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生協の食材宅配【生活クラブ】
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「持続可能な生産と消費」推進制度(消費材Step Up点検)

安心して利用できる消費材をめざして
消費材は自主基準の規格を満たしデビューしても、そこで「完成品」にはなりません。デビュー後も、安全面・健康面・環境面の課題を意識し、さらなる向上をめざします。そのための独自の仕組みが「持続可能な生産と消費」推進制度です。
日々必要なものだからこそ、誰もが安心して食べ、使える消費材にすることが、健康で安心して暮らせる社会の基礎をつくります。

「持続可能な生産と消費」推進制度の仕組み

★生活クラブ食べるカタログ 2023年9月4回(39週)より

消費材の利用・改善・向上
消費材をつくり育てる(生産者)
生産者は、組合員から出された意見や指摘を受け止め(時に検討し)、消費材の品質と生産管理レベルのさらなる向上に取り組みます。
消費材のよさを知り、使って育てる(組合員)
組合員は、消費材の優れた点やおいしさの理由、生産者のこだわりなどについて、広報紙や会話などを通じて、多くの組合員に伝え、利用拡大につなげます。

自主基準の新設・改定
生活クラブでは、消費材10原則に基づき、農業・漁業・畜産・加工食品・生活用品・容器包装・放射能の分野ごとに具体的に自主基準を定めています。
自主基準には消費材に求める規格仕様と実現したい(目指すべき)推奨レベルがあります。必要に応じて自主基準は新設・改定がなされます。

自主基準の取り組み報告
生産者は消費材ごとに、自主基準の達成度合いを点検します。その結果と生産者が消費材向上のために取り組んでいることを、生活クラブに毎年報告します。これを「自主基準登録」と呼びます。

消費材Step Up点検
組合員は生産現場(製造現場や圃場など)を訪れ、消費材がどのようにつくられているかを確認します。現場では特に聞きたいこと、点検したい内容に的を絞って見ていきます。
生産者は組合員の要望に応じて情報を開示し、消費材の原材料や生産工程、工場内の設備などを公開。組合員の質問に答えます。
組合員は確認したことや意見を点検報告書にまとめ、生産者に伝えます。課題があった場合は指摘します。

消費材10原則に基づく自主基準


自主基準は「生活クラブの消費材10原則」に基づき、組合員と生産者の代表が話し合い、合意をもって一つひとつ定めています。消費材の品質を支え、向上させる自主基準の事例を「消費材10原則」の内容とともに紹介します。


第1原則 安全性を追求します

食品添加物や農薬の使用を限りなく削減するとともに、独自の放射能検査を実施することで食品の安全を確かなものとします。人体や食品に直接触れるものへの化学物質の使用についても安全性を追求します。
  • 農薬の不使用または指定した毒性の強い農薬の削減を推奨
  • プラスチック製容器包装に使用される添加剤の削減を推奨
  • 国の認定820品目に対して、表示義務のある加工食品は86品目のみを許容
  • 自主基準値を超える消費材の供給停止


第2原則 遺伝子操作された原材料は受け入れません

生命の倫理に反し、企業による種の支配を招く“食べ物の遺伝子操作”に反対します。原材料だけでなく、飼料などにおいても遺伝子組み換えのものは使わないことを基本とします。


  • 万が一、原材料に遺伝子組み換え作物を使用する場合はその旨を表示
  • 遺伝子組み換え飼料の不使用を推奨
  • 【例】「甘口カレールウフレーク」 
    包材の裏面に「遺伝子組み換え対策情報」が記載されています
  •  
    「食べるカタログ」には、対策状況がわかるマークが表示されています


第3原則 国内の自給力を高めます

共同購入を通じて、生命の産業である農業・林業・漁業・畜産業の持続力を高めます。飼料や原材料についても国内自給力の向上をはかり、持続できる生産体系と食料の安定確保、地域の環境保全に尽力します。
  • 担い手や環境教育の機会づくりを推奨
  • 国産畜種の導入を推奨
  • 国産原材料(8割以上)の使用を推奨


第4原則 公正で責任ある原材料の調達をめざします

原材料の生産環境における生物多様性や、生産に従事する人々の人権に配慮した責任ある調達をめざします。また、外国産原材料・海外産品にもフェアトレードとトレーサビリティを追求します。

