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第一次 生活クラブ2030行動宣言


生活クラブ連合会は、第31回通常総会(2020年6月22日開催)で「第一次 生活クラブ2030行動宣言」を決定しました。

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行動宣言前文

2015年、国連で「持続可能な開発目標(Sustainable DevelopmentGoals)」が合意されました。SDGsは貧困や飢餓、気候変動など人類全体の課題を解決するための17の世界的目標です。2030年までの達成をめざし、世界各国・地域・企業・協同組合など多様な主体でさまざまな取り組みがすすめられています。

生活クラブはこれまでも「消費材」「エネルギー」「福祉・たすけあい」の各原則に表したように、生産から消費、廃棄に至るすべての過程で「安全・健康・環境」を最大限に追求してきました。そして“サステイナブルなひと、生活クラブ”をスローガンとして掲げ、限りある資源を未来の子どもたちと分かち合うことを宣言し、人々のゆたかな関係性に支えられた、希望の持てる持続可能な地域づくりにも取り組んでいます。それらはSDGsの理念に通じ、かつSDGsに留まらない独自の実践をともなった活動です。

このことを踏まえ、生活クラブのこれまでの取り組みでさらに推進すべきことを「第一次生活クラブ2030行動宣言」として取りまとめました。今後、あらたに取り組むことについても検討をすすめ「第二次生活クラブ2030行動宣言」としてまとめます。

私たち生活クラブは、関わるすべての人々とともに、これらの宣言を実行していくことを約束します。

SDGsとは?
世界では、格差と貧困、人口増加、生態系を維持できないほどの大量生産と消費、気候変動など、さまざまな問題が立ちはだかっています。SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、これらの問題を2030年までに解決することをめざした、世界共通の目標です。先進国も途上国も区別なく、「誰一人取り残さない」という理念のもと、一人ひとりが自分ごととして捉え、行動することが求められています。

 
日本国内の協同組合が、SDGsの達成に向けて活動していることを示すロゴマークです。協同組合らしく、手を取り合う仲間をSDGsカラーホイールで表現しています。

8つの重要目標

「第一次生活クラブ2030行動宣言」には8つの重要目標があります。そのどれもが、日々の選択や一歩踏み出すことで達成に近づく目標です。生活クラブに関わるみんなで、サステイナブルな未来をつくっていきましょう。

  • 1. 食料主権の考え方を基軸とした、国内生産の追求と、公正な調達を行ないます。


    命の産業である第一次産業において、種に至るまでの国内自給を追求し、生産情報の開示をすすめます。また、国内外を問わず、生産に従事する人々の人権に配慮し、合意に基づく調達を行ないます。

    国産種の自給の場合
    できるだけ国産の原材料や飼料を選び、国内自給力の向上をはかるだけでなく、種の自給にも取り組んでいます。
    一般的にたまごの親鶏は98%がヒナで輸入されていますが、生活クラブの親鶏は純国産種の「もみじ」と「さくら」です。国産のたまごを安心して食べ続けるために、日本の気候風土に適した種の維持に注力しています。
    ※食料主権:すべての国と民衆が自分たち自身の食料・農業政策を決定する権利。

  • 2. 素材本来の味、食材にまつわる知恵や文化を大切にして、健康で豊かな食の実現をはかります。


    人体に有害と考えられる添加物や薬剤の使用を限りなく削減し、健康を保つことに貢献する食材の使い方や摂り方などの情報を積極的に共有します。

    アースメイド野菜の場合
    生活クラブの野菜はすべて組合員と生産者がともに土づくりから考えた「アースメイド野菜」。
    できるだけ化学合成農薬や化学肥料を使わず、「いつ・だれが・どこで作ったか」栽培履歴が明らかです。残留農薬は国の1/10未満をめざし、放射能は1/4以下の厳しい基準で、「ずっと作り続けられ、食べ続けられる野菜」づくりに取り組んでいます。
    ※アースメイド野菜:単協の独自品では、この用語を使っていません。


