消費材の産地で組合員が作業に参加できる 夢都里路くらぶ<JA加美よつば編>


生活クラブには、消費材をこれからもつくり続けられるように、「夢都里路くらぶ」という仕組みがあります。
「夢都里路」とは、「都会の消費者(都)と地方の生産者(里)が、共存共栄できる世の中を目標(夢)に手をたずさえて歩んで行きたい(路)」という思いから名づけられました。希望する組合員が後継者や人手が足りない提携産地などへ直接出向いて各地で作業に参加し、産地づくりの力となっています。
今回は提携生産者のJA加美よつば(宮城県)での活動を紹介します。

サラダ玉ねぎを収穫する組合員

大きな大根を苦労しながら引き抜いて収穫しました
消費材の原料も生産する提携生産者「JA加美よつば」

宮城県北西部にある加美(かみ)町、色麻(しかま)町は、生活クラブのお米や長ねぎ、玉ねぎなどの提携産地です。生産者のJA加美よつばは1985年から提携をスタートし、今年で40年目。組合員から愛される、稲わらでつくった正月用の「しめ飾り」を初期から取り組んできました。
このほかにも飼料用米や消費材の「トマトケチャップ」の原料となる加工用トマト、「三河本みりん」などに使われる有機栽培米などの生産も行なっており、消費材の原料産地としても大きな役割を果たしています。

年間を通じて組合員が作業に参加しています
JA加美よつばでは、2011年度のサラダ玉ねぎ収穫作業から「夢都里路くらぶ」に参加。年間を通じて加工用トマトの収穫やしめ飾りづくりなどの作業があるので、組合員はさまざまな作業に参加することができます。
2024年11月25~27日には、組合員4人が2泊3日で白菜の収穫作業に参加。初日は昼過ぎから夕方まで、生産者に教えてもらいながら白菜を根元からナタで次々と刈り取っていきました。カットする部分がずれると傷がついてしまうので注意が必要です。慣れてくると組合員も作業に夢中になり、生産者とともに1日で約2~3トンの白菜を収穫。朝から作業に取り組んだ最終日の午後は、地元の温泉で汗を流しました。
2024年11月25~27日には、組合員4人が2泊3日で白菜の収穫作業に参加。初日は昼過ぎから夕方まで、生産者に教えてもらいながら白菜を根元からナタで次々と刈り取っていきました。カットする部分がずれると傷がついてしまうので注意が必要です。慣れてくると組合員も作業に夢中になり、生産者とともに1日で約2~3トンの白菜を収穫。朝から作業に取り組んだ最終日の午後は、地元の温泉で汗を流しました。

アイガモ農法の有機認証米を栽培する水田の周りに、合鴨を外敵から守るためのネットを張る作業もあります

白菜を根元からカットする収穫作業。収穫した白菜が徐々に増えていくと組合員は満足した表情に
【JA加美よつば編】「夢都里路くらぶ」で作業に参加した組合員の声

生産者の苦労を知った白菜の収穫作業

生産者の方が「来てもらって助かりました」と言ってくれました。気候危機で、種まきや植え付けの時期が難しいと聞いています。苦労は絶えないと思いますが、これからもおいしい野菜を作ってくれることを願っています。
●サラダ玉ねぎ収穫(2024年6月)
初めての参加でも楽しく作業できました
初めての参加でも楽しく作業できました

初めてサラダ玉ねぎ収穫をしたので、何もかもめずらしく楽しかった。3日間とも違う畑に行きましたが、同じ野菜でも収穫方法が異なることがあり興味深かったです。生産者ともすぐに打ち解けました。
「夢都里路くらぶ」に参加して産地とのつながりを深めるきっかけに
2024年秋に援農を受入れした白菜畑は、普段は生産者夫妻だけで収穫しています。夫妻だけでは1日に収穫できる量が限られるため、収穫で忙しい時期に組合員のみなさんが来ると喜ばれます。「お世話になっている生産者に会いたい」と毎年応募してくれる組合員もいます。
組合員のみなさんにはぜひ「夢都里路くらぶ」の作業を通じて、お互いの関係性をもっと深め、産地のことを多くの人に伝えてもらいたいです。
組合員のみなさんにはぜひ「夢都里路くらぶ」の作業を通じて、お互いの関係性をもっと深め、産地のことを多くの人に伝えてもらいたいです。

JA加美よつば 菅原 響さん
\オンライン開催です!/
8月30日(土)夢都里路くらぶフェア開催!
8月4日(月)からチラシを配布します。
8月30日(土)夢都里路くらぶフェア開催!
8月4日(月)からチラシを配布します。
*夢都里路くらぶの募集内容やフェアなどの詳しい情報はこちらから
https://yutoliro.jp/
https://yutoliro.jp/
国内生産を追求するとともに、提携生産者との関係を深める機会をつくります
家庭で消費する基本の食材であり、加工品の原料にもなる一次産品*をつくり、食べ続けていけるように、国内自給力アップをめざしています。さらに組合員と提携生産者が互いの声を聞き、現場を知ることを目的に、さまざまな交流の機会をつくっています。
* 一次産品: 青果物やお米、牛乳、鶏卵、肉類など、自然からとったままの状態で、加工されていないもののことをいいます
家庭で消費する基本の食材であり、加工品の原料にもなる一次産品*をつくり、食べ続けていけるように、国内自給力アップをめざしています。さらに組合員と提携生産者が互いの声を聞き、現場を知ることを目的に、さまざまな交流の機会をつくっています。
* 一次産品: 青果物やお米、牛乳、鶏卵、肉類など、自然からとったままの状態で、加工されていないもののことをいいます

★生活クラブ食べるカタログ 2025年7月5回(30週)より転載しました。
【2025年7月14日掲載】