トップ 〉 活動・とりくみ 〉 食の安全へのとりくみ 〉 「持続可能な生産と消費」推進制度(消費材Step Up点検) 〉 消費材Step Up点検 2022
「消費材StepUp点検」とは、組合員が生産現場へ赴き消費材の製造工程などを確認する活動です。
組合員と生産者の意見をもとに改善を重ねることで、生活クラブの消費材はブラッシュアップされていきます。
20年以上毎年続けている、生活クラブ独自の活動です
生活クラブの消費材StepUp点検は、1997年に「おおぜいの自主監査」として始まって以来、20年以上続けられてきました。延べ1,267回の点検が実施されており、組合員と生産者がお互いの意見を伝えあえる機会にもなっています。
2021年はコロナ禍の影響により、オンラインでの点検を各地で実施しました。形式を変えても、消費する側の組合員と生産者が消費材を通じて対等な関係を築くことで、持続可能な社会づくりにつなげていきます。
組合員と生産者が協力し、消費材のステップアップを図ります
消費材StepUp点検の大きな特徴は、組合員が主体であること。組合員が話しあって、消費材の選定や点検する内容を決めています。
点検することで消費材への理解を深め、生産者との意見交換を通じて、消費材の向上や利用拡大をめざします。
点検を通じて確認できたこと
「かつお細けずり小袋パック」の原料はカツオのみ。三重県漁業協同組合連合会が焼津港などで買い付けたカツオが、製造元である(有)山彦鰹節へ届けられます。
カビつけや天日干しなどの工程を経て、約2ヶ月かけて鰹節が完成。削り工程では、研いだ刃が28枚も付いた削り機で、0.05~0.07㎜の薄さに削ります。
カツオをさばく生加工場、削り工場ともに清掃が行き届いていることが確認できました。
また、二重扉や補虫器、嫌虫灯、虫返しなどを使用し防虫対策も実施されています。
持続可能な生産に欠かせない環境への配慮。工場では、合成洗剤を使わずに高圧洗浄機で機械や床の清掃が行なわれています。
カツオをさばいた際に余る頭や内臓などは、屋上で天日干しにして肥料に。生活クラブの提携生産者・新生わたらい茶の畑などで肥料として活用されています。
消費材の生産現場が丸ごとわかる広報誌が完成!
オンラインでの消費材StepUp点検を終えて...
横浜みなみ生活クラブ 鈴木 慎貴子さん
製造工程の動画を見ながら点検できたので、かつお節が丁寧につくられていることが分かりました。生産者のさまざまな取り組みを知り、私たちも一緒に消費材をつくっていると実感できます。生活クラブ独自の活動を、これからも大切にしていきたいです。
(有)山彦鰹節 山下 成彦 さん
オンラインでもスムーズに点検できるよう動画を準備しました。現地点検が再開されたら、かつお節工場の香りや熱さを感じに来てください。組合員の皆さんには、伝統的な製法でつくられたかつお節のよさを伝えてもらえたらうれしいです。
消費材Step Up点検 2022年
「消費材StepUp点検」とは、組合員が生産現場へ赴き消費材の製造工程などを確認する活動です。
組合員と生産者の意見をもとに改善を重ねることで、生活クラブの消費材はブラッシュアップされていきます。
20年以上毎年続けている、生活クラブ独自の活動です
生活クラブの消費材StepUp点検は、1997年に「おおぜいの自主監査」として始まって以来、20年以上続けられてきました。延べ1,267回の点検が実施されており、組合員と生産者がお互いの意見を伝えあえる機会にもなっています。
2021年はコロナ禍の影響により、オンラインでの点検を各地で実施しました。形式を変えても、消費する側の組合員と生産者が消費材を通じて対等な関係を築くことで、持続可能な社会づくりにつなげていきます。
組合員と生産者が協力し、消費材のステップアップを図ります
消費材StepUp点検の大きな特徴は、組合員が主体であること。組合員が話しあって、消費材の選定や点検する内容を決めています。
点検することで消費材への理解を深め、生産者との意見交換を通じて、消費材の向上や利用拡大をめざします。
STEP 1 消費材の選定・申込み