  • 生産者の自立を助ける輸入原材料の使用を推奨
  • 消費材に20%以上配合している外国産原材料について、生産者や安全性などを調査
生産者は毎年、収穫時期の7月に産地のブラジルを訪ね、「森のコーヒー」の点検を行っています

第5原則 素材本来の味を大切にします

人工的に精製された化学調味料には頼らず、素材本来の味を大切にします。そして、さまざまな食材をバランスよく食べる知恵や文化を共有し、健康で豊かな食を実現します。

  • 家畜の生理・生態に適したストレスのかからない飼養環境の整備を推奨
  • 調味料(アミノ酸)など、不要な食品添加物の使用禁止
L’sポークウィンナーと一般的なウィンナーの比較


第6原則 有害化学物質を削減します

“疑わしきは使わず”という予防原則に基づき、健康をおびやかし環境を破壊するおそれのある化学物質の使用を減らすとともに、環境への放出を削減します。

  • 製造現場では手洗い用の合成洗剤をやめ、せっけんの使用を推奨
  • 環境ホルモン物質を含む原料の不使用を推奨
  • L’s肉厚わかめの生産者である重茂漁協の生産加工場では合成洗剤を使用していません


第7原則 3Rを推進し、さらなる資源循環をすすめます

消費材の生産、流通、消費段階での3R(リデュース、リユース、リサイクル)を推進します。最終的に処分をせざるをえない廃棄物を削減し、さらなる資源循環をめざします。

  • ガラス素材のリユースびん(Rびん)の使用を推奨
  • 製造過程で発生する廃棄物を肥料に使用するなどリサイクルの実施を推奨


第8原則 温室効果ガスの排出削減をすすめます

消費材の生産から流通、消費、廃棄に至るすべての過程で排出する温室効果ガスについて、未来の責任を果たすべく、長期的な視野に立った数値目標をもって継続的に削減をすすめます。

2018年度に、消費材の全分野を対象とした省エネルギーと創エネルギーに関する推奨基準を新設

※省エネルギー無駄を省いた効率的な利用
※創エネルギー再生可能なエネルギーなどを活用

年間18000MWhの発電量を見込む、生活クラブのメガソーラー「庄内・遊佐太陽光発電所」(山形県飽海郡遊佐町)


第9原則 積極的に情報を開示します

安全・健康・環境に影響を及ぼす情報については、たとえ不利益につながる情報であっても積極的に開示します。



原材料や消費材の残留農薬や重金属類、放射能などを自主的に検査し報告することを推奨


放射能検査結果をwebで公開中

 


第10原則 独自基準を定め、自主的な管理をすすめます

原材料の調達から生産、流通の各段階で独自の基準を定めて、自主的な管理と点検をすすめます。そして、共に学び、高め合うことができる制度を継続・発展させます。
 
各自主基準の項目は「推奨レベル」「標準規格」「要改善規格」の三種類で構成しています。

推奨レベル:到達・実現を推奨する内容
(例)除草剤の不使用、畜産での飼料米の導入、養殖での水産用医薬品の不使用など

標準規格:守るべき水準。
(例)許容していない食品添加物の不使用など

要改善規格:早期に改善することが必要
(例)毒性の強い農薬の使用など
★『生活クラブOPINION』2019年5月4回号の記事を転載しました。

消費材Step Up点検


生活クラブの消費材Step Up点検は「おおぜいの自主監査」として1997年に始まり、組合員が提携生産者と一緒に続けてきた活動です。消費材を生活クラブ独自の「自主基準」と照らし合わせ、どのくらい達成しているか確認しています。
活動を続けている理由と実際の点検について、2週にわたって紹介します。

Q1 Step Up点検ってなに?

組合員が提携生産者のもとを訪れ、消費材の原料や製造工程を点検します。一般的な工場見学とは違い、生産者とともに消費材を開発し利用する組合員が主体となって行なうのが大きな特徴です。製造現場でどんな点をチェックするか決めるために、組合員は点検対象について学んで深く知る必要があります。

 

Q2 なぜ消費材を点検するの?