  • 3. 地球の生態系を維持するため、海や陸の環境保全と気候変動対策に取り組みます。


    生物多様性をおびやかす遺伝子操作を行なった食物を扱わないことを基本とし、その生産に反対します。また、生産・流通・消費・廃棄の各段階での環境配慮とともに重点的に温室効果ガスの削減に取り組みます。

    グリーンシステムの場合
    調味料や牛乳などのガラスびんの形状を数種類に統一し、繰り返し回収・再使用しています。リサイクルよりもさらに環境負荷の少ないリユースで、容器包装ごみを削減します。
    1994年から続くこの取り組みはGarbage Reduction for Ecology and Earth’s Necessity(地球生態系のためのごみ減量)の頭文字から名付けられています。

  • 4. 原発のない社会をめざし、再生可能エネルギーの生産と普及に取り組みます。


    再生可能エネルギーによる電力をつくり、連帯と共同購入によって選択する人や事業者を増やし、原発が必要ない社会をつくります。

    生活クラブでんきの場合
    「電気も作り方が明らかなものを」と、全国の再生可能エネルギーの発電所と提携して共同購入をしています。
    子どもたちに原発のない社会を手渡すため、気候変動対策に貢献するため、そしてエネルギーの自給のための取り組みです。原発や化石燃料に頼らず、再生可能エネルギー100%の未来を志しています。


  • 5. 誰もがその人らしく、安心して生活を営める地域と社会をつくります。


    生まれてから生涯を終えるまで安心して生活を営むため、地域に必要な福祉事業および市民活動の環境整備と資源創出をすすめます。

    居場所づくりの場合
    福祉・たすけあいの土台は人と人との関係性です。居心地のよい関係性や場所にふれながら暮らすことは、安心できる生涯の支えとなります。「自分がありのままでいられる」「自分が役に立っていると感じられる」…。そのような関係性や場所を地域に広げていくことをめざします。

  • 6. 貧困と孤立を見過ごさず、自立に向けて寄り添い、支え合い、多様な居場所と働き方をつくります。


    現代社会が生み出す貧困に目を向け、広がる格差と社会的弱者を孤立させる社会構造の変革をめざして、緊密なセーフティーネットを構築します。地域の連携を強化し、誰もが役割のある、お互いがたすけあえる社会をめざします。

    フードバンクの場合
    まだ食べられるのに様々な理由で廃棄されてしまう食品を活用して、2019年に始めた生活クラブフードバンク。子ども食堂などの団体に提供しています。
    今後も組合員への呼びかけや提携生産者、地域社会と協力しながら、他のフードバンクとも連携し、責任ある消費と社会問題の解決に向け、活動を進めていきます。


  • 7. 非戦と共生の立場を貫き、平和で公正な社会をめざします。


    戦争のない世界をめざし、海外の市民との多様な交流をすすめながら、社会的・経済的な発言力を発揮します。

    コーヒー 民衆交易の場合
    組合員の産地訪問や生産者の日本への招待などを通じ、海外生産者とも「顔の見える提携」をしています。
    パプアニューギニア産「エリンバリコーヒー」では、厳しい基準を達成したコーヒー豆を農家から一般より高い値段で買い上げ、収益の一部を学校の建設などに活用している生産者と提携。
    公正な貿易でともに豊かになることをめざしています。
    ※非戦:戦争や武力による威嚇や武力の行使を否認し、戦争ではない手段・方法によって問題解決すること。

  • 8. 情報開示と自主管理を基本とし、自ら考え、決め、実行します。


    組合員主権に基づく組織運営を基軸として女性のエンパワーメントを強め、SDGs達成に主体的に取り組みます。SDGsを超える取組方針についても、自主的な目標を定め、実行していきます。

    消費材Step Up点検の場合
    組合員と生産者が話し合い、消費材をつくるための自主基準を定め、基準項目を満たしているか生産者自らが点検しています。
    その品質をより高めるために組合員が生産現場を訪れ、製造環境や工程が自主基準を達成しているかおおぜいの目で確認します。
    生産者と直接対話する点検を積み重ねることで、双方の理解が深まり、品質のさらなる向上につながります。

 

