行政に働きかけをし、2005年の秋には久里浜小学校に移ることができた。それから、毎年のように利用希望者が増え、抽選をしないと受け入れきれない状況になっていった。そして、2015年度の募集時に20名ほど学童に入れない児童が出ることがわかり、熱意のある保護者とともに小学校近くの空き店舗を借りて、兄弟学童である「学童クラブゴジらんど」を立ち上げることになった。3学区から1，2年生だけで27名、しかも一人親家庭は10世帯という難しい環境での1年目となったが、ゴジラのしっぽの方から移った指導員と新規に募集したメンバーとで何とか乗り切り、現在3年目を迎えている。2017年度4月当初は、学童クラブゴジラのしっぽと合わせて総勢74名の在籍があった。
横須賀市の学童保育は民設民営で、多くの学童は保護者会運営で保護者負担が大きいことや指導員の待遇が課題となっている。W.Coで運営していることは、働く保護者にとってはメリットがあり、久里浜小の学童の方には、わざわざ学区変更をして入りたいという家庭も増えたため、公平さを保つためにルールを決め、また保護者が運営に関わらないと学童に対しての関心も薄れるため、学童は指導員と保護者との共同保育であるということも打ち出し、保護者会も組織している。
また、小学校に入った当初は、学校側との関係づくりも難しいものがあったが、経験を重ねた現在、良好なものとなっている。また、子どもたちは、学校での顔、家庭での顔、そして学童で見せる顔はそれぞれ違うため、保護者との信頼関係づくり、保護者同士をつなぐ活動、学校の担任の先生との懇談依頼など大人同士の関係性づくりはもちろん、一番の当事者である子どもたちとの関係性づくりが非常に重要である。そのため、専門性を向上させるためにも指導員会や行政研修に参加し、チームワークの構築にも気を配っている。