トップ 〉 活動・とりくみ 〉 食の安全へのとりくみ 〉 「持続可能な生産と消費」推進制度(消費材Step Up点検) 〉 消費材Step Up点検 2023
生活クラブの「消費材Step Up点検」は、組合員が消費材の原料や製造工程を直接確認する活動です。
「おおぜいの自主監査」として始まり、20年以上も続けてきました。この活動を通じて生活クラブがめざしていることや、2022年に行なわれた点検の内容を2週にわたって紹介します。
より安心して利用できるように、改良できる点があるか確認するためです
生活クラブでは、生産者と消費材をつくり利用することで、健康で安全な社会をめざしています。より安心して利用できる消費材に改良するために、「持続可能な生産と消費推進制度」があります。
そのなかで消費材づくりの指針となるのが自主基準です。食材はもちろん、包材やエネルギーなどにも基準を設けており、毎年見直されて必要に応じて改定されています。
指針となる「自主基準」も消費材もステップアップを続けています
自主基準には守らなくてはならない項目と、めざすべき推奨項目があるため、生産者は自主基準に対する到達度を自主基準登録として生活クラブに毎年報告します。組合員はその内容をもとに、消費材を点検し、生産者と一緒に改善点を模索します。これが「消費材Step Up点検」です。自主基準も消費材も、繰り返し見直すことでよりよい品質をめざしています。
組合員が主体の点検活動
「消費材Step Up点検」は、組合員が主体となってすすめられる活動です。メンバーで点検する消費材をえらび、事前に学習してから生産現場へ赴き、点検しています。コロナ禍の時期には、オンラインで実施しました。
この活動は、消費材の情報開示はもちろん、製造に関わる生産者と組合員が交流する機会にもなっています。生活クラブでは「消費材Step Up点検」を重要な活動として2030年までの実施目標(2030目標)を定め、引き続き積極的な開催をめざしています。
2022年度の「消費材Step Up点検」は、オンラインを中心に行なわれました。合計25回の点検が実施され、のべ291名の組合員が参加しています。実際にどのような消費材を点検し、どんなことを確認したのか見てみましょう。
Step Up点検とは?
消費材が自主基準に沿ってどのように作られているか、組合員が原料や製造工程を点検する活動。改良できる点はないかなど生産者と意見交換し、よりよい消費材づくりにつなげています。
消費材Step Up点検の主な流れ
<Step Up点検 現地点検報告>
重茂漁協協同組合では、海の環境を守るために地域ぐるみでせっけんの使用をすすめています。作業前中後の手洗いにも、せっけんを使用していると確認できました。
消費材の製造過程で出るわかめの切れ端なども、海に放流するためのウニやアワビの種苗(子ども)などのえさとして活用しています。
重茂業協同組合の本所ビルでは、再生可能エネルギーの割合が高い「生活クラブでんき」の電力を利用しています。
「消費材Step Up点検」で組合員のみなさんとお話すると、私たちとは違った視点でアイディアや意見をもらえます。肉厚わかめの点検だけでなく、長年続けているせっけんの普及活動にも共感していただいたのがうれしかったです。
またお話しできる機会を楽しみにしています。
風味のよいカスタードクリームをつくるために、バニラビーンズから作られた香料は外せないことを確認。原料の粉類が衛生的に保管され、作業員の白衣は毎日クリーニングされています。
組合員の要望によって生まれた、手軽なチューブタイプ。主に辛みの強い茎部分を使用。原料わさびの残留農薬検査も定期的に実施されています。
消費材Step Up点検 2023年
生活クラブの「消費材Step Up点検」は、組合員が消費材の原料や製造工程を直接確認する活動です。
「おおぜいの自主監査」として始まり、20年以上も続けてきました。この活動を通じて生活クラブがめざしていることや、2022年に行なわれた点検の内容を2週にわたって紹介します。
より安心して利用できるように、改良できる点があるか確認するためです
生活クラブでは、生産者と消費材をつくり利用することで、健康で安全な社会をめざしています。より安心して利用できる消費材に改良するために、「持続可能な生産と消費推進制度」があります。
そのなかで消費材づくりの指針となるのが自主基準です。食材はもちろん、包材やエネルギーなどにも基準を設けており、毎年見直されて必要に応じて改定されています。
指針となる「自主基準」も消費材もステップアップを続けています
自主基準には守らなくてはならない項目と、めざすべき推奨項目があるため、生産者は自主基準に対する到達度を自主基準登録として生活クラブに毎年報告します。組合員はその内容をもとに、消費材を点検し、生産者と一緒に改善点を模索します。これが「消費材Step Up点検」です。自主基準も消費材も、繰り返し見直すことでよりよい品質をめざしています。
組合員が主体の点検活動
「消費材Step Up点検」は、組合員が主体となってすすめられる活動です。メンバーで点検する消費材をえらび、事前に学習してから生産現場へ赴き、点検しています。コロナ禍の時期には、オンラインで実施しました。
この活動は、消費材の情報開示はもちろん、製造に関わる生産者と組合員が交流する機会にもなっています。生活クラブでは「消費材Step Up点検」を重要な活動として2030年までの実施目標(2030目標)を定め、引き続き積極的な開催をめざしています。
★生活クラブ食べるカタログ 2023年9月4回(39週)より転載しました。
【2023年9月11日掲載】
2022年度の「消費材Step Up点検」は、オンラインを中心に行なわれました。合計25回の点検が実施され、のべ291名の組合員が参加しています。実際にどのような消費材を点検し、どんなことを確認したのか見てみましょう。
Step Up点検とは?
