ビジョンフードの「いま」夏こそ牛乳を飲んで 持続的な生産を応援!
年々、夏の暑さが厳しさを増しています。実は、一年のなかで牛乳の消費量が急激に減ってしまうのが8月です。その理由と、暑い中で生乳を生産する指定酪農家の様子を紹介します。
生活クラブでは、牛乳・鶏卵・米・畜肉・農産物をビジョンフードと呼びます。これらが安定して生産され続けるには、食べる人、つくる人がともに食の未来を見通すビジョンが必要。ビジョンフードをおおぜいで食べることで、国内自給力の向上や生態系を守り、食の安全性を追求し、次世代の子どもたちが安心して健康に暮らしていく社会をめざします。
なぜ夏に牛乳の消費量が減る?
8月に牛乳の消費量が減る一番の理由は、全国的に夏休みの学校が多く、学校給食での消費がストップするためです。また、生活クラブでも旅行などで不在にする人が多いなどの理由で、利用が減る傾向にあります。牛乳の原料となる生乳は、乳牛から毎日つくり出されるため飲む人の都合に合わせて生産量を減らすことはできません。牛乳を生産し続けるためには、季節を問わず安定して消費することが必要です。
暑さに弱い牛を丁寧にケアして健康に
品質の良い生乳には、牛の健康が欠かせません。暑さで体調を崩しやすい牛を飼育する上でどんな工夫をしているか、那須箒根酪農業協同組合の荒井康裕さんに伺いました。「私の牧場は那須塩原市の南の地域にあり気温が下がりにくいので、夏場は牛舎の換気が欠かせません。また牛は暑くなると食欲が落ちてしまうので、牧草をやわらかいものにしたり細かく切ったりして、食べやすいように工夫しています」。荒井さんは乳牛や牛舎の状態に目を配りながら、生活クラブのパスチャライズド牛乳に必要な品質を保っています。
那須箒根酪農業協同組合(栃木県)
荒井 康裕さん
荒井 康裕さん
荒井さんは両親と一緒に67頭の乳牛を飼育。夏の間は、大型の換気扇を24時間稼働させています。
夏休み中も牛乳でカルシウムを補給
牛乳は、夏の体にうれしい働きのある飲み物です。夏休みなど給食のない期間には、子どものカルシウム摂取量が減ってしまうというデータがあります。健康な骨の形成や成長に必要なカルシウムは、成長期には特に大切な栄養素です。給食のない時期も、おうちで牛乳を飲むことをおすすめします。さらに、運動の直後に牛乳を飲むと、発汗を促すのに必要な血液の量が増えるため、熱中症の予防にもつながります。暑い中で生産を続ける指定酪農家のことを思いながら、夏こそ牛乳をおいしく飲みませんか?
出典:一般社団法人Jミルク「学校給食の提供がない子どもの食・栄養の問題と対応」
夏におすすめの牛乳アレンジ
今週までおトクな特別価格!
提携生産者とつくりあげた、安心とおいしさ
72℃15秒間殺菌のパスチャライズド牛乳
提携生産者と牛乳工場を設立し、生活クラブ独自の厳しい基準に沿った生乳を72℃15秒間殺菌しています。生乳本来のさらりとした甘みが感じられる牛乳は、組合員の手元に届くまでの過程がきちんと分かります。
72℃15秒間殺菌のパスチャライズド牛乳
提携生産者と牛乳工場を設立し、生活クラブ独自の厳しい基準に沿った生乳を72℃15秒間殺菌しています。生乳本来のさらりとした甘みが感じられる牛乳は、組合員の手元に届くまでの過程がきちんと分かります。
★生活クラブ食べるカタログ 2024年8月1回(32週)より転載しました。
【2024年7月22日掲載】