映画『食卓の肖像』を紹介します
東京・新宿「K's cinema」にて4月6日(土)よりモーニングショーで上映予定の『食卓の肖像』をご紹介します。
『食卓の肖像』は、1968年に発生した食品公害「カネミ油症事件」のドキュメンタリーです。
生活クラブは食品などを開発する際、「疑わしきは扱わず」という考え方をもっています。そのきっかけとなったのがカネミ油症事件でした。
生活クラブは、食の安全の原点を問い直す映画である『食卓の肖像』の広報協力をいたします。
1968年に発生したカネミ油症事件。福岡、長崎をはじめ西日本一帯で「カネミライスオイル」を食べた人たちに、被害者総数14,000人以上ともいわれる健康被害を出しました。主な原因は製造工程でのPCBの大量混入が原因ですが、ダイオキシン類も影響しており次世代に及ぶ公害問題となりました。
1968年は、くしくも生活クラブが生協として設立総会を迎えた年です。消費者運動が広がった社会的な背景のひとつに、カネミ油症事件がありました。
生活クラブのなたね油の生産者交流会で、「そんなおっかねえ油つくっちゃいけねえ」という先代の社長のお母さんの言葉を聞いたことがないでしょうか。一般の食用油の抽出に化学薬品が使われることを知ったことから、生活クラブは圧搾絞りのなたね油しか取り扱わなくなりました。「疑わしきは扱わず」という消費材を取り扱う場合の基本の考えを生み出すきっかけになる事件でもあったわけです。
昨年8月になって国会で「カネミ油症被害者救済法」が成立しました。しかし、21世紀になっても治療法が見つからず、健康被害は続いています。事件は終わっていないのです。
映画『食卓の肖像』は、被害者の方がどのように生きてきたのかに焦点を当てたドキュメンタリーです。人の食べものはいかなるものか、食の安全の原点を問い直す時間が必要です。
詳しくは映画の公式サイトをご覧ください。
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