「国産ブレンドなたね油」に欠かせないNon-GMナタネの産地を組合員が視察
生活クラブの「国産ブレンドなたね油」は、オーストラリア産と国産のナタネを使用しています。
2023年9月に、組合員の代表が産地の西オーストラリア州を訪れ生産者と交流しました。
なたね油の原料が、どのようにして日本まで届けられているのか見てみましょう。
GM(Genetically Modified)= 遺伝子組み換え。
Non-GM = 遺伝子組み換えではないこと。ここでは、「遺伝子組み換えの混入を防ぐために分別されていること」を指しています。
【産地の現状】西オーストラリア州ではGMナタネの栽培が拡大
生活クラブは、1998年から西オーストラリア州のナタネ(種子)生産者と提携しています。当時、西オーストラリア州では一定の期間を設けてG Mナタネの栽培が禁止されていました。その後商業栽培が認められるようになり、2023年には西オーストラリア州全体の作付比率は、GMナタネが60%を超えるほど拡大しています。
組合員の代表と提携生産者が産地を視察
2023年9月26日~30日に、組合員の代表2名や消費材のなたね油を製造している米澤製油(株)の社員らが西オーストラリア州を訪問。ナタネの畑や集荷施設などを視察しました。
西オーストラリア州ウィリアムズを拠点にする生産者で、生活クラブとは2011年から提携。自社農場での栽培に加え周辺農場からナタネを集荷し、米澤製油(株)に出荷しています。
Non-GMナタネのみを栽培しているナラカイン社の畑。通常の品種改良により除草剤耐性を得たNon-GMナタネなどを栽培しています。
サイモン・ハーディング社長(写真右)からは「今後もNon-GMナタネを栽培し、生活クラブ向けに出荷します」という言葉がありました。
西オーストラリア州パースが本拠地。穀物生産者3,600人から成る全豪最大規模の農業協同組合。農家からナタネを集荷し、分別管理しながら保管や輸出施設までの運搬を担っています
CBHとの交流では「生活クラブがNon-GMナタネを必要とする限り、これからも農家と協力しながら供給する」という姿勢を確認しました。
輸出するまでナタネを保管するメトログレインセンター。G Mナタネの混入がないか検査も行ないます。
日本に到着したナタネは、「国産ブレンドなたね油」の原料に
埼玉県にある米澤製油(株)の工場で搾油します。薬品を使わず圧力をかけて搾り、湯洗い製法にて精製しているのが大きな特徴です。
埼玉県にある米澤製油(株)の工場で搾油します。薬品を使わず圧力をかけて搾り、湯洗い製法にて精製しているのが大きな特徴です。
提携生産者
米澤製油(株) 森田 英之さん
組合員と一緒に視察してきました!
西オーストラリア州でG Mナタネが広がる今、Non-GMナタネを使い続けることが、その生産を守る力になります。生活クラブのなたね油を使って、その良さを周りの人にもぜひ広めてください!
組合員
生活クラブ千葉 並木 道代さん
これからも食べ続ける意志を伝えました!
コロナ禍を経て7年ぶりの視察となり、西オーストラリア州でのGMナタネの広がりに驚きました。ナラカイン社のサイモン社長から、「次の世代にも生活クラブや米澤製油との関係を受け継いでいく」と心強い言葉を聞けたことが何より大きな成果です。私たちもしっかり食べ続けていきましょう。
なたね油には、抗酸化ビタミンの代表であるビタミンEが含まれています。ビタミンEは、老化の原因となると言われる過酸化脂質の生成を抑えます。
海外の生産者とも顔の見える関係を築き持続可能な生産につなげます
生活クラブでは、海外の生産者とも信頼できる関係づくりを大切にしています。産地へ赴き生産工程などを確認するだけでなく、提携生産者とお互いの理解を深め、生産と消費が続けられることをめざしています。
生活クラブでは、海外の生産者とも信頼できる関係づくりを大切にしています。産地へ赴き生産工程などを確認するだけでなく、提携生産者とお互いの理解を深め、生産と消費が続けられることをめざしています。
★生活クラブ食べるカタログ 2024年4月2回(15週)より転載しました。
【2024年3月25日掲載】