消費材をつくり利用し続けるために、改良できる点があるか確認するためです。生活クラブでは、消費材の共同購入を通じて持続可能な社会の構築をめざしています。提携生産者はそのパートナーとして、組合員に原料や製造工程などを開示します。一般的には消費者が入れないような工場の中まで組合員がチェックできるのは、提携生産者との信頼関係がある証でもあります。

 

Q3 この活動にどんな効果があるの?

消費材や自主基準は、今ある形が完成ではありません。点検後、提携生産者は原料や製造工程の見直しなどを検討。参加した組合員は、周りの組合員にその消費材の魅力を伝え利用をひろげる活動を行ないます。おおぜいで利用し続けることがよりよい品質づくりを支え、消費材のステップアップにつながります。さらに点検を通じて組合員と提携生産者がお互いの理解を深めあえることも、持続可能な生産を後押しする力になっています。

自主基準とは

持続可能な社会をめざして消費材をつくり続けるために、生活クラブが独自に定めている基準です。原料や食品添加物をはじめ、包材やエネルギーなどにも基準を設定。その中のめざすべき項目について、提携生産者は消費材ごとに達成しているか否かを毎年登録しています。
 
★生活クラブ食べるカタログ 2024年9月2回(37週)より転載しました。
 
【2024年8月29日掲載】

さまざまな消費材について生活クラブの組合員が提携生産者と行なっている「消費材Step Up点検」。2023年度には24回の点検が行なわれ、のべ212人の組合員が参加しました。生産現場でどんなことを確認し、参加した組合員と提携生産者が何を感じたのか見てみましょう。

どんな風に点検するの?

一般的な工場見学とは違い、組合員が対象の消費材について学習してから点検に臨みます。事前に提携生産者へ質問したり同種の商品を調査したり、食べものについてより深く知ることにもつながっています。
 

2023年11月6日点検実施


共同購入が始まったのは1981年。当時は輸入原料で酸化防止剤を使った干物が多いなか、国産の原料を使用。消費材の真塩のみを使って色々な魚の干物を作っています。
11名の組合員が真あじ開きの工場を訪問しました 
 
手作業で次々とさばかれていく真あじ 

袋詰めの前に、人の目で一枚ずつチェックします
 

4枚を1袋に入れて箱詰めされ、組合員のもとへ
生活クラブ神奈川の組合員が静岡県沼津市にある工場を点検しました!

点検でわかったこと

冷凍された国産真あじを井戸から汲みあげた海水に30分ほど浸して解凍してから手早くさばいて塩水漬けにし、鮮度を保っています。
 
工場内では合成洗剤を使わずに高圧洗浄機で掃除。(株)生活クラブエナジーを通じて再生可能エネルギー由来の電力を使用するなど環境に配慮しています。
※組合員や生活クラブ関連施設などに電気を供給する電力会社。
 
沼津市内の水産関連会社の組合で加工場を設立し、さばいた魚の残渣から養殖魚用飼料の原料などを生産しています。
 組合員のコメント 

生活クラブ神奈川 萩原 つなよさん

消費材は今が完成形ではなく、提携生産者と育てていくものです。質問にも真摯に答えてくださり、消費材への愛着が増しました。こうして提携生産者と一緒につくっているから消費材は安心なんだと実感できます。
 
 生産者のコメント 

(有)奥和 奥村 太郎さん

組合員を迎えるのは緊張しますが、注目してもらえることをうれしく思っています。生産現場で働く職人にとっては、実際に干物を食べている人から声をかけてもらう機会でもあり、やりがいにつながっています。


生活クラブの消費材は、作られた背景を知って食べられることが大きな特徴です。
「消費材Step Up点検」を通じてその背景を直接確認し、食べる人と作る人が一緒に消費材を向上させることをめざしています。
 
情報開示と自主管理を基本とし、みずから考え、決め、行動します
生活クラブでは消費材の原料から生産工程、包材などについて独自の基準を設けています。基準に沿ってつくられた消費材を組合員が点検して改良することで、「持続可能な生産と消費」をめざしています。

★生活クラブ食べるカタログ 2024年9月3回(38週)より転載しました。
 
【2024年9月2日掲載】

 
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