「福島の子どもたち向け野菜セット」の取組みで現地支援
福島市は子どもや妊娠中の方へ個人線量計を配り、積算線量を測定しました。生活クラブふくしまの福島支部のお子さんも測った結果、年間換算すると1.2~2.4ミリシーベルトになるという予測がでました。これは原発事故以前の国際的な被ばく限度とされた年間1ミリシーベルトを、外部被ばくだけで超える値です。
福島市や郡山市などの中通り地方や、相馬市・新地町などの浜通り地方は福島第一原子力発電所に近く、外部被ばく累積量がほかのホットスポットと呼ばれる地域とは異なり深刻です。そのため食物を介する内部被ばく線量について、より適切な配慮と対応が必要といえます。
このような実情から生活クラブふくしまより、中通り・浜通り地域の組合員約500人を対象に放射能検査で不検出を確認した「子ども向け野菜セット」の取組み要請が生活クラブ連合理事会にあり、検討を進めてきました。
今回、デリバリーセンターに新たな放射能検査機器が納品され計4台体制になったことで検査にかける延べ時間を増やすことができたことから、連合理事会では全体の検査時間の中から「子ども向け野菜セット」に必要な時間を取ることを決定。放射能フリーの野菜をふくしま単協の子どもたちに届けるこの企画を、各単協の組合員支援の一環と位置づけることにしました。
この支援は2012年09週(2月27日)から「福島の子ども向け野菜セット」の限定取組みとして開始します。
野菜は葉物、果菜類、根菜類で5品目程度のおまかせセットで、週単位で内容を変更。通常供給している産地の作物で供給前に10時間検査を実施します。なお組合員価格は1,000円(税抜)程度です。