伊藤 由理子 生活クラブ事業連合生活協同組合連合会 会長/SDGs検討ワーキングチーム 座長


生活クラブが50年にわたり思い描いてきた未来は、SDGsがめざす世界につながっています。
「第一次生活クラブ2030行動宣言」をもっと深く知るために、生活クラブ連合会の伊藤由理子会長にお話を伺いました。
わたしたちがSDGs達成のためにできることは、いったい何でしょうか。

 


SDGsの達成をめざす「2030行動宣言」

世界が抱えているさまざまな問題を、2030年までに解決することをめざしたSDGs。国や企業、協同組合、世界中のみんなが未来を変えるための行動をはじめています。「第一次生活クラブ2030行動宣言」は、SDGsの目標を達成するために生活クラブの事業や活動でさらに推進すべきことをまとめたものです。

生活クラブは2015年に、人間の生活に欠かせない「消費材(Food)」、「エネルギー(Energy)」、「福祉・たすけあい(Care)」を地域で自給できるようにする「FEC自給ネットワーク」の実現に向けて動き出しました。次世代を生きる子どもたちのために、人と自然が共生する持続可能な生き方を選ぶという決意を、「サステイナブルな人」というスローガンに込めています。F、E、Cそれぞれに定めた生活クラブの独自の原則をもとに活動を進めるとともに、原則のバージョンアップも図ってきました。

さらにSDGsの目標達成に向けて何をすべきかを検討するため、2018年にSDGs検討ワーキングチームを発足。2030年に生活クラブを担っていく世代の職員が中心となり、まずは生活クラブの諸事業を担う生活クラブ連合会の事業や活動を見つめなおすべく議論をはじめました。

8つの重要目標と次なる目標とは

何度も検討を重ねた末に、8つの重要目標を決定。消費材、エネルギー、福祉・たすけあいに関わる分野と、非戦と平和について定めた7つの重要目標は、SDGsの理念に通ずるものです。8つめの目標は組合員活動についてまとめた、SDGsに留まらない生活クラブらしさが詰まったものになっています。さまざまな事業や活動を振り返るなかで、生活クラブが50年をかけてめざしてきたことは、SDGsにつながることだったという気づきもありました。

今回の宣言に続き、2022年には第二次の宣言を行なう予定です。全国の生活クラブからの参加を得て、各地域で行なっている活動や、まだ取り組めていないことについても議論を進めていきたいと考えています。たとえば、プラスチックごみの問題や気候変動への対策、働きやすさやジェンダーフリーのことなど、課題は多岐にわたります。2030年にこういう世界でありたいというゴールを設定し、そのためには何をすべきかを考えていきます。

日々の生活から未来は変えられる

新型コロナウイルスの影響から、ほんの数ヶ月で世界は大きく変わりました。自分だけ良ければいい、すべては自己責任という風潮から、他者を見る、思いやる社会への転換が問われています。

また、先進国の大都市が大きな被害に遭い、人々の考え方や価値観に大きな変化が生まれはじめているとも感じています。先日、組合員の方から「経済成長ばかりの世界から、今度こそ変わらないといけない」というメールをいただきました。さまざまな問題をみんなで協力し解決することをめざす、生活クラブをはじめとする協同組合が、これから果たすべき役割は大きいと感じています。

今回の宣言は、生活クラブに関わるすべての人々とともに取り組んでいく目標です。組合員や職員はもちろん、消費材をつくる生産者や関連会社、生活クラブを応援してくれているみなさんにも、まずは知ってもらいたいです。そして、サステイナブルな生き方って心地いいと、生活の中に取り入れていく人が増えたらうれしいですね。日々の生活の中から自分の取り組むべきテーマを見つけた方には、それぞれの地域で活動しているワーカーズ・コレクティブや福祉事業など、生活クラブと関わるさまざまな活動にも参加していってほしいと思っています。

※FEC自給ネットワーク:経済評論家の内橋克人氏が提唱した「FEC自給圏」構想に基づく
 
【2020年6月29日掲載】
 

「第一次生活クラブ2030行動宣言」コラム


 

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