なぜ中国産の食材を扱っているの?


生活クラブでは、国内では作るのが難しいはるさめや甘栗などは中国産を共同購入しています。提携生産者の藤原食品株式会社(以下、藤原食品)には、50年以上にわたり中国の生産者とのつながりがあり、“顔が見える関係”がつづいています。このつながりを大切にしながら、生活クラブの基準をクリアするためにどんな工夫をしているのか、一緒に見ていきましょう
原料の栽培までトレースできる
生活クラブ基準の中国産品
生活クラブでは、国内ではつくるのが難しく安定供給しづらい食材を、海外から輸入しています。「中国はるさめ」(※)もそのひとつで、日本の気候が緑豆の栽培には向かず、国内でつくることができません。
※国産はるさめは馬鈴薯でんぷんが原材料です
藤原食品では、神戸市にある商社を通して中国の製造元とコミュニケーションをとり、原料や製造方法が明らか、かつ、生活クラブの基準で供給できるものだけを組合員に届けています。
原料の栽培までトレースできる生産体制がとれていることに加え、藤原食品が数年ごとに現地を訪れ、圃場や製造工程を点検・確認しています。
※国産はるさめは馬鈴薯でんぷんが原材料です
藤原食品では、神戸市にある商社を通して中国の製造元とコミュニケーションをとり、原料や製造方法が明らか、かつ、生活クラブの基準で供給できるものだけを組合員に届けています。
原料の栽培までトレースできる生産体制がとれていることに加え、藤原食品が数年ごとに現地を訪れ、圃場や製造工程を点検・確認しています。


「中国はるさめ」1袋をつくるにはおよそ18苗、600gの緑豆が必要。
無農薬の緑豆が原料 製造工程も明らかなはるさめ
日本で一般に流通する緑豆はるさめのほとんどは、すでに加工された「緑豆でんぷん」が原料で、緑豆の産地や生産方法はわからず、食品添加物などの使用も明らかではありません。
一方、消費材の「中国はるさめ」は、栽培農家を特定した緑豆を契約し、それらは農薬を使わずに栽培されています。
また、原料のみならず、製造日や工場のラインも分けるなど、製品をつくるまでの区分管理も徹底しています。
このように製造するためには生産者の協力が欠かせず、継続して利用するという信頼関係によって、生産が維持されています。
一方、消費材の「中国はるさめ」は、栽培農家を特定した緑豆を契約し、それらは農薬を使わずに栽培されています。
また、原料のみならず、製造日や工場のラインも分けるなど、製品をつくるまでの区分管理も徹底しています。
このように製造するためには生産者の協力が欠かせず、継続して利用するという信頼関係によって、生産が維持されています。

異物混入を防ぐため目視で検品しています。
しっかり管理・点検されたものだけを届けます

「天津甘栗」や「乾燥きくらげ」の原料についても無農薬のものを取り扱っています。
国産栗の収穫量は多いものの甘栗には向かない品種が多く、輸入に頼っているのが現状です。また、乾燥きくらげでは国産品が1%と希少で、ほとんどが中国から輸入されています(※)。
※有機きのこ生産組合連合会のHPより参照
原料の多くを輸入に頼っているこれらの品目では、他産地からの混入の可能性が懸念されますが、藤原食品は産地を訪問し、農家から直接買付けているため栽培履歴が明らかです。出荷ごとに残留農薬検査も行なっています。
消費材の中国はるさめや天津甘栗、乾燥きくらげは、原料の栽培・生産工程がわかるものです。このことを理解し、生産者とのつながりを守りながら、日本にはない食材を大切に食べていきませんか。

甘栗は中国国内の産地で生産。完熟した味のよいものを買付け、温度管理を徹底しています。

きくらげは水洗いをせずに出荷しています。これによってプリプリとした食感が楽しめます。
オススメの消費材

中国はるさめ
一人分ごとに丸めてあるので使いやすい。コシが強く、加熱しても溶けにくいので炒め物のほかスープにもおすすめ
一人分ごとに丸めてあるので使いやすい。コシが強く、加熱しても溶けにくいので炒め物のほかスープにもおすすめ

乾燥きくらげ
身が厚くコリコリした食感
身が厚くコリコリした食感

天津むき甘栗
渋皮がむけやすく甘みが強い
渋皮がむけやすく甘みが強い

海外の生産者とのつながりを大切にしながら持続可能な地域づくりをともにすすめていきます
日本でまかなえない食べ物は輸入していますが、海外産品であっても自主基準に沿って確認を行なっています。海を越えて顔の見える関係を築き、組合員と生産者が互いに豊かになる提携をめざしています
日本でまかなえない食べ物は輸入していますが、海外産品であっても自主基準に沿って確認を行なっています。海を越えて顔の見える関係を築き、組合員と生産者が互いに豊かになる提携をめざしています

★生活クラブ食べるカタログ 2025年5月3回(20週)より転載しました。
【2025年5月5日掲載】