保育園のある一帯は、米軍厚木基地の北側に位置し飛行機騒音があることから“泉の森”という緑地が残されています。保育園の子どもたちが歩いて行けるこの森を活用し、四季を体感できる外遊びを中心とした保育を行っています。からだをたっぷり動かしたあとは、和食中心の「おうちごはん」。放射能対策なども含めて、からだと心をつくる食には力を入れてきました。
また、一時預かり保育や園開放、多胎児や妊娠中の方の支援など、家庭で子育てしている方々をサポートする事業も、同時に取り組んできました。子育て世帯にとって就労支援だけではなく、リフレッシュ支援の必要性を実感するとともに、支援が必要な困難な家庭とつながることも多くありました。
そこで、地域のなかで安心して子育てを楽しめるよう、すべての子育て家庭を応援できる場を拡げていきたいと思い、2015年9月にW.Co森のはらっぱのメンバーで、新たなNPO法人を立ち上げました。5年の実績をもとに、運営法人の変更と保育園の認可を県から得ることが出来ました。2016年4月からは、「NPO法人さくらの森・親子サポートネット」を運営法人とし、さくらの森保育園の運営と、新たに小規模保育園さくらのつぼみ保育園を開園しました。
さくらのつぼみ保育園が入ってるマンションの辺りは、卒園児を含め小学生の放課後のたまり場になっていること、支援が必要な家庭とつながることが多いことから、法人全体のフリースペースとして「みんなのスペースわにわに」を、さくらのつぼみ保育園の隣に確保しました。
そしてそこで、2017年3月こども食堂「わにわに食堂」、7月「親子のひろば」をスタートしています。
W.Co森のはらっぱ　伊知地るみ（NPO法人さくらの森・親子サポートネット　理事長）