GMOフリーゾーン登録」とは、「自分の農地では遺伝子組み換え作物は作らない」と宣言し、農地や森林などを登録するもので、2023年度は、生活クラブ大阪の生産者のJOYフルーツとアイワ研究、長野の組合員が登録しました。
「サポーター登録」とは、消費者や事業所が、GMOフリーゾーン宣言した生産者を支えていく意志を示すことです。生活クラブでは、単協ごとに機関紙で呼びかけたり、さまざまな企画でも、GMOフリーゾーンとサポーターの登録を呼びかけています。たとえば生活クラブ愛知では、2023年9月24日、音羽米(豊川市)の稲刈り体験の参加者に向けて、GMOフリーゾーン看板の見学と活動を共有しました。集会では、各単協が工夫したチラシもいくつか紹介されました。
GMOフリーゾーンとサポーターの登録集計表
北東京生活クラブのチラシ(左)、多摩南生活クラブのチラシ(右)
生活クラブ青森のチラシ(左)、生活クラブ愛知のチラシ(右)
組合員カンパでGMOフリーゾーンの大看板を修繕・移設(生活クラブ千葉)
生活クラブ千葉では、2006年に組合員カンパによって「元気クラブ」(千葉の農産物生産者のグループ)の圃場に設置したGMOフリーゾーン看板が、経年劣化による補修もしくは移設が必要になっていました。また、各生産者の圃場に設置した小さな看板も、破損などでほぼなくなっていた状況でした。
そこで、傷んだ看板の修繕・移設、GMOフリーゾーン登録していながら看板を設置していない生産者のための看板を作るために組合員カンパを実施したところ、総額1,087,353円ものカンパが寄せられました。集会では、2月17日に「ちばあさひ米自主開発米部会」会長の金谷斌さんの圃場で行なわれた大看板の除幕式についても報告されました。
そこで、傷んだ看板の修繕・移設、GMOフリーゾーン登録していながら看板を設置していない生産者のための看板を作るために組合員カンパを実施したところ、総額1,087,353円ものカンパが寄せられました。集会では、2月17日に「ちばあさひ米自主開発米部会」会長の金谷斌さんの圃場で行なわれた大看板の除幕式についても報告されました。
2025年のGMOフリーゾーン運動全国交流集会は、県の農業試験場がゲノム編集みかんの開発に取り組む愛媛県で開催されます。
【2024年3月13日掲載】