生活クラブの水がラベルレスに切りかわっているんだって?
自然災害などに備え、生活クラブで取り組む「防災用飲料水」。このたび、防災用飲料水に使用しているプラスチックラベルをなくすことになりました。その背景と生活クラブのサステイナブルな挑戦を紹介します
被災時に命を守るための「防災用飲料水」
生活クラブでは、食品や飲料、日用品を日常的に使いながら無理なく備蓄する「回転備蓄」を呼びかけています。なかでも命を守るために必要な「防災用飲料水」は、東日本大震災をきっかけに2015年から取組みが始まりました。500mlと2Lがあり、製造元の一つ、信州エコプロダクツ(株)では、災害時にも供給できるように年間を通して水を備蓄。万一の時には生活クラブへ優先的に供給することができ、被災した提携産地や組合員への支援物資にも役立っています。被災時の持ち運びやすさや衛生面、長期保存のしやすさを考え、消費材で唯一ペットボトルに詰められています。
災害時に備え、通常月の供給量の約3ヶ月分を備蓄しています
環境への負荷を減らすラベルレスの取り組み
一方で現在、各飲料メーカーでは環境に配慮して、ペットボトルのプラスチックラベルをなくす動きがすすんでいます。組合員からも「防災用飲料水のラベルをなくせないか」という声がありました。設備投資が必要となるためすぐに対応することは難しかったものの、製造元の協力を得て、2024年の4月1回からラベルレスに対応できるようになりました※1。防災用飲料水がラベルレスになることで、年間約5.4tのプラスチックを削減できる見込みです。※2
また、賞味期限などの情報はキャップや段ボール箱に記載してあるので、ラベルがなくても確認できます。
ラベルレス化にともない、防災用飲料水を値下げします。
※1 東京、神奈川、千葉、埼玉にある生活クラブのお店「デポー」では、ラベル表示を付けないと店頭販売ができないため、従来のラベル付きのものを取り扱います
※2 2022年度の供給実績より算出
生活クラブがすすめるプラスチック削減への挑戦
このほかにも、生活クラブではさまざまなプラスチック削減に取り組んでいます。一部の消費材では、包材に使用しているプラスチックを再生原料に変更したり、紙を使用したりして、ごみやCO2の排出を抑えているものもあります。
たとえば、「洗濯用粒状せっけん」「洗濯用無添加せっけん(針状)」ではパッケージをコンパクトにして、プラスチックの使用量を削減。包材原料の一つとして使用しているペット樹脂原料も80%をリサイクル原料に変更しました。
今後もできるところから組合員、提携生産者とともに見直しを行ない、持続可能な消費材づくりに挑戦していきます。
たとえば、「洗濯用粒状せっけん」「洗濯用無添加せっけん(針状)」ではパッケージをコンパクトにして、プラスチックの使用量を削減。包材原料の一つとして使用しているペット樹脂原料も80%をリサイクル原料に変更しました。
今後もできるところから組合員、提携生産者とともに見直しを行ない、持続可能な消費材づくりに挑戦していきます。
ほんの一部をご紹介!プラスチック使用量を削減した消費材
容器包装ごみを減らし 資源を循環できる社会をつくる
生活クラブではなるべくごみを出さず環境負荷を減らすために、消費材のプラスチック包材を見直しています。
生活クラブではなるべくごみを出さず環境負荷を減らすために、消費材のプラスチック包材を見直しています。
★生活クラブ食べるカタログ 2024年5月3回(20週)より転載しました。
【2024年4月29日掲載】