消費材が自主基準に沿ってどのように作られているか、組合員が原料や製造工程を点検する活動。改良できる点はないかなど生産者と意見交換し、よりよい消費材づくりにつなげています。
消費材Step Up点検の主な流れ
<Step Up点検 現地点検報告>
重茂(おもえ)漁業協同組合「肉厚わかめ」を点検!
点検日…2022年9月7日
参加者…組合員7名、重茂漁業協同組合 後川良二さん・木村篤人さん
(コロナ感染拡大を防ぐため、オンラインで行ないました)
岩手県重茂半島の豊かな海で育てられた「肉厚わかめ」。
その名の通り肉厚で風味がよく、組合員に長年愛されている消費材です。
今回の点検では、原料の品質から工場の衛生管理まで幅広く確認しました。
参加者…組合員7名、重茂漁業協同組合 後川良二さん・木村篤人さん
(コロナ感染拡大を防ぐため、オンラインで行ないました)
岩手県重茂半島の豊かな海で育てられた「肉厚わかめ」。
その名の通り肉厚で風味がよく、組合員に長年愛されている消費材です。
今回の点検では、原料の品質から工場の衛生管理まで幅広く確認しました。
■点検を通じて確認できたこと
重茂漁協協同組合では、海の環境を守るために地域ぐるみでせっけんの使用をすすめています。作業前中後の手洗いにも、せっけんを使用していると確認できました。
消費材の製造過程で出るわかめの切れ端なども、海に放流するためのウニやアワビの種苗(子ども)などのえさとして活用しています。
重茂業協同組合の本所ビルでは、再生可能エネルギーの割合が高い「生活クラブでんき」の電力を利用しています。
■消費材Step Up点検を終えて
組合員の声 ますますファンになりました
生活クラブ東京 加藤 りえさん
わかめが収穫されてからも、手間がかかることを実感。海を守るために、川上の環境保全などを続けていることも知りました。今年度は組合員の会議に報告書を提出しましたが、今後はSNSなども活用して消費材の価値を広めたいです!
生産者の声 消費者ならではの視点が新鮮!
重茂漁業協同組合 後川 良二さん
「消費材Step Up点検」で組合員のみなさんとお話すると、私たちとは違った視点でアイディアや意見をもらえます。肉厚わかめの点検だけでなく、長年続けているせっけんの普及活動にも共感していただいたのがうれしかったです。
またお話しできる機会を楽しみにしています。
2022年度に点検した消費材から2品目を紹介!
風味のよいカスタードクリームをつくるために、バニラビーンズから作られた香料は外せないことを確認。原料の粉類が衛生的に保管され、作業員の白衣は毎日クリーニングされています。
組合員の要望によって生まれた、手軽なチューブタイプ。主に辛みの強い茎部分を使用。原料わさびの残留農薬検査も定期的に実施されています。
組合員と生産者がお互いに納得できる消費材づくりをめざして
点検に参加した組合員は報告書を作成します。確認できたことを広報誌を作って組合員に知らせ、利用を広げる活動を必ず行ないます。生活クラブの「消費材Step Up点検」は、製造に関わる生産者が消費者と話す貴重な機会でもあります。双方が納得してつくり、食べ続けていくための大切な活動です。
独自の基準による管理と組合員主体の点検をすすめます
生活クラブの消費材は、原材料の調達から生産や包材について独自の基準を設けています。基準に沿ってつくられた消費材を組合員による点検を通じて改良することで、サステイナブルな生産と消費が続くことをめざしています。
生活クラブの消費材は、原材料の調達から生産や包材について独自の基準を設けています。基準に沿ってつくられた消費材を組合員による点検を通じて改良することで、サステイナブルな生産と消費が続くことをめざしています。
★生活クラブ食べるカタログ 2023年10月1回(40週)より転載しました。
【2023年9月18日掲載】
多くの組合員が消費材を知り、かかわることで持続可能な生産を支えます
生活クラブでは、SDGs(持続可能な開発目標)の理念に通じ、特に推進すべきことを「生活クラブ2030行動宣言」としてまとめています。11番目に掲げた「情報開示と自主管理を基本とし、自ら考え、決め、実行します」は、生活クラブならではの目標です。そして消費材StepUp点検は、自主管理を体現している活動です。
より多くの組合員がふだん利用している消費材を理解し、利用を広めていくことが、持続可能な生産を支える力になります。あなたも消費材StepUp点検に、参加してみませんか?
より多くの組合員がふだん利用している消費材を理解し、利用を広めていくことが、持続可能な生産を支える力になります。あなたも消費材StepUp点検に、参加してみませんか?