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えがおでつなぐ食・農・環境・まちづくり
第3回全国オーガニック給食フォーラム in 小山に生活クラブが参加

第3回オーガニック給食フォーラムの会場となった小山市立文化センターに 2日間で延べ1,000人以上が来場。

生活クラブ連合会は、2022年に東京で開催された「第1回全国オーガニック給食フォーラム」をきっかけに、翌年発足した「全国オーガニック給食協議会」に参加しています。
2026年7月25、26日、「第3回全国オーガニック給食フォーラム」が栃木県小山市で開催され、生活クラブの組合員と事務局が参加しました。

さまざまな角度からオーガニック給食を考える

2026年の開催地となった栃木県小山市は、2054年の望ましい市の姿を描いた「田園環境都市おやまビジョン」の目標として「すべての市民のより良い暮らし(ウェルビーイング)の実現」を掲げています。  小山市内では、渡良瀬遊水地の豊かな採餌環境に支えられ、コウノトリの野外繁殖が7年連続で確認されています。2023年にはオーガニックビレッジを宣言し、ふゆみずたんぼ・有機農業の推進に力を入れ、 学校給食での有機米導入100%を目標に取り組んでいます。

フォーラムでは、オーガニック給食の先進事例や有機農業の可能性について理解を深めるため、多彩な講演や報告が行なわれました。基調講演では、舘野廣幸さん(NPO法人民間稲作研究所理事長)が「有機農業と農法について」をテーマに講演し、有機農業の実践と展望について解説しました。 また、古沢広祐さん(國學院大學研究開発推進機構客員教授)は、「食・農・環境・まちづくりと世界の潮流」をテーマに登壇し、持続可能な社会づくりに向けた国内外の課題と動向を紹介しました。さらに、韓国のオーガニック無償給食の取組報告や、「なぜ私たちはオーガニック給食をめざすのか」をテーマとした座談会、エディブル・スクールヤードの実践事例発表などを通じて、食・農・環境を結びつけた学びと地域づくりの可能性が共有されました。

また、「有機農法」「給食体制」「生産・流通・消費」「アグロエコロジー」「生物多様性」などをテーマとする分科会では、 研究者、行政関係者、生産者、JAの代表らが、参加者とともに幅広い視点から議論を深めました。

フォーラム会場に展示された小山市の学校給食

白熱した分科会報告から生まれた大会宣言

2日目には、有機稲作圃場でのエクスカーションや田んぼのいきもの調査が実施され、参加者は地域の自然環境と有機農業の関わりを体感しながら学びました。その後、山田正彦さん(元農林水産大臣)が「日本農業再生のために」をテーマに講演し、日本農業の課題と展望について提言を行ないました。フォーラムの最後には、各分科会の報告をもとに活発な意見交換が行なわれ、 その結果、フォーラムのテーマでもある「えがおでつなぐ食・農・環境・まちづくり」宣言が採択されました。この宣言は、食と農、環境、まちづくりを一体的にとらえ、オーガニック給食を通じて子どもたちの未来と持続可能な地域づくりを進めていくことを掲げたものです。
 
 
第3回全国オーガニック給食フォーラム in 小山で行われた8つの分科会の議論を集約した図。フォーラム宣言への反映を目的に作成され、食と農、環境、まちづくりという枠組みのなかに各分科会のキーワードを位置づけている。

給食に地場野菜を取り入れる重要性を実感

フォーラムに参加して、加藤政子さん(23区南生活クラブ)は、「子どもたちの未来を支える食と農の大切さを改めて実感しました」と言います。地域で「食と農」をテーマに活動している堤優美子さん(多摩南生活クラブ)は、給食について「自治体との温度差に、もやもやした気持ちでしたが、給食には課題が多いことを学び、今後の進め方のヒントをいただきました」と話し、これからの活動への抱負を語りました。

フォーラムでは、給食に地場農産物を取り入れることが有機栽培の拡大につながっている事例が紹介されました。牧野千恵子さん(北東京生活クラブ)は、「 地場生産者の野菜を食べたいという願いが、将来的には有機栽培の広がりにつながると感じました」と言います。

フォーラムの最後に、第4回オーガニック給食フォーラムは2年後の2028年に京都府亀岡市で開催されることが発表されました。これからも生活クラブは、全国オーガニック給食協議会への参加を通じて、学びやネットワークを活動に活かしていきます。

生活クラブからの参加者と栃木県小山市の浅野正富市長
【2026年9月30日掲載】
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