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水産全体交流会を開催 組合員と生産者が漁業の未来を共に考えました


 
12月2日、生活クラブ連合会は「第1回水産全体交流会」を開催しました。生活クラブ消費材の魚介・魚介加工品の提携生産者のうち9団体と、各地の単協の組合員リーダー42名が参加。それぞれの産地の特色をいかした新規提案の加工品や定番の消費材を試食しながら、生産者と組合員が意見を交わし、消費材と産地への理解を深めました。

新規提案の加工品や定番の消費材を試食、意見交換

今回の交流会は「持続可能な水産物の生産と消費」がテーマです。海を取り巻く環境の変化によって、魚の水揚げ量が減少したり、逆に今まで水揚げのなかった種類の魚が増えたりと、産地ではさまざまな課題を抱えています。

生産者は交流会に向けて、各産地を代表する消費材に加え、養殖魚や輸入魚、資源維持のための漁獲や従来はあまり利用されなかった魚種や海藻類を使った試作品のメニューを用意しました。試作品は産地の課題解決の一助となることをコンセプトとした、生産者の想いが詰まった提案です。

生産者のみなさんは、試食した組合員から率直な意見を聞くことで「組合員に受け入れてもらえるか」の手がかりとし、新たな消費材開発への見通しをつかむことを期待しています。

立食形式で組合員が各生産者のコーナーを順にまわり試食、感想を語りあい、産地での資源管理の方法や加工の工夫、新たな食べ方の提案など、ともに学び意見交換しました。

組合員からは、「こんなに生産者と組合員が一同に集まることがないから全国食べ歩きみたいで楽しい!」「生産者から教わった魚のしめ方や食べ方は、組合員のみんなで共有したい」「どの産地も未来に向けた取り組みを熱心に考えていることがよくわかりました」といった声がありました。
味や価格だけではなく、消費材に込められた想いに共感し、各産地への理解を深める充実した時間となりました。

持続可能な漁業をめざす産地の取り組み

試食会後は、持続可能な漁業・魚介加工品の生産をめざす産地の取り組みについて、各生産者からの発表です。

海洋や気象環境の大きな変化で、漁業を取り巻く条件は年々厳しくなっています。産地の努力だけで解決できるものではなく、私たち消費する側も、共に課題に向きあい考えなければなりません。

一見きれいに見える海でも、山や田畑から川を通じて流れてくる窒素やリンなどの栄養塩が少なくなり、海の生き物が生息しにくい環境になっていることもあります。「豊かな海」は、適切な栄養分とプランクトンがあって、魚介類をはじめとした生き物や海藻などの住みやすい環境が維持されていることが大切です。

具体的な例として、消費材「伊勢志摩あかもく」の生産者、三重県漁業協同組合連合会の小林洋之さんのお話が印象に残りました。
「かつては使いみちのない "じゃまもく" と漁師たちに揶揄されたこともあった海藻の "あかもく" は、栄養価の高さに注目されて消費材となり、今では次の年も収穫できるように適切な資源管理に取り組んでいます。根の部分は刈り取らないことで、伊勢志摩の海に種子を残します。あかもくは大切な海の資源です」


小林洋之さん

続けて、天然魚の水揚げが減り続けていることから「将来的には養殖魚を使った加工品が当たり前の時代になるかもしれない」と説明。登壇した生産者はみな、生活クラブの消費材を通じて生活クラブと共に漁業全体の課題を解決していきたいという共通した想いを伝えました。

これからも漁業を続けられる未来に向かって

生活クラブ東京・副理事長の豊崎千津子さんは次のように語り、交流会を締めくくりました。
「海は世界につながっていることをあらためて実感しました。これからは大切な海の資源を食べ続けられるよう、持続可能な食べ方を考えていきたいです。同時に、養殖魚や輸入魚などを "食べる意味" を考えるときが来ました」

今回の交流会は、水産物や産地について理解を深め、産地に思いを馳せて食べることが大切な魚食文化を次世代につなげることになると実感する機会になりました。

変動する水産資源や産地が抱える課題に対して何ができるか。答えは一つではなく簡単ではありません。例えば、産地に出向いて生産者や加工メーカー、漁業者と交流を深めることで、持続可能な漁業と消費のあり方について意見を交わす。これから、地域と産地のつながりをさらに深める「つながるローカルSDGs*」の取組みを通じて、組合員と生産者が話しあいながら、漁業の未来を築いていきます。


試食コンテスト投票で1位・2位・3位の生産者を表彰。
みんなで利用拡大をめざしましょう!

つながるローカルSDGs:それぞれの地域が持つ再生可能なさまざまな資源(自然、物質、人材、資金等)を循環させて有効に利用し、地域と地域が補完しあうことで、お互いの活力を最大に生かし、サステイナブルな自立・分散型の社会を形成するという構想。

■第1回水産全体交流会 2024年12月2日開催 会場:オルタナティブ生活館(神奈川県横浜市)
【提携生産者】北海道漁業協同組合連合会/千葉県漁業協同組合連合会/全国漁業協同組合連合会/マルハニチロ株式会社/三重県漁業協同組合連合会/みえぎょれん販売株式会社/兵庫県漁業協同組合連合会/株式会社シーサット/長崎県漁業協同組合連合会
【参加単協】生活クラブ東京/23区南生活クラブ/北東京生活クラブ/多摩きた生活クラブ/多摩南生活クラブ/生活クラブ神奈川/横浜北生活クラブ/かわさき生活クラブ/湘南生活クラブ/生活クラブ埼玉/生活クラブ千葉/生活クラブ茨城/生活クラブ長野/生活クラブ群馬/生活クラブ愛知/福祉クラブ/生活クラブ岩手/生活クラブ青森/生活クラブやまがた/生活クラブふくしま/生活クラブ大阪/生活クラブ都市生活(いずれも順不同)
【2024年12月25日掲載】

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