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生協の食材宅配【生活クラブ】
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消費材Step Up点検 2020年

消費材Step Up点検 組合員と生産者でよりよい消費材を育てるために

組合員と生産者が一緒に確かめ、これからの消費材に生かします
消費材Step Up点検は、単なる見学会とは違います。見学会では製造工場などを案内してもらい生産者から話を聞きますが、消費材Step Up点検は、組合員自らが点検する内容を決め、生産者に質問や意見をして、双方で確認し合います。
見てわかる!消費材Step Up点検

わたらい一番茶 煎茶
有機わたらい一番茶煎茶の場合
実際に生産現場に行くことで、消費材についてもっと詳しく知ることができます。2019年度に行われたStepUp点検を例に、全体の流れを追ってみましょう。
 STEP 1  消費材の選定・申し込み(3ヵ月前~)
組合員が点検をしたい消費材を選び生産者に依頼、日程を調整します。
 STEP 2  事前学習会(1ヵ月前~)
消費材の企画書や自主基準登録などの資料をもとに学習します。質問や当日確認したい項目などをまとめます。
 STEP 3  点検当日(2019年11月20・21日)
現地へ行き、消費材の生産現場や工程などをチェックします。
この点検では、堆肥づくりから茶葉の一次加工、出荷前段階までの製造工程全体を確認しました。


農薬や化学肥料に頼らず茶を栽培。自然の状態に近い畑なのでキジの姿も
堆肥づくり
生産者自前の堆肥化施設で、茶畑に使う堆肥をつくります。堆肥には、しめじの培養土や鶏糞、他の提携生産者からの鰹節の煮がらなどを再利用しています。

堆肥の原料置き場
荒茶を確認
茶葉を蒸し、揉んで乾燥させるなどの工程を経て、茶葉を一次加工した状態の「荒茶」にします。荒茶の出来はお茶自体の品質に影響するため、加工時には機械だけでなく、手に取って確かめ調整します

写真は仕上茶製造工程の最初の茶葉
目視検査
荒茶を機械にかけ、ふるい分けや切断をして形を整え、乾燥させた「仕上茶」にし出荷します。異物は目視検査とマグネットを使って取り除きます。

確認できたこと
すべての茶畑で有機JAS認証!
提携する茶園の、すべての畑で有機JAS認証を取得し、ASIAGAP認証※も生産にかかわる53人が取得。栽培のルールを統一し、安定した品質になるように努めています。
※一般財団法人日本GAP協会による日本及びアジアにおける安全で適切な農業のあり方をまとめた認証制度

生産者がつながり
茶葉を一貫生産堆肥や茶葉の生産から荒茶・仕上げ茶までそれぞれ連携がとれているので、お茶を一貫生産できています。
<茶葉の生産:わたらい茶生産者グループ>⇒<荒茶製造工程:荒茶製造茶>⇒<仕上茶製造工程・出荷:㈱新生わたらい茶>

規格外の茶葉も捨てずに有効活用!
規格外の茶葉が、提携生産者である三重県漁業協同組合連合会の養殖魚の餌に使われていて、生産者同士のつながりも確認できました。
組合員の声
横浜みなみ生活クラブ 籠嶋雅代さん
点検を通じて消費材を深く知ることができました生産現場へ行くと、確認項目以外にも生産者をとりまく環境や地域との関係性も知ることができます。この点検では、新生わたらい茶が茶葉の生産者と長く培ってきた信頼関係があるからこそ、良質のお茶をつくることができるのだと分かりました。現地で確認したことを多くの組合員に伝え、利用につなげていきたいです。
 STEP 4  点検後(1ヵ月~2ヵ月後)
現地点検で確認したことや参加者一人一人の意見を踏まえて、報告書をまとめます。また、点検した内容を伝える広報紙を作成し、消費材の利用につながるよう活動します。

消費材の生産現場が丸ごと分かる広報紙ができた!!
生産者のコメント
消費材Step Up点検が生産現場を振り返る機会になりました

株式会社新生わたらい茶 山口孝幸さん
茶葉の栽培から製造までの現場を見ながら、私たちがこだわって取り組んできたことを確認してもらえたのが、何よりもうれしかったです。さまざまな質問や意見に答えるなかで、自分たちが日々行なっていることについて再認識できました。
農業を取り巻く環境は厳しさを増していますが、みんなで課題を解決しながら持続可能な農業を目指して頑張ります。今後も組合員の皆さんとともに歩んでいきたいと思います。

2019年度は32品目の消費材を確かめました。

その中から3つの消費材の点検に参加した組合員の声を紹介します。

2020.2.5 焼売
マルハニチロ株式会社
製造元:マルハニチロ 広島工場


生活クラブ大阪 小野田郁子さん
工場見学と違い、点検は自分たちで確認したいところを決めて見ることができるので、緊張感と充実感があります。点検を通じて改めて消費材の価値を知ることができ、生産者への信頼感も増しました。

湘南生活クラブ 上石理恵さん
消費材について深く学び、生産現場を知ることで、さらに消費材への愛着も湧き、良さを伝えたくなりました。

2019.9.26,27 紅鮭ほぐし
北海道漁業協同組合連合会
製造元:株式会社道南冷蔵 函館工場


多摩きた生活クラブ 竹原弘美さん
点検に参加したことのある組合員に教えてもらいながら、自分なりの疑問や確認したい点を考えることができました。生産者に自分の意見を直接伝えることができ、それが消費材の向上にもつながるのが点検の醍醐味だと思います。

生活クラブ埼玉 岩本範子さん
生産者だけでなく、消費材の製造に関わる方々にも組合員の存在を知ってもらう機会になりました。自分たちが消費材に求めていることや、生産者への想いを直接伝えられる場でもあります。

2019.10.31 ふんわりチーズドッグ
株式会社ミサワ食品
製造元:株式会社東京下町らぼ 三郷工場


生活クラブ山梨 二村崇子さん
生産者が消費材をつくるためにできる限りの努力、工夫を重ねていることを目の当たりにし、もっと応援したいという気持ちが強まりました。

生活クラブやまがた 長澤暁美さん
生産現場で、自主基準の項目を生産者と組合員とでていねいに確認しました。この点検に参加して、今まで以上に自信をもって消費材を勧められるようになりました。

★『生活クラブOPINION』2020年9月2回号を転載しました。
 

【2020年8月24日更新】
 



 
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