組合員が複数の候補を挙げて、点検する消費材を選び生産者に依頼。日程を調整します。
組合員が複数の候補を挙げて、点検する消費材を選び生産者に依頼。日程を調整します。
STEP 2 事前学習会
消費材の企画書や自主基準登録をもとに学習し、点検する項目や質問をまとめます。
消費材の企画書や自主基準登録をもとに学習し、点検する項目や質問をまとめます。
STEP 3 点検を実施
本来は組合員が生産者の工場などを訪れ、一緒に点検を行ないます。オンライン点検では、生産者が用意した写真や動画をモニターでチェックしながら、製造工程や工場内の設備を確認しました。
本来は組合員が生産者の工場などを訪れ、一緒に点検を行ないます。オンライン点検では、生産者が用意した写真や動画をモニターでチェックしながら、製造工程や工場内の設備を確認しました。
点検を通じて確認できたこと
▼
さばいて釜揚げされたカツオは、焙乾(ばい 環境への配慮や工夫が見られたかん)と呼ばれるいぶし工程へ。山彦鰹節では、薪のみでいぶす江戸時代から受け継がれてきた製法を守り続けています。
▼
また、二重扉や補虫器、嫌虫灯、虫返しなどを使用し防虫対策も実施されています。
STEP 4 広報・利用拡大
点検に参加した組合員は、確認できたことや参加者の意見などをもとに、報告書をまとめます。また、広報誌も作成して消費材の利用につなげるよう活動します。
点検に参加した組合員は、確認できたことや参加者の意見などをもとに、報告書をまとめます。また、広報誌も作成して消費材の利用につなげるよう活動します。
消費材の生産現場が丸ごとわかる広報誌が完成!
オンラインでの消費材StepUp点検を終えて...
<組合員の声>
横浜みなみ生活クラブ 鈴木 慎貴子さん
製造工程の動画を見ながら点検できたので、かつお節が丁寧につくられていることが分かりました。生産者のさまざまな取り組みを知り、私たちも一緒に消費材をつくっていると実感できます。生活クラブ独自の活動を、これからも大切にしていきたいです。
<生産者の声>
(有)山彦鰹節 山下 成彦 さん
オンラインでもスムーズに点検できるよう動画を準備しました。現地点検が再開されたら、かつお節工場の香りや熱さを感じに来てください。組合員の皆さんには、伝統的な製法でつくられたかつお節のよさを伝えてもらえたらうれしいです。
2021年はオンライン点検を中心に188名の組合員が参加しました
長引くコロナ禍の影響により現地点検が難しい中、2020年度より多くの消費材StepUp点検を行なうことができました。さらに、オンラインで実施することにより、一回の点検により多くの組合員が参加できた、などの報告もされています。一方で、生産現場を訪れる意義も再確認されました。2022年度は現地点検も視野に入れながら、点検活動を広めていきます。
●去年点検した中から2品目を紹介
新しくなった充填機で牛乳が製造されている様子や、洗びん工程などを映像で確認。牛の飼料などについても確認できました。
収穫後、一度しか干していないひじきを使っているので、ひじき本来の食感を手軽に楽しめるドライパック缶であることが分かりました。
多くの組合員が消費材を知り、かかわることで持続可能な生産を支えます
生活クラブでは、SDGs(持続可能な開発目標)の理念に通じ、特に推進すべきことを「生活クラブ2030行動宣言」としてまとめています。11番目に掲げた「情報開示と自主管理を基本とし、自ら考え、決め、実行します」は、生活クラブならではの目標です。そして消費材StepUp点検は、自主管理を体現している活動です。
より多くの組合員がふだん利用している消費材を理解し、利用を広めていくことが、持続可能な生産を支える力になります。あなたも消費材StepUp点検に、参加してみませんか?
より多くの組合員がふだん利用している消費材を理解し、利用を広めていくことが、持続可能な生産を支える力になります。あなたも消費材StepUp点検に、参加してみませんか?
★『生活クラブOPINION』2022年9月3回号を転載しました。
【2022年9月5日更新】