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生協の食材宅配【生活クラブ】
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消費材Step Up点検 2021年

消費材Step Up点検 組合員と生産者でよりよい消費材を育てるために

生活クラブでは組合員と生産者が対等の立場に立ち、生産現場の点検などを通じてともに見直しを重ねています。
互いに協力しあって、今、そして次世代にわたり安全に、安心して食べ、使える消費材になるように育てていきます。

20年以上の点検活動で培った消費材の質を今後も高めていきます
生活クラブの「消費材Step Up点検」は、1997年に「大ぜいの自主監査」として始まって以来20年以上にわたり続けられている、消費材をつくるうえでもっとも重要な活動です。実施回数は、のべ1, 244回。これほど多く自主的な点検活動を行なってきた例は他になく、生産者との信頼関係があるからこそ可能な生活クラブ独自の取組いちばんの特徴は、ふだん接する機会のない生産者と組合員とが直接対話できること。コロナ禍の影響により対面での点検が叶わなかった2020年度も、生産者とのつながりを維持するため、オンラインで点検を行ってきました。形式が変わってもともに緊張感を保ち、率直な意見を交わし続けることで、よりよい消費材へとつなげていきます。

組合員と生産者が協力し、消費材のステップアップを図ります
消費材Step Up点検は、生産者から製造工場などを案内され、話を聞くだけの見学会ではありません。組合員自らが点検する内容を決め、生産者への質問や意見を通じて双方で確認しあい、よりよい消費材づくりに積極的に生かしていく活動です。
わたらい一番茶 煎茶
牡蠣味調味料の場合
オンラインでも生産現場を見ることで、消費材についてもっと詳しく知ることができます。
2020年度に行なわれた消費材Step Up点検を例に、全体の流れを追ってみましょう
 STEP 1  消費材の選定・申し込み(3ヵ月前~)
組合員が点検をしたい消費材をえらび生産者に依頼、日程を調整します。オンラインで選択肢が広がりました。
 STEP 2  事前学習会(1ヵ月前~)
消費材の企画書や自主基準登録などの資料をもとに学習し、質問や当日確認したい項目などをまとめます。事前学習をしっかりすることで点検が充実します。
 STEP 3  点検当日(2020年10月14日)
本来は現地へ行き、消費材の生産現場や工程などをチェックします。
2020年度はオンラインで開催。生産者が用意した写真や動画をモニターでチェックしながら、工場内の設備や製造工程を確認しました。

 


カキは広島の9つの海域からサイズを指定せず入荷しています。

 
海でカキが育つ過程で金属などの異物を取り込む恐れが……。
むき身作業時に割れたものや規格外のサイズのものなど、無選別のカキを使っています。


 
カキをひと粒ずつ冷凍することで異物混入対策を強化!
以前はカキのむき身をブロック状に冷凍していましたが、金属探知機の感度が下がることや解凍にムラが出るなどの不具合があり、2014年からひと粒ずつ冷凍したものに改善しています。


「生活クラブオリジナルのオイスターソースをつくる」を合言葉に、根本から考えてたどりついた製造方法です。
とっても重要!【カキの目視選別】1人あたり、130㎏のカキを35~40分かけて検品。この後の工程ですりつぶしてしまうので紙やプラスチックが混入していないかチェックします。

【解凍】解凍の段階で煮すぎると、たんぱく質が固まり繊維状となったものは廃棄物となるため、たんぱく質を固めないよう工夫しています。

【すりつぶし】圧力をかけてトローッとなるまですりつぶします。

 

【蒸し煮】100℃で20分、蒸気でしっかり加熱殺菌します。
確認できたこと
砂糖は保存性を高めるために使用
砂糖を使用する理由として、砂糖は甘みをつけるためではなく、糖度を上げ保存性を高める目的で使われていることが理解できた。

国の基準に沿って正しく食品安全管理
コーミは2019年に食品安全規格「JFS-B」※を取得。びん詰めされた消費材や蒸し煮直後の微生物検査に加え、正しく殺菌できているかの検証も行なっていることが確認できた。
※国際的な食品安全管理手法「HACCP(ハサップ)」に沿って制度化された日本独自の食品安全規格。

カキの旨みを丸ごとカキエキスにうま味調味料を足した一般的なオイスターソースとは違い、本品はカキを丸ごと使用していた。まさに「カキの旨みを丸ごと味わえる」調味料になっていることがわかった。
 
 STEP 4  点検後(1ヵ月~2ヵ月後)
現地点検で確認したことや参加者一人ひとりの意見を踏まえて、報告書をまとめます。また、点検した内容を伝える広報誌を作成し、消費材の利用につながるよう活動します。

 

消費材の生産現場が丸ごとわかる広報誌が完成!
組合員の声
生活クラブ山梨 二村 崇子さん
オンラインでの点検は初めてでしたが、画像や映像を繰り返し見ることでさらに知識が深まりました。改善に向けての前向きな回答も得られ、明るい未来が見えました。消費材は完成形ではないとわかったので、この点検を生かし、よりよいものにしていきたいです。
 

 
生産者の声
コーミ株式会社 鈴木 秀明さん
わが社にとっては初めてのオンライン点検でしたが、組合員の皆さんから『十分に納得できた』といった言葉をいただきうれしく思います。皆さんからの指摘を現場にフィードバックして生産につなげていきます。今後も積極的に点検を行なっていきたいです。

2020年度はすべてオンラインで開催7品目の消費材を確かめました。

そのうち2品目を紹介します。

 
2020.9.29 たまごパン
二葉製菓株式会社
製造元:本社工場(東京都)


「たまごパン」は、原料のほとんどに生活クラブの消費材を使用した人気のお菓子です。過去に何度も消費材Step Up点検を行なっていますが、今回は初のオンライン点検。組合員は、工場内部の動画や写真資料等を見ながら、主に原材料の保管状況や製造器具類の衛生管理について生産者と確認しあいました。また、国際的な食品安全管理手法「HACCP(ハサップ)」の導入についても意見交換を行ないました。

組合員の声
生活クラブ千葉 深町 知子さん
実際に現地に足を運べば、より指摘できる部分はあっただろうと思いますが、オンラインでの点検でも気づけたことはたくさんありました。たとえば、生地の成型後に使う油の使い方や箱詰めの仕方などは改善を検討していただけるとのこと。今後に向けて実りある点検になったと思います。
 

 
2020.11.17 温州みかん
西日本ファーマーズユニオン
生産元:農事組合法人 無茶々園(愛媛県)


無茶々園の「温州みかん」は、有機質肥料を使用し、化学肥料を一切使わずに栽培されています。この栽培方法をより詳しく知りたいという組合員の声を受け、収穫期を迎えたみかん畑からオンライン中継が行なわれました。また、ITを活用した栽培管理方法や、持続可能な栽培への取組みについても説明があり、今後のみかん栽培について、組合員と生産者がともに考えるよい機会となりました。

組合員の声
生活クラブ神奈川 大久保 明美さん
生活クラブの自主基準を守りながらのみかんづくりはとても難しいと聞きますが、無茶々園の方たちは自分たちの考えを形にし、多様性を生かした農業を実践していることがわかりました。
まさに、愛媛県の中でのローカルSDGs。世界を豊かにする、未来を考える生産者を応援していきたいです。

★『生活クラブOPINION』2020年10月2回号を転載しました。
 

【2021年9月27日更新】